Ghosn,Gone with the Money(48)

それから驚くことに西川社長は、ブリュノ・ル・メール経済・財務大臣と2時間も話し合ったと、テレビのニュースで報道されていた。一体何を、どのように話したのか、興味あるところである。

 

 

日産・ルノー三菱自トップ会談 「ゴーン後綱引き」続くが…まずは提携維持を優先

 

毎日新聞20191312100(最終更新 1312305)

 


 

 日産自動車と仏自動車大手ルノー三菱自動車3社は31日、ルノーのジャンドミニク・スナール新会長就任後、初のトップ会談を開いた。人事や資本関係を巡る日産とルノーの綱引きは続いているが、まずは3社連合の提携維持を優先し結束強化を確認した。

 会談はオランダ・アムステルダムにある統括会社「ルノー・日産BV」(RNBV)本部で行われ、日産の西川広人社長ルノーティエリー・ボロレ最高経営責任者CEOが出席。三菱自益子修会長兼CEOはインターネット中継で参加した。今後、スナール氏と西川、益子両氏での定期協議の場を設けることなどを決めた。

 3社連合は各社の会長を兼務していたカルロス・ゴーン被告が率いてきたが、ゴーン被告退場後も影響力を維持したいルノー筆頭株主の仏政府は「連合のトップは従来通り、ルノー出身者が就くのが望ましい」(ルメール経済・財務相)と主張。仏メディアはスナール氏が連合トップに就任するとの見方を報じており、仏政府に近いとされるスナール氏の出方が注目されている。

 終了後、取材に応じた益子氏によると、トップ会談では連合の運営を3社の合議で進めることも確認した。

 さらに、西川氏とスナール氏による直接対談も行われた模様だ。両社はゴーン被告逮捕後、日産の会長人事や資本関係見直しを巡り関係が冷え込んでおり、西川氏は24日の記者会見で「取締役会同士のコミュニケーションが難しい状態が続いていた」と述べていた。

 日産はルノーの新体制移行を歓迎し、拒んでいた臨時株主総会の開催とスナール氏を日産取締役に迎える方針を表明。ルノーに譲歩する姿勢も見せている。西川、スナール両氏は直接対談で信頼関係の構築を図ったとみられるが、資本関係の見直しなどを巡っては両社の協議が長期化する可能性もある。【松本尚也、柳沢亮】

 

https://mainichi.jp/articles/20190131/k00/00m/020/214000c

 

 

問題と言うか課題と言うか、ルノーのスナール会長を日産の取締役にすることは確かな事であるが、3社連合をどのように運営してゆくか、そしてCOO以上のどの役職に就けるのか、と言う事など課題は大きい。

 

いくら「合議制」を続けると言っても、ルノーは当然最上位の会長職を強引に求めて来るし、日産は多分COOに留めておきたいものと思われる。一悶着以上の混乱が両社の間で起こること、間違いのないことである。

 

 

日産、ルノーが直接会談 企業連合 人事に焦点

2019.1.31 21:24 経済 産業・ビジネス

 

 日産自動車、フランスの自動車大手ルノー三菱自動車の3社でつくる企業連合の新たな運営体制をめぐる協議が31日、本格化した。日産の西(さい)川(かわ)広人社長(65)、ルノーのジャンドミニク・スナール新会長(65)がオランダで初めて直接会談した。今後、日産次期会長などのポストをめぐる綱引きが激化する可能性がある。

 

 会談は日本時間の31日に開かれた。三菱自の益子修会長兼最高経営責任者(CEO)は日本から中継で参加した。会談について日産関係者は、「人間関係づくりが一番の目的だ」と説明している。

 

 日産はカルロス・ゴーン被告(64)の事実上のトップ解任後に発足したルノー新体制に期待感を示してきた。西川氏は1月24日、これまでルノーの要求をはねつけてきた臨時株主総会開催に踏み切る方針も発表。ぎくしゃくしていた関係を改善したい考えを示した。

 

 日産関係者は31日、両社の合弁会社ルノー日産BV」で不透明な報酬、横領がなかったかなどを調査することで、ルノーと合意したことも明かしている。 

 

 ただし人事面では依然として食い違いが残る。仏メディアは、仏政府関係者がゴーン被告の後任となる日産の新会長にスナール氏を指名する意向を示したと報道。両社の協定で、日産の最高執行責任者(COO)以上の役職をルノーが推薦できる条項があることが根拠とみられる。

 

 しかし日産は「あくまで推薦で、必ず受け入れなければならないということではない」との立場。会長人事は、日産のコーポレートガバナンス企業統治)強化策を検討する特別委員会の提言を受けて決める姿勢を崩していない。

 

 ルノー側が会長指名を強く主張すれば、友好ムードが吹き飛ぶ懸念もある。またルノー日産BVのトップ人事も焦点で、課題は山積している。(高橋寛次)

 

https://www.sankei.com/economy/news/190131/ecn1901310039-n1.html

 

 

3社連合を円滑に運営させるために何をすべきか、と言うよりも、マクロンの頭の中には、如何に日産を取り込むか、と言う事しかないからこのことは厄介なのである。

 

マクロンがいる限り、この3社連合の瓦解の可能性は、ゼロではない。と言うよりも相当高い、と言わざるを得ないものと、小生には感ずるものである。日産が天下の宝刀を抜く、可能性が大なのである。と言う事は、対話重視のスナールと言えどもマクロンの言う事を忠実に聞いて、ごり押しして来るからである。

(続く)