世の中、何だこれ(WBC敗退、45)

だから野村克也阿部慎之介は捕手に専させるべきではないか、と提言していた。

阿部に三足のわらじをはかせたことは、間違いでなかったか、これも結果を見て言えること

ではあるが、主将は「稲葉」などに任せて、副主将などとして稲葉を補佐させるような立場

において、それなりにチームにものが言えるようにさせておく、こんな手もあったのではな

いか、と思えるのである。少しでも肩の荷を降ろさせて、打撃不振に陥らせないようにするこ

とが大切なのである。そうすれば、8回表のあの場面でもヒットが出る可能性は高くなった

筈で、重盗などのギャンブルをさせなくてもよかった筈だ。阿部の不振が、山本にあのギャ

ンブル
を仕掛けさせた、と言っても過言ではないな、と小生は感ずるのであるが。捕手に専

念させるべきとはさすが、野村には一家言ある

 

 

捕手専念させよ!ノムさん「阿部6番」提言/WBC
2013.3.8 05:03
特集:3連覇へ!侍ジャパン
(Photo)
守備練習する阿部慎之助=東京ドーム(撮影・斎藤浩一)

 WBC日本代表練習(7日、東京ドーム)「6番・阿部」で勝て!! 日本は8日、東京ドー

ムで行われる2次ラウンド初戦で台湾と対戦する。1次ラウンド3試合でチーム打率.217

と低迷している日本打線に、サンケイスポーツ専属評論家の野村克也氏(77)が緊急提言。

主将、4番、正捕手兼務するものの、今大会ノーヒットの阿部慎之助捕手(33)=巨人=

を6番に下げ、リードに専念させることが打撃の復調と3連覇へのカギを握ると指摘した。


 野村氏の考える現状のオーダーでは、1番に俊足の本多、2番に右方向への打撃に定評

がある井端を置く。本多は6日のキューバ戦の九回にも、代打で四球を選んだ。


 「本来なら鳥谷や長野も四球を選べる打者だが、現在は打ちたいという意識が強すぎる」

と指摘した。「井端は進める、中田はかえす、というように、自分の役割に徹することができ

ている選手が好調のようだ。役割を理解させることが重要だ」と首脳陣に注文を出した。(詳

しくはサンケイスポーツ紙面へ)

http://www.sanspo.com/baseball/news/20130308/gia13030805030000-n1.html

 

まあ先にも述べたように、山本浩二ジャパンはチームの融合に大分てこずっていた様だし、

選手起用にも滑らかさが無かったようだ。初戦のブラジル戦での8回井端の代打起用で同

点適時打を放ったことなどは、さすがうまく選手を起用しているなあ、と素人は感じたもの

だが、実態はいろいろと問題があったようだ。

http://www.youtube.com/watch?v=HLHZxUfMl3A&NR=1&feature=endscreen


井端の適時打に頼らなくてもよいように、もっと前にけりを付けておくようにしなければいけ

なかったのです。


さて、能見の失投ダブルスチール失敗が起こった時とは違う回のことだが、これも一種

の起用ミスだと言う。


第5のミス
は、能見を6回、7回と続投させたことである。能見の代え時を間違えている、と

言う意見がある。阪神での活躍を見れば、あの6回裏の日本の攻撃での失敗の展開では、

7回表の投球には経験的に不安な点が出てくると言う。これは侍ジャパン首脳陣のリサー

チ不足だと言う。


案の定、能見は7回に失投をしてしまい打率一割台のリオスに決定的なツーランを浴びて

しまった。

能見は、チャンスを逃した後に失点するタイプらしい。そのことを首脳陣は知らなかったよ

うだ。

 

【WBC】阪神OBが侍首脳陣バッサリ“能見被弾は防げた”
2013年03月19日 20時00分

 阪神OBが、侍ジャパンがWBC準決勝で敗れた原因は山本浩二監督(66)ら首脳陣の

情報収集力不足だと断罪した。


 7回に決勝打となる痛恨の一発を浴びた能見篤史投手(33)。この場面について投手出

身の虎OBは「嫌な予感がしたんだ。決して結果論で言っているわけじゃない。能見はシー

ズン中から、ああいう展開に弱い。そういうことを首脳陣は把握してなかったのか」と首をか

しげる。


 このOBが疑問視しているのは7回表も能見を続投させたことだ。「直前の6回裏の攻撃

で二死三塁の同点のチャンスを逃している。阪神でもこういう時の失点が多い投手。まった

く危なげない投球をしていてもチームの流れが悪くなった時に踏ん張り切れないところが

ある。台湾戦の失点もそうだったはずだ。遅くても7回の先頭打者を出塁させたところで代

えるべきだった」


 8日の台湾戦で先発した能見は2回まで無失点と順調な滑り出しを見せながらも、3回裏

の先頭打者に二塁打を許した後、3四死球と乱れて押し出しで先制点を許してしまった。こ

の時も直前の3回表の攻撃で一死二塁、二死三塁という得点機を逃している。


 同じ失敗を繰り返してしまったことに前出のOBは「確かに打たれた能見にも問題はある

かもしれないが、こういう傾向はシーズンを見ていればわかるはず。現場から離れている首

脳陣が多かったことも原因かもしれないが、リサーチ不足としか言いようがない。絶対に追

加点を許せない場面だっただけに、悔やんでも悔やみ切れない采配だ」とバッサリだ。


 能見の“弱点”を把握していれば、致命的な一発を未然に防げたかもしれない。そう思う

と悔いが残る結末だ。

http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/123952/

 

とまあ、勝手に素人のたわごとを並べさせてもらったが、何事も反省が大切である。負けて

帰国して「反省点が無い」などとは、やせ我慢であろうし、照れ隠しの何ものでもない。

日本人の一番悪い習性だと思う。これでは何事も向上はしない。真摯に振り返ってみるこ

とが、何事にも大切なのである。これだけを見ても今回の侍ジャパンの人事は、間違いだっ

たと言っても過言ではないのだが、原因と結果を紐解いて、失敗の元となった要因を探して

その原因を潰すことが大切なのである。そしてそれを次に反映させることが更に重要なの

である。マネジメントの世界で言えば、再発防止策の徹底である。野球の試合も、マネジメ

ントの戦いである。ペナントレースでの監督の采配は重要であるように、WBCでは短期決

戦のために尚更この采配のマネジメントが重要なのである。WBCのように短期決戦であれ

ばあるほど、この采配・マネジメントの優劣が勝敗を分ける。4年後までこのマネジメントの

良し悪しをフィードバックしてもらいたいものだが、この一言(反省点が無い)で、山本はじ

め今回のWBCの首脳陣では、マネージ出来なかったことを如実に現していると見られる。

まあ落第であろう。山本や東尾は、雁首を揃えて、帰国したら「満足である。反省点はな

い。」と言おうと口裏あわせをしたのであろう。もう一度言う、彼らは完全な落第者である。

(続く)