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続・次世代エコカー・本命は?(101)

ではなぜこの大事な時に、出力が出なくなってしまったのか。吸気ダクト回りの不具合により、ターボの制御が失われた結果だと言う。普通こんなところに不具合が発生するものか、疑問にあるところでもあるが、それが勝負の世界と言ってしまえばその通りなのであるが、ツキのなさはトヨタにとって半端どころではなかったことになる。但し通常は品質的に問題とならないような箇所である筈(と小生は感じているのだが)のところで問題が発生したことは、その問題が部品問題なのか組み付け問題なのか設計問題なのか、はたまたソフトウェア上の問題なのかはわからないが、考えられる以上にトヨタの社内では品質レベルの低下が進んでいるのではないのか、と危惧を感ずる。

 

 

【ルマン24時間 2016トヨタ5号車ストップの原因はターボ吸気ダクトの不具合

モータースポーツ 2016/06/23 17:55 レスポンス

残り3分、ゴール目前で停止してしまったトヨタ5号車(ルマン24時間耐久レース2016)《写真 Getty images》

写真をすべて見る[全2枚]   トヨタルマンimgs_feed_zoom_1069524
http://autos.goo.ne.jp/news/277386/image.html?news_image_id=1246253

トヨタ自動車623日、ルマン24時間レースでの「TS050ハイブリッド」(5号車)のトラブルについて、ターボチャージャーインタークーラーを繋ぐ吸気ダクト回りの不具合により、ターボチャージャーの制御が失われたことが原因だと発表した。

トヨタによると、不具合発生時、原因が特定されていない段階で、低下したエンジン出力を回復させるべく制御系の設定変更を試み、ファイナルラップを走り切ることができる状態となったものの、対応に時間がかかり、規定の6分以内にファイナルラップを終えることができなかった。

このトラブルの真因については現在ドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツTMG)にて詳細を調査中。ただし、今回の原因が第2戦スパ6時間レースでのエンジントラブルとは無関係であることは明らかとなっている。

  • 纐纈敏也@DAYS

http://autos.goo.ne.jp/news/277386/

 

 

このブログの冒頭で紹介した「間違いだらけのクルマ選び」の著者の島下泰久氏のレポートを次に紹介する。当時のル・マンのサーキットの雰囲気が、うまくまとめられている。

 

 

ル・マン24時間レース、劇的フィナーレに立ち会ったジャーナリスト島下泰久の緊急現地レポート

By  Yasuhisa Shimashita RSS feed

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24 heures du Mans 2016

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劇的なフィナーレ。そうとしか言いようのない結末だった。サーキットに居たすべての人が、茫然としていた。ネットで、テレビで、その他の場所で応援していた人も、間違いなくそうだったと思う。

2016
年のル・マン24時間レース、決勝。予選3位から飛び出し、序盤から快調に飛ばしたトヨタ5号車は、残り周回、あと1周とちょっと。23時間55分経過の時点までは、初の総合優勝がもう目の前だった。敵味方、観客の誰もがそれを信じていた。しかし次の瞬間、モニターに映し出されたのは速度が上がらない5号車。どんどん失速していき、メインストレートで遂に車両を停止させる。

2
位を追いかけていたポルシェ2号車が、その脇をすり抜けて首位に立ち、ファイナルラップへと突入していく。スタートからずっと、時に数秒というスプリントレースのような僅差で戦ってきたポルシェ陣営。当惑と、信じられないという思いが入りまじった微妙な雰囲気のポルシェのピットだが、2号車はその後も快調に飛ばし、トップでフィニッシュ。見事、栄冠を手にしたのだった。

一方のトヨタ5号車は、再度のろのろと走り出すが、もはやマシンに力は無く、ルールに規定された最終ラップは6分以内で周回しなければならないという規定を守れなかった。結果、5号車は周回数では2位でも、無情にも失格という結果に終わる。モニターに映し出されたトヨタのピット。首脳陣の顔には、もはや表情はない。

トヨタはもう1台の6号車が2位に入り、何とか面目を保った。

 

しかしながら、6号車はこの日の朝、小林可夢偉選手が5号車に続く2位を走行中にコースアウト。遅れた上にアンダーフロアを損傷し、その修復にも時間を要して3周遅れの3位に落ちていた。もしも、もしも6号車が順調に走っていれば、5号車が失速しても6号車がトップチェッカーを受けられていた可能性は高い。それを解っているからか、表彰台でも3人の顔には歓びはあまり見られなかった。

いや、彼らだけじゃない。3位のアウディ8号車は、今年はまったく勝負に加わることができず、トップから実に12周遅れた後方を走っていただけだった。表彰台に相応しいのは自分たちではないと、一時は登壇を固辞したとも言われている。頂点を舞台に真剣に戦っている者同士の敬意が、そこにはあったのだろう。

総合優勝のポルシェにしても、そう。昨年の優勝の時にはあれだけ熱狂したプレス向けのホスピタリティも、嬉しいけれど、でも......という微妙な空気が流れていたのは事実だ。

表彰式直前のグランドスタンドだって同じだ。単なる熱狂ではない、ザワザワとした空気は、ここ数年のル・マン詣ででも初めて味わったものだった。この感覚は、ちょっと忘れられそうにない。

(続く)