支那事変の真相(6)

中国巧みな外交戦術 村山元首相ら利用?“安倍孤立化”狙う
2013.1.30 19:59
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北京空港に到着し、木寺中国大使に支えられて歩く加藤元自民党幹事長(左端)。村山元首相(右から2人目)も足取りがおぼつかない=28日(ロイター) 

 【北京=矢板明夫】中国を訪問している村山富市元首相加藤紘一自民党幹事長

への応対をめぐり、習近平政権による日本の要人への巧みな心理戦が鮮明となってき

た。安倍晋三内閣を「隣国に不安に与える政権」と批判する一方、村山氏らを「勇気ある

政治家」と持ち上げて、「安倍氏は日本でも孤立している」と中国国内に印象づけている。

沖縄県尖閣諸島問題で対立する日本への“分断作戦”ともいえそうだ。


 30日付の「光明日報」「解放軍報」など複数中国紙は、アジアに対する侵略行為を謝

した平成7年の「村山談話」を高く評価する記事を掲載した。記事には、訪中した村山氏

を意識し「あなたの業績を忘れない」とのメッセージも込められており、日本ではほとんど

影響力のない元要人らを主要メディアを使って褒めたたえている。


 一方、中国メディアは防衛予算を増額する方針を固めた安倍政権への批判を続けてお

り、習政権対日強硬政策を崩していない。“アメとムチ”を使い分けることで、日本側の

世論の分断
を狙ったものといえる。


 同時に「日中関係の悪化の責任は安倍氏とその周辺だけにあり、日本人の中にも中国

の主張を支持する要人はたくさんいる」(関係筋)と中国国内にアピールして、安倍氏の

“孤立化”
を印象づけたい思惑もあるとみられる。


 中国側の心理作戦は巧妙だ。まず、訪中した日本の政治家らが共産党の序列上位の

指導者と面会したい心理をうまく利用し、会談に応じる相手と時間をギリギリまで知らせな

いで、日本側をじらす。そのうえで、会談内容も日本側の政治家に応じて受け入れやすい

話題を設定して、交渉を自らのペースに乗せている。


 中国側は、今月訪中した鳩山由紀夫元首相との会談で「尖閣諸島は係争地」との

質を引き出した
自民党と連立を組む公明党山口那津男代表と会ったときには、支持

母体の創価学会中国共産党の友好的な歴史などを強調。村山氏には、もっぱら「村山

談話」を話題にして、歴史認識問題で安倍政権を牽制(けんせい)した。


 こうした中国の外交術は一定の成果をあげたようだ。加藤氏は29日、中国要人との会談

後の会見で、「中国側から『民をもって官を促す』という言葉をいわれた。われわれはこれ

から民間の日中友好活動を積極的に展開することで日本政府に影響力を及ぼしていき

たい
」と述べている。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130130/chn13013020040003-n2.htm

 
 

まあこれは中国による日本への宣戦布告である。日本国民の大半は、このように中国が

搦め手(からめて、裏門・弱み)から日本に攻め入ってきていることには、余り気付いていな

い事と思う。だから日本人は平和音痴なのである。平和は只(ただ)で得られるものでは

ない。


(5)
柳条湖事件

昨2012年の9月11日に野田政権は、尖閣諸島を20億5千万円もの高額で買い取ってし

まった。いわゆる尖閣諸島の国有化だ。そのため中国は官製の反日デモを激しく起こし

たのである。しかも(1931年の)9月18日は、満州事変のきっかけとなった柳条湖事件

起こった日であった。毎年この日には、中国で反日デモをやっているので、そのため反日

デモは、激しさを増していったのである。2010年のそれは尖閣諸島での中国漁船の巡視

船への体当たりによる船長逮捕もあり、それなりに荒れたようだ。

 
 
中国、デモ拡大警戒 柳条湖事件79周年、ネットも規制
2010年9月18日12時41分

 満州事変勃発(ぼっぱつ)のきっかけとなった柳条湖事件の79周年にあたる18日、北

京の日本大使館や上海などの総領事館の周辺では、尖閣諸島沖で起きた中国の漁船と

海上保安庁巡視船の衝突事件への抗議活動があった。中国当局は周辺を厳重に警備

し、デモの拡大を封じる態勢を取っている。


 日本大使館前には同日午前、100人近くが集結。事件で逮捕された中国人船長の早期

解放や尖閣諸島に対する中国の領有権、日本製品不買運動を訴えるシュプレヒコール

をあげたあと、警官らに囲まれながら市内でデモ行進を行った。上海総領事館前では、

二十数人が「船長を早く帰せ」などと書いた横断幕を掲げ、数人が警察に連行された。

広東省深セン(センは土へんに川)では100人余りがデモ行進し、遼寧省瀋陽の総領事

館前でも数人が抗議活動をした。


 ただ、中国当局は2005年に起きた大規模な反日デモの再発を阻止するため、日本大

使館や各総領事館を前夜から厳重に警戒。18日午前には大使館の周辺道路に100台

を超える警備車両を配置し、05年に北京でのデモの出発点となった中関村にも多数の人

員と車両が配置された。


 上海の日総領事館前の道路は朝から通行止めにされ、デモ発生時に道路を封鎖する

ためのコンテナも数多く運び込まれた。上海万博の日本関連施設の警備も強化した。


 中国当局は、反日デモが統制不能になることを警戒。国内メディアに対し、国営新華社

通信の配信以外の報道を規制し、ネット上の主要な反日サイトも検索できないようにされて

いる。(北京、上海、瀋陽、広州)
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上海総領事館前で18日、中国国旗を掲げて抗議する人たち。「釣魚島(尖閣諸島)は中国のものだ。船長を解放しろ」と書かれた横断幕も張られた=奥寺写す   
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北京の日本大使館前で18日、デモをする若者たち。中国語で「出ていけ」などと書かれた紙を掲げている=峯村写す 
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上海総領事館近くで18日、看板の「日本」の文字を紙で覆って隠していた日本料理店。05年の反日デモでは、日本料理店もデモ隊に襲撃された=奥寺淳撮影  http://www.asahi.com/special/senkaku/TKY201009180117.html?ref=reca

 
 
まあ中国は共産党一党独裁の国であるため、独裁政権の正当性を主張するために、何

かにつけ人民の不満を外に向けて発散させる必要があるのだ。そのため日中戦争関連事

項は真実を捏造して利用されることになる。柳条湖事件もそうだ。


しかし満州事変がなぜ起こったのか、柳条湖事件をなぜ起こさなければならなかったの

かは、全く知られていないし説明もされていない。いたずらに日本軍が満州を侵略したと言

われっ放しでは、困るのである。柳条湖事件を起こさざるを得なかったことには、正当な理

由がある筈なのである。満州事変に至る満州の状況を知るにつけ、それが日本の侵略だ

と言われる所以は、全くないことが判るのである。反対に中国による満州の日本権益

の侵略
があったのである。

(続く)