中国の厚顔無恥(13)

第八 は、六月前半、中国南部および東部が豪雨による大洪水被害を受けた、と言う事である。

6/15や6/18のAFP通信によると、16日までに、中国南部および東部を広

い範囲で暴風雨が襲い、ここ数十年では最悪の大洪水となっている。

この大洪水の被害は、発展著しい「珠江デルタ」地域や広東省広州、深セン等の

都市に及んでいる。一方北部にある黄河流域でも洪水警報が出され、数百万人

に被害をもたらすおそれが出ていると言う。

最も被害の大きい地域では127万人が避難したほか、農地が広範に渡って水

するなど被害総額はすでに100億元(約1500億円)に上るとみられる。この

雨の影響を受けたのは約1,800万人とみられ、住宅14万1000棟が一部

損壊あるいは全壊した。

中国にとっては、北京五輪の開かれる今年今までは、まことにもって異常な年

あった。

一月に中南部を襲った歴史的大寒波は、六月になって大洪水となって、再来襲し

た。その間も今まで述べてきたように、中国は、踏んだりけったりの状態である。

しかし中国共産党政権は、これらの災害やそれによる人民の不満を、強権で抑

えに抑えてきている

現在の中国は、8月8日に始る北京オリンピックも、内心やるんじゃなかったと大

いに後悔している筈だ。四川大地震の中国の言う復興資金の五千億人民元(約

七兆五千億円)の確保もおぼつかないうちに、第九の災害がやってくる。それは

北京オリンピックそのものである。

第九 は、北京オリンピックの開催である。

果たしてこのオリンピックは、凶とでるか、吉とでるか。見てのお楽しみである。

(続く)