SUZUKIとVWが仲違いしてSUZUKIがFIATからディーゼルエンジンを購入することになり
揉めているが、TOYOTAもBMWからディーゼルエンジンを購入する。やはりディーゼルエ
ンジンは欧州に一日も二日も長があるようだ。しかし電気自動車となると日本に一日の長
があるので、次の話はどちらかと言うと、RenaultとDaimlerの話なのであろう。
【フランクフルトショー】Renault─日産グループとドイツDaimler社がEVを共同開発、2014年に市場投入
2011/09/16 15:48 フランクフルトモーターショー2011
久米 秀尚=日経エレクトロニクス
図1 Renault社の「Twingo」。今回のフランクフルトショーで初披露した
図2 Daimler社の「smart」。写真はBRABUS社によるチューニング・モデル
図3 Daimler社のMercedes-Benzブランドの「Bクラス」
Renault─日産グループとドイツDaimler社は、電気自動車(EV)を共同開発し、2014
年に市場に投入することを発表した。ドイツで開催中のフランクフルトモーターショー(一般
公開2011年9月15日~25日)の会場で、フランスRenault社と日産自動車のCEOのCarlos
Ghosn氏と、Daimler社会長のDieter Zetsche氏が記者会見で明らかにした。
両社は、共同開発する新型EVを2014年に発売する予定である。主に、Renault─日産グ
ループがモータ技術を、Daimler社がLiイオン2次電池技術を提供する方針という。Renault
社の「Twingo」とDaimler社の「smart」の車台(プラットフォーム)を用いて、EVとしてそれ
ぞれ発売する(図1、2)。
Renault─日産グループとドイツDaimler社は、2010年4月に戦略的パートナーシップ契
約を締結済み( Tech-On! 関連記事http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20100513/182539/)。
小型車の共同開発やエンジンの相互供給などの面で、協業を進めると発表していた。
今回の会見でCarlos Ghosn氏は、Daimler社のプラットフォームを活用し、日産自動車
の海外向けの上級車ブランド「Infiniti」の小型車を2014年に発売することも発表した。
日産自動車は高級級車分野でも今後、小型車シフトが進むとみており、Daimler社のプラッ
トフォームを使うことで新車開発の効率化を図る。日産自動車が活用するのは、Daimler
社のMercedes-Benzブランドの「Bクラス」に使われるプラットフォームとみられる(図3)。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20110916/198303/?ref=RL3
そして世界の自動車各社がいわゆる「プラグインハイブリッド車、又は別名・レンジエク
ステンダー式EV車」などを発表し始めたのである。
先ずは、ドイツダイムラー社が2011.9.15~のフランクフルトモーターショー2011にて、
プラグインハイブリッドタイプのコンセプト車「B-Class E-Cell Plus」と言うレンジエクステ
ンダー用に補助エンジンを積んだ新型B-Classを発表している。リチウムイオン2次電池
では100km程走行できるという。以後はレンジエクステンダー用エンジンで発電機を回しな
がら走行することになる。
クルマ【フランクフルトショー】Daimler社の“レンジエクステンダーEV”、「B-Class E-Cell Plus」を初披露
2011/09/16 15:45 フランクフルトモーターショー2011 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20110802/194071/
久米 秀尚=日経エレクトロニクス
図1 初披露した「B-Class E-Cell Plus」
ドイツDaimler社は、フランクフルトモーターショー(一般公開9月15日~25日)において、
プラグイン・ハイブリッドのコンセプト車「B-Class E-Cell Plus」を初披露した(図1~
3)。「2014年の市販化に向けて検討を進めている」(Daimler社の説明員)という。
B-Class E-Cell Plusは、同じく今回のフランクフルトモーターショーで初公開された新型
「Bクラス」に、Liイオン2次電池や“レンジエクステンダー”と呼ぶ補助エンジンなどを取
り付けたもの( Tech-On! 関連記事http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20110826/197591/?rt=nocnt)。
100kmまではLiイオン2次電池に蓄えた電力でEV走行できるが、さらに長距離を移動する
場合はエンジンが始動し、取り付けられた発電機で発電しながら走る。
これによって最大600kmの航続距離を得られる。
同社は、2009年にEVコンセプト「E-CELL」を発表している。E-CELLでは容量36kWhの
Liイオン2次電池を搭載していたが、B-Class E-Cell Plusでは「具体的な数字は明らかにで
きないが、容量を抑えている」(同社の説明員)。Liイオン2次電池と燃料タンクは床下に
配置。排気量1.0Lの3気筒ターボエンジンと発電機を搭載する。モータの最高出力
は100kWで、エンジンの最高出力は50kWである。
CO2排出量は32g/kmと少ない。0-100km/h加速は11秒、最高速は150km/hである。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20110916/198302/?ref=RL3
ダイムラー社が発表した車は「コンセプトカー」で2014年に発売としているが、2011.1.30
には満を持してかどうかは知らないが、トヨタがプラグインハイブリッド車プリウス「プリウ
スPHEV」を発売している。こちらは距離は26kmと短いがれっきとした量産型PHEVで
ある。これは価格は高くなってしまうが、高価格でももう少し高性能なリチウムイオン電池を
搭載させれば、100km程度はEV走行できるPHEVとなる。だからコストダウンが出来る
よう現在頑張っている最中ではないかな、と思われる。今年中にはiQ EVを売り出すと言っ
ている。これは80km程度の走行と言っているので、価格さえよければ100km走行へ格上
げはたやすく出来るものと思われる。プリウスPHEVは2012.4.2のNO.92を、iQ EVについ
ては2012.3.29のNO.88を参照のこと。
(続く)