従って今までは一頭地を抜いていた日大?であったものが、一敗地に塗(まみ)れることになるのは明らかである。
そんなこともあってか悪いうわさが飛び交わないように、大学としてかアメフト部としてかは知らないが、部員たちにはかん口令が敷かれていた様だ。
日大アメフト部選手ら集会「箝口令あった。内田前監督は学校から去ってほしい」近く声明も
2018.5.25 11:59dot.
日大アメフト部の内田正人前監督(写真/福井しほ・AERAdot. 編集部)
日大の選手は退場したあと、負傷者用のテントの中で、声を上げて泣いていた(c)朝日新聞社
日本大学アメリカンフットボール部の選手が関西学院大学選手へ危険タックルした問題が迷走している。
【写真】退場したあとテントの中で声を上げて泣く宮川選手
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宮川泰介選手が「指示された」と名前をあげた日大の内田前監督と井上奨前コーチが23日、会見し、宮川選手の証言を否定。「指示はしていない」「怪我をさせろとは言っていない」などと弁明し、お互いの主張が対立している。
そんな中、日大のアメフト部の選手らが24日、緊急ミーティングを開催した。
参加した宮川選手の同級生の現役選手はこう打ち明ける。
「宮川一人を悪者にして保身に走る内田前監督、井上前コーチの記者会見があまりにひどい、許せないという批判が多数あった。内田前監督、井上前コーチが辞めたからと言ってもチーム、学校を信頼できないという思いです。そこで、宮川が戻ってくるまで、練習には参加しないという結論に達しました」
そして、問題の危険タックルに対する、内田前監督、井上前コーチの「指示」の有無については、こう話す。
「多くの選手が、内田前監督や井上前コーチの言葉を聞いており、宮川の言った通り、指示があったのは間違いない。危険タックル問題が騒ぎになって、部員たちに『マスコミにしゃべるな』と箝口令が言い渡された。危険タックルへの指示がなければ、箝口令なんて、必要がない」
この日のミーティングでは、宮川選手がアメフト部でプレーをするにはどうすればいいかという話題も話し合われたという。
「僕たち部員らが声をあげて、内田前監督らから危険タックルの指示があったと証明して、宮川をどう助けられるか、アメフト部の父兄会にも相談しています。このままなら、宮川のフットボール、いや人生まで奪われかねません」
アメフト部の選手らは声明を出すことも検討しているという。また、アメリカンフットボールの関東学生連盟1部リーグに加盟する16大学の緊急監督会も24日、開催した。
「現状のままで、秋のリーグ戦も日大と試合をできない」との見解で一致した。前出の日大アメフト部の現役選手はこう続ける。
「秋のリーグ戦に参加できなければ、4年生はもう終わり。日大のイメージが悪くなって就職もやばい。就活した友人が『あの日大とイメージが悪く、企業から変な目で見られて困っている』と愚痴ってました。昨日のミーティングでも『参加できないなら日大でアメフトをやっていても仕方ないと意見もあった。また、廃部ともウワサされており、下級生は『他の大学に移ってアメフトをしたい』と言っている選手もいます。本当なら、自分も実名で内田前監督らの指示のことやうちの部の実情を訴えたい。けど、それができない事情があるのです」
先の現役選手がこう打ち明けるには理由がある。
それは、内田前監督が日大の常務理事で人事担当というポジションについていることだ。田中英寿理事長に次ぐ、ナンバー2ともいわれている。
「内田前監督は学校の人事を握っている。選手の中には将来、教員として日大の関連の学校でとの思いの選手もいる。就職に関しても、内田前監督からにらまれて、就職担当者を通じて『あの学生はダメだ』とひとこと、企業側の耳に届くともうアウト。大企業でアメフトを続けることはまず無理ですよ。内田前監督には、日大から去ってほしい」(別の現役選手)
混迷する日大の危険タックル問題。日大教職員組合文理学部支部は24日、声明文を出し、田中理事長の記者会見、関係者への謝罪と再発防止、組織改革の具体案を示すこと、理事会から独立した第三者委員会の設置などを求めている。
一方、関学は25日、日大の再回答について記者会見を予定している。だが、先日の内田前監督らの会見通り、「指示」を否定しているようだ。また、スポーツ庁も調査に乗り出した。混迷は当面、続きそうだ。(取材班)
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日大側が、真実を嘘で塗り固めようとしているから、ますます事態は混迷の度合いを深めている。どうせどう転んでも監督業は止めざるを得ない訳だから、最初から日大(内田監督)側は、「悪うございました。私が指示いたしました。すみません。」と言って、監督と常務理事から辞任していれば、これほどまでに事態は悪化していなかったものと思われる。
アメフト部だけの問題として(もちろん監督、コーチの首はとぶが)済んでいったかもしれないのだが、事ここに至っては日大全体の問題となってしまっているから、ちっとやそっとの策では収まりそうにない。学長どころの話ではない、理事会レベルの問題と化してしまっている。場合によっては日大の屋台骨まで影響することも、考えなくてはならなくなってしまっている。世間はそう考えだすのではないのかな。
2018.5.24に約束通り、再回答書が日大から関西学院大学にもたらされたようだ。
日大からの再回答書は神戸新聞で読めるものであるが、
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201805/0011294949.shtml)
相変わらず監督と選手との間の認識のかい離が、反則行為の原因だと決めつけている。
そしてそのかい離は監督・コーチと選手間のコミュニケーション不足、信頼関係の不足から起きていると結論付けている。
更に、そのコミュニケーション不足、信頼関係不足は、選手の異常な精神状態から起こったものである、としている。
その選手の異常な精神状態は、試合に出られない、練習にも出られないと言う事から引き起こされたものであり、選手自身の精神の弱さによるものである、と暗に結論付けている。
監督の責任には一切言及していないと言うずる賢さ、その物である。
(続く)