さる新聞には次のように書かれていた。
能見が2ランを浴びる前に、守護神を投入して流れを変えることも考えられた。広島の監督
時代には、代走の切り札だった福地を負けている終盤にしか起用しなかったことがあった。
戦力を余らせないことがトーナメントの鉄則で、今回の戦い方は短期決戦に不慣れだった
のではないか、と。
まあ山本浩二もWBCで優勝して男を上げたかったことは確かだ。しかしそうは問屋が卸さ
なかったのだ。問屋が卸さなかったのであるから、マネジメントが拙かったといわれても仕
方が無い。多分力不足のくせに色気がありすぎたのではないか。だから判断を狂わせてし
まったのであろう。ギャンブルは余程の事が無い限り、使ってはならないものであり、あの
場にはあまりにも似つかわしくないものであった。
【WBC】侍ジャパン3連覇の夢叶わず
スポーツ報知 2013年3月18日(月)16:22
◆第3回WBC ▽準決勝 日本1―3プエルトリコ(17日、米サンフランシスコ・AT&T
パーク) 侍ジャパンはプエルトリコに1―3で敗れ、決勝の舞台に立つことなく3連覇への
挑戦は終わった。プエルトリコは初の決勝進出で、19日午後5時(同20日午前9時)から、
もう一方の準決勝で顔をあわせるドミニカ共和国とオランダの勝者と対戦する。
日本先発の前田は初回、制球に苦しみ1死から連続四球。4番のY・モリーナこそ三振に
打ち取ったが、続くアビーレスに2死一、二塁から中前適時打を許し先制点を献上した。
7回には前田に代わって6回からマウンドに上がった能見が、1死一塁からリオスに左翼へ
2点本塁打を浴びリードを広げられた。
終盤まで拙攻続きだった侍打線は、8回にようやく反撃開始。1死から鳥谷が右中間へ
の三塁打で出塁すると、続く井端が右前へ運び、ついに遠かった1点をもぎ取った。さらに
内川も右前安打で1死一、二塁と好機を演出したが、続く阿部の打席の際に内川が一、二
塁間に挟まれる痛恨の走塁ミス。最後まで持ち前の粘りも見せられず、無念の終戦となった。
日本代表・山本浩二監督「選手は本当によくやってくれた。慎之助(阿部)がチームをま
とめ、ベテランが彼をサポートし、若い選手が付いていった。私は幸せでした」
プエルトリコ代表・ロドリゲス監督「日本に勝てたのは大きい。意味ある勝利だ。日本の
打線には目立った弱点はなかった。Y・モリーナがうまく投手をリードして、内角を攻めた。
チームは戦うたびに自信をつけている」
加藤良三プロ野球コミッショナー「日本らしい野球をしたと思います。チームの皆さんは、
よく頑張りました。コミッショナーとして感謝します。山本監督、コーチ、スタッフの皆さんに
敬意と謝意を表します」
◆日本代表スタメン
1番・二塁 鳥谷
2番・DH 井端
3番・右翼 内川
4番・捕手 阿部
5番・遊撃 坂本
6番・中堅 糸井
7番・左翼 中田
8番・一塁 稲葉
9番・三塁 松田
投手 前田
http://news.goo.ne.jp/article/hochi/sports/20130318-134-OHT1T00070.html
私だけ幸せに浸ってもらっては困るのである、野球ファンは悲嘆にくれているのであるか
ら。反省と更なる強化策を捻出してもらわなければ困るのである。
山本浩二WBC監督の任期は、この3月末だ。しかし「侍ジャパン」は常設だ。もしも今回
のWBCに優勝でもすれば、この常設の「侍ジャパン」の監督にこれからも就任することが
出来るのではないかと、踏んでいたのではないか。まあこれは自然の感覚だ、何もおかしく
はない、当然だ。それで頑張れるのである。
ただ、そのために功を焦ってしまった、と言われても仕方が無い。功を求めれば求めるほ
ど、慎重にマネージしなければならなかった。一発逆転のダブルスチールを選手任せにす
ることで、この挑戦をぶち壊してしまった。もう山本浩二には、監督の任は廻ってはこないで
あろうし、こんなことをするようでは、もともとその器ではなかったと言うことではないか
な。NPBも同じ穴のムジナ。
【WBC】浩二監督、退任へ「今は何も考えられない」
スポーツ報知 2013年3月19日(火)08:10
◆第3回WBC ▽準決勝 日本1―3プエルトリコ(17日、米サンフランシスコ・AT&T
パーク) 日本はプエルトリコに1―3で敗れ、3連覇を逃した。先発の前田健が初回に1点
を先制されると、7回に2番手の能見が2ランを浴びた。4回以降は毎回走者を出したが、
得点は8回、井端のタイムリーによる1点のみ。8回は1死一、二塁から一塁走者の内川が
走塁ミス。反撃ムードがしぼんだ。プエルトリコは初の決勝進出。3位決定戦は行わない。
日本は19日に帰国し、会見する。18日(日本時間19日)にドミニカ共和国とオランダが準
決勝を戦い、決勝は19日午後5時(同20日午前9時)から行われる。
侍ジャパンの山本浩二監督(66)が、任期の切れる3月いっぱいをもって退任すること
が17日、濃厚となった。昨年から常設された侍ジャパンだが、WBC以降は、秋に強化試
合を予定(相手未定)している以外のスケジュールはまったくの白紙。日本野球機構
(NPB)は、監督人事についても一度白紙に戻して検討する方向と見られる。
今回メジャーリーガー抜きで3大会連続4強入りを果たしたことで、山本監督の手腕を評
価し、今後も指揮を任せるべきとの声も一部にあるが、活動内容が白紙では、オファーも難
しい。加藤コミッショナーは「監督? まずは侍がどういう活動をしていくかによる。山本監
督には、王さん、原さん同様に今後も代表に力を貸していただきたいが、どういう形にする
かは今後の検討になる」と説明した。
山本監督は昨年10月10日に代表監督に就任。プロ野球選手会が一時WBCへの不参
加の方針を打ち出した影響や、現役監督か監督経験者かで選考方針も大きく揺れるなど、
当初の予定から2か月以上もずれ込んだ末の監督決定だった。
指揮官は「この年になって勝負の厳しさを味わい、ユニホームを着て燃えるものがあった」
と大会を総括。今後については「今は何も考えられない」とした。新体制作りは、NPB内に
ある「侍プロジェクト」が中心となって行う。2015年には、国際野球連盟(IBAF)が新設す
る国際大会「プレミア12」が、日本で開催される予定。山本監督の再登板も含め、強い侍
復活の道を慎重に模索する。
http://news.goo.ne.jp/article/hochi/sports/20130318-134-OHT1T00183.html
まあ何度でも言うが、このMLBのてら銭稼ぎの賭場への出入りするためのWBCへの参
加は、小生は賛成しない。MLBとMLBPAが運営するWBCIによるWBCの運営は、誠に不
公正で不公平極まりない。自分達で金を独り占めにして、よしとしている姿勢には賛成でき
ないのだ。それでも国際化なんぞと言って、更に金儲けを企んでいる。
(続く)