これで、地球温暖化に対する中国の態度が、わかったことであろう。要は、地球
環境に悪影響を与えても、中国は進んでCO2を削減はしない、と言うことであ
る。そうならないために潘基文(パン・ギムン)は気候変動サミットを開催したの
ではなかったのか。やはり国連でも、中国を御すること困難なのである。要は、
世界は無政府状態であるということで、12月にコペンハーゲンで開催される
COP15の結末が思いやられる。日本は最もエネルギー効率の良い国である。
鳩山の言う「すべての主要国の参加による意欲的な目標の合意が、我が国
の国際社会への約束の『前提』と成ります。」は、是非守らせるべきである。
しかも、「世界のすべての主要国による、公平かつ実効性のある国際枠組
みの構築が不可欠です。」の通り、中国に対して甘すぎる目標を与えては駄
目だ。
気候変動サミット ~グリーン成長を促進し、地球を守る~ (2009年9月22日、ニューヨーク国連本部)200909220000
プレスリリース09/045-J 2009年09月22日
“よくある質問”から
◎なぜ気候変動サミットが必要なのでしょうか。
2007年末、バリにおいて、各国は気候変動に対処するためのグローバルな協
定に関する新交渉を開始することに合意しました。協定締結の目標は、2009年
にコペンハーゲンで行われる気候変動会議となりました。その目標を達成する
ため、各国は加速的な交渉スケジュールを定めました。
しかし、建設的な交渉への道を開くのは簡単ではありません。各国は現在、最高
レベルの政治指導が必要な段階に達しています。潘基文(パン・ギムン)国連事
務総長は、政治の最高レベルの関心が気候変動に関する加速的行動の必要性
に向けられるよう、このサミットを招集しました。また、各国の交渉担当者がコペ
ンハーゲン前に迅速かつ大きな進歩を達成できるよう、各国首脳に明確な政治
的刺激を与えることも、サミット開催の目的です。サミットの前提となっているの
は、十分な政治的意思さえあれば、各国はコペンハーゲンにおいて、公正、包
括的、かつ公平で、効果的対応のための科学的ボトムライン(最終的な決算)を
満たす合意に到達できるという考え方です。
◎なぜ国や政府の長が出席しなければならないのですか。
気候変動は、今日最も重要な地政学的問題であり、経済の安定から人々の健
康、エネルギーの安定、開発、国際的な治安にいたるまで、あらゆるものに影響
を与えます。文字通り、国家の長が関わるべき緊急を要する優先課題です。
行動が今すぐ必要です。気候変動にコントロールが利かなくなるのを止める
ため、コペンハーゲンにおいて公正かつ効果的で包括的なグローバル協定を締
結することが必要なのは明白です。コペンハーゲンで成果が得られれば、世界
経済の変革を活性化させ、気候変動に抵抗力がある開発を強め、最緊急課題
である世界で最も貧しく脆弱な人々を気候変動の避けられない影響に適応させ
ていくことができます。
◎気候変動については他のハイレベル会合でも話し合われているのに、なぜサミットが必要なのですか。
確かにG-8や主要経済国フォーラムなど、他のハイレベル会合でも気候変動の
問題が議題にのぼっています。ピッツバーグで開催予定のG-20サミットでも取り
上げられる予定です。しかし、これらのどの会合も事務総長がこのたび招集する
気候変動サミットほど包括的ではありません。気候変動サミットは、最大の排出
国から最も脆弱な国までが対等の立場で話し合う唯一のハイレベルな会合です。
気候変動はグローバルな対応を必要とするグローバルな課題です。議論にはす
べての国が参加しなければなりません。
◎サミットではどのような成果が得られますか。
サミットは交渉の場ではありません。世界の指導者たちが互いに直接話し合う
場です。宣言やコミュニケのような公式の成果文書はありません。事務総長がサ
ミット終了時に議長総括を発表します。この総括は、討論の間、およびサミット参
加者から事前に出された意見をまとめたものであり、コペンハーゲンでの気候
変動会議で有効な成果を得ようとする各国指導者たちの政治的意思を表した
ものとなります。
---以後(略)。
http://unic.or.jp/unic/press_release/1298
気候変動に対処するには、すべての国家が関わらなければならないと、国連本
部のプレスリリースでも言っている。そのために気候変動サミットには、国家の
長が参加したのだとも言っている。中国の前述したような態度では駄目なので
ある。オバマ大統領の演説でもその事に言及している。そして明確に中国の参
画が不可欠だと、主張しているのである。鳩山のすべての主要国の参加が条件
である、と同じ主張なのである。しかも鳩山よりもより直接的である。
(続く)