ヨーロッパと日本(22)

15.新日本建設に関する詔書(1946年1月1日、年頭の詔書

以下はWikipediaの引用となる。

昭和天皇裕仁ひろひと陛下はこのことを深く理解されていたため、戦後1946

(昭和21年)1月1日の「新日本建設に関する詔書年頭の詔書)に、

この誓文の条文を加えることをご自身でご提案されたのである。

1977年8月23日の記者会見で、次のように述べられている。

「それが実は、あの詔書天皇の意思表示の公文書)の一番の目的であって、

神格とかそういうことは二の問題でした。(中略)民主主義を採用したのは明治

大帝の思召しである。しかも神に誓われた。そうして五箇条御誓文を発して、そ

れが基となって明治憲法ができたんで、民主主義と言うものは決して輸入物

ではないということを示す必要が大いにあったと思います。」

そして当時の吉田茂首相も、1946年(昭和21年)6月25日議院本会

での日本国憲法の審議の初めにそのことに言及しているのである。

「日本の憲法は御承知のごとく五箇条の御誓文から出発したものと言ってもよい

のでありますが、いわゆる五箇条の御誓文なるものは、日本の歴史、日本の国

情をただ文字にあらわしただけの話でありまして、御誓文の精神、それが日本

国の国体であります。日本国そのものであったのであります。この御誓文を見ま

しても、日本国は民主主義であり、デモクラシーそのものであり、敢えて君権政

治とか、あるいは圧制政治の国体でなかったことは明瞭であります」

http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/ninngennsenngenn.htm にこの

詔書引用されているので、独自の補いを図りながら、それをここに紹介しよう。

(続く)