世界の流れは、EV化(94)

このような世界の潮流であるから、当然「世界の流れはEV化」となるわけであるが、EV化だけがCOP26の正解と言うものではなかろう。

 

CO2の排出を減らすのであれば、EV化と同時にあらゆるモビリティを(CO2削減の)検討対象としなければならないであろうことは、誰でもが考えることである。

 

一人一人が一台づつマイカーなどで通勤などすれば、いくらEV化が進んだとしても温室効果ガスは減少してくれないのではないのかな。

 

CO2を排出する火力発電で作られて電気、バッテリーをはじめとするEVの製造過程で排出されるCO2などを考えれば、公共交通機関の利用の方が余程環境にやさしいのではないのかな、と言った論考も存在するし、世間一般ではEVICE内燃機関)から半分も置き換わらないと思われている様だ。

 

 

 

 

EVは過半に達しない」が7割超、再エネ比率目標達成にも懐疑的

数字で見る現場 EV・水素・再エネなど炭素中立の疑問点に関する調査

高市 清治 日経クロステック/日経ものづくり 2022.02.02

 

「電気自動車(EV)がガソリン車を代替する比率は過半に至らない」「2030年に再生可能エネルギーの割合を3638%まで高める政府の目標は達成できない」と考える人がいずれも7割――。日経ものづくりが202112月から221月にかけて実施したアンケート調査でこんな結果が出た。一方で「今後10年以内に、水素エネルギーは普及する」と考える人は5割弱。水素を燃料とする自動車への期待は高い。

Q1 今後10年以内に、EVはガソリン車を代替すると思うか

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「今後10年以内に、電気自動車(EV)はハイブリッド車を含むガソリン車を代替すると思うか」との問いに対しては、「ほとんどEVにならない」(13.3%)、「ある程度EVになるが過半にはならない」(60.6%)が合わせて7割強を占めた。少なくとも今後10年程度でのEVの普及には懐疑的な見方の人が多い

Q2 EVが普及しないとしたら、その理由は何か(複数回答可)

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Q1で「ほとんどEVにならない」「ある程度EVになるが過半にはならない」と回答した人に、EVが普及しないと考える理由を尋ねた。6割超が「充電ステーションなど社会基盤が整わない」「炭素中立な電力の確保が難しい」「充電時間が長すぎる」を挙げた。充電ステーションの不足や炭素中立か否かなど、EVの機能・性能とは別に、普及のために必要な外部条件が不十分と考えられているようだ。「その他」の自由記述では、「電池の寿命が短い」「電池材料が不足する」などバッテリーに対する不安や、「プラグインハイブリッド車の方が総合的に優れている」といった指摘が目立った。

 

Q3 政府の再エネ比率目標は達成できると思うか

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2030年に再エネ(再生可能エネルギー)の割合を3638まで高める政府の目標は、達成できると思うか」という問いに対しては、「達成できない」「どちらかというと達成できない」という回答が合わせて7割弱に上った。太陽光発電や風水力発電など再生可能エネルギーの比率を急激に高めようという政府目標に対しては、懐疑的な見方が強い。

(続く)