テスラは、この「モデル3」を、2018年には1週間あたり1万台の生産をする計画だと言う。確かに1万台/週であれば、年間は52週となるので、50万台の生産は計算上は可能だ。工場設備もさることながら、全世界でディーラー網も3割は増やす計画だと言う。
どうもイーロン・マスクは本気のようだ。
テスラ モデル3、生産計画を公表…2017年は週5000台、2018年に倍増へ
エコカー 2017/05/12 19:00 レスポンス
米国のEVメーカー、テスラは5月3日、新型EV『モデル3』の生産計画を明らかにした。
モデル3は、『モデルS』よりもボディサイズが小さく、価格も抑えられる入門EVセダン。発売前にもかかわらず、顧客の関心は高く、40万件近い予約を獲得している。
モデル3は7月から、生産を開始する予定。まずは2017年内、1週間あたり5000台を組み立て。2018年には、1週間あたり1万台へ、生産能力を倍増させる。
すでにテスラは、モデル3の生産準備として、最新のプレスラインを導入。塗装工程も完成し、7月の生産開始に向けた準備が着々と進む。
テスラは、「モデル3の発売に備えて、ドバイや韓国など全世界100か所に、ディーラーを開業する。拠点数はおよそ3割増える」とコメントしている。
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森脇稔
https://autos.goo.ne.jp/news/294625/
生産工場、ディーラー網とくれば次は、充電網の整備ということになる。
充電ステーション等については、2017.6.22のNO.59に全米の充電施設の地図があるので参照願うが、十分とまではゆかなくても必要最小限以上の充電箇所は、既に整備されているようだ。テスラのEVがそこで充電できるかどうかは知らないか、相当程度は整備されているとみてよかろう。その記事は、EVでの大陸横断も可能であろう、と言っている。
これを見れば充電網は心配ないものと判断出来るであろう。販売網についても、今のところ売り手市場なのでそれほど気にすることはない。やはり、テスラにとっての問題は生産能力のことであろう。
果たしてテスラは、2017年から2018年にかけて、年間50万台の生産が出来るであろうか。
テスラはパナソニックと共同で「ギガファクトリー」を作っており、今年の初めにバッテリーの生産を始めているのだ。
テスラの「ギガファクトリー」、バッテリーの生産を開始
業界ニュース 2017.1.5
米国のEVメーカー、テスラモーターズは1月4日、米国ネバダ州の「ギガファクトリー」において、バッテリーセルの生産を開始した。
ギガファクトリーでは、テスラとパナソニックが共同開発した高性能な円筒形「2170セル」の生産を開始。EVとエネルギー製品に最適なフォームファクタを採用し、最高の性能を低コストで実現する。
パサートCC後継のVWアーテオンに試乗。実車披露は3月のジュネーブで
https://carview.yahoo.co.jp/article/scoop/20161227-20103078-carview/
ギガファクトリーにおけるリチウムイオン バッテリーセルの生産量は、2018年までに年間35 GWhに達する見通し。テスラによると、これはギガファクトリーを除く全世界で生産されるバッテリーの総量とほぼ同量になるという。
現時点で、ギガファクトリーの敷地面積は17.6万平方mを超えており、複数階の使用可能スペースの合計は45.5万平方mに及ぶ。これは工場全体が完成した際の30%弱。ギガファクトリーは、完成すると世界最大の敷地面積を持つ建造物となる予定。
テスラモーターズは、ギガファクトリーにおける生産が開始して生産量が増えることで、バッテリーセルの生産コストが大幅に低下することを見込む。同社は、「バッテリーのコストを下げることで、より幅広い顧客にテスラの製品を提供できるようになる」とコメントしている。
(レスポンス 森脇稔)
http://carview.yahoo.co.jp/news/market/20170105-10257844-carview/?kn=1&mode=full
ここで生産されるバッテリーは、は従来の「18650」バッテリーよりも一回り大きい「2170」バッテリーである。テスラのイーロン・マスクは、このバッテリーのことを「世界で最もエネルギー密度が高く、最も安価」と自慢している。普通エネルギー密度が高ければ高価となるのであるが、このギガファクトリーではそれなりの工夫が施されているのであろう。イーロン・マスクの自慢の種の工場である。
(続く)