東京新聞・「加計」疑惑記事の大疑惑(2)

さてこの記事でなんとなく疑問を感ずる箇所に言及してみよう。

 

(1) 県職員と学校法人「加計学園」(岡山市)の幹部も同席した場で、県と市に学園の獣医学部新設を進めるよう対応を迫ったという

 

この表現は、あたかも官邸サイドが「加計学園」ありきで、愛媛県今治市に新設を進めるように強制したかのような、書きっぷりだ。早く認可してくれ、と迫りたかったのは愛媛県今治市の方ではなかったかな。

 

官邸サイドも、「国家戦略特区」に関わる案件となる事案であったために、早く提案してくれるよう頼んだかもしれないが、「対応を迫った」と言う表現はあまりにもおどろおどろしい

 

敢えて読者に誤解与えるような表現を使って、官邸サイドに癒着の疑惑があると言う感触を与えるための表現であろう。次の「何で国は隠すんですか」と言う表現につなげている。

 

(2) かたくなに面会を否定する政府に対し、県幹部も苦言を呈する。「何で国は隠すんですか

 

 

本当に愛媛県の幹部が、そう言ったかどうかは知らないが、明らかに官邸サイドに疑惑がありそうだと言う雰囲気を、この表現で醸し出させている。

 

(3)  政府関係者は言う。「四月二日が(3) 加計ありき』のキックオフだった」

「加計ありき」の表現は、加計学園の加計幸太郎氏と安倍晋三がお友達であったから、友達の加計に便宜を図った筈だ、と言う事を強調するために挿入されている。

 

最初から加計ありきではなく、他の都市も申請していたが、申請内容の精度では加計学園の数日の長があった。加計学園2007年から獣医学部の新設を文科省に申請していたもので、既に15回も申請し、却下を受けている。

 

しかも2010年の春には、獣医師会の権威で日大総長の酒井健日本獣医師会顧問の北村直人の二人が、愛媛県庁を訪れて加戸守行県知事に「獣医学部」の新設を止めよと迫っている。その時加戸知事は、「加計学園」で無くてもよいので、日大の獣医学部を持ってきて下さいと頼んだと言うが、2人からは返事はなかったと言う。

 

参考までに、そのことを述べている次に論考を示す。

 

加計学園 行政は歪められたのか(中)】日大総長「加計にろくな教育できっこない」 愛媛知事「じゃあ、あなた作ってくれるか?」

2017.7.19 01:00


http://www.sankei.com/premium/photos/170719/prm1707190003-p1.html

 

 第1安倍晋三政権当時の(2007)平成192。東京・赤坂の料亭「佐藤」で、日本獣医師会顧問で元衆院議員の北村直人は、学校法人「加計学園」(岡山市)理事長の加計孝太郎と向き合っていた。

 「愛媛で獣医の大学を作りたいんですよ。ぜひ協力してくれませんか?

 加計がこう切り出すと、北村は強い口調で「なぜそんなことを言い出すんですか?」と聞き返した。

 加計が「息子の鹿児島大獣医学科の入学式に行き、設備をみたら20億~30億円でできそうなんですよ」と説明すると、北村は怒気をはらんだ声でこう説いた。

 「そんな動機で獣医学科を作りたいなんて、とんでもない話だ。獣医学部創設には500億円はかかりますよ。教育を金もうけに使われたらたまらない。やめた方がいい!

 さらに北村が「親しい政治家はいるんですか」と問うと、加計はこう答えた。

 「強いていえば安倍首相ですが…

 北村の脳裏に、安倍への疑念が刻まれた瞬間だった。北村は今も「全ては加計学園ありきなんだ」と息巻く。

 だが、愛媛県今治市加計学園が運営する岡山理科大獣医学部を新設する構想は、安倍と加計の親交とは全く無関係の切なる地元事情から始まっていた。

× × ×

 昭和50今治市は高等教育機関を誘致する園都市構想を打ち出した。タオル産業の衰退などにより、人口減が続く地域を活性化させることが目的だった。松山大や東海大などの名も挙がったが、いずれも誘致には至らなかった。

 加計学園の名前が浮上したのは(2005)平成17の正月だった。今治市選出の愛媛県議、本宮勇は市内の友人宅で、小学校から高校まで同級生だった加計学園事務局長と久々に再会した。本宮はこう水を向けた。

 「今治市で大学を誘致しているがどこも来てくれないんだ。お前のところの大学が来てくれないか?

 だが、事務局長は「少子化の時代に地方に大学を進出させるのは難しい」と首を縦に振らなかった。それでも本宮はあきらめず、その後も説得を続けた。事務局長はついに根負けして「人気があり、競争率の高い獣医学部だったら考えてもいいよ」と応じた。

 同じ頃、知事の加戸守行は県内の公務員獣医師の不足に頭を悩ませていた。

 11年の知事就任後、鳥インフルエンザなどの家畜伝染病が相次いだ。22年に口蹄(こうてい)疫が発生した際には各港で検疫態勢をとり、四国への侵入は水際で阻止したが、獣医師たちに不眠不休の対応を強いねばならなかった。

 そんな中、本宮がもたらした加計学園による獣医学部新設の話は願ってもない朗報だった。加戸は「地域活性化公務員獣医師確保ができ、一石二鳥じゃないか」と小躍りした。

 加戸の大号令の下で愛媛県今治市獣医学部新設に向け、タッグを組んだ。目をつけたのが、元首相の小泉純一郎が肝煎りで創設した構造改革特区だった。

 愛媛県今治市19年に構造改革特区に獣医学部新設を申請したが、あっさり却下された。農林水産省は「地域・分野に偏在はあるが、獣医師は足りている」とにべもなく、文部科学省は、歯科医師や獣医師に関する大学設置を認めないとする15文科省告示」を盾に聞く耳さえ持たなかった。

× × ×

 愛媛県今治市はそれでもあきらめず、毎年のように特区申請を続けた。

 これに業を煮やしたのか、北村(2010)22年春、獣医師会の権威で日大総長の酒井健と連れだって愛媛県庁の知事室に乗り込んだ。

 「獣医学部を作るのなんかやめた方がいい。公務員獣医師の待遇をよくしたり、愛媛県出身の学生に奨学金を出したりした方が安上がりですよ」

 北村がこう言うと、酒井は「奨学金をつけて東京まで学生を送ってくれたら日大で立派に育てて愛媛にお返ししますよ」と合いの手を入れた。

 加戸は「こっちは手当たり次第、獣医師を採用しても足りないんだ」と説明したが、2人は納得しない。酒井は「加計学園獣医学部を作っても、どうせろくな教育はできっこないですよ」と言い放った。これにカチンときた加戸は怒りを隠さずこう迫った。

 「こっちは別に加計学園でなくてもいいんだ。じゃあ、あなたのところで愛媛に第2獣医学部を作ってくれるか?

 酒井と北村は押し黙ったままだった。

× × ×

 加戸が獣医学部新設にこだわったのは、獣医学部・学科が東日本8割、西日本2割と偏在しているからだ。加戸は旧文部省出身で官房長まで務めた人物だ。文科省日大、そして獣医師会の密接な関係は十分承知しているだけに、文科省や獣医師会の対応には怒りが収まらない。

 「(現在のように)定員を水増しすれば、少ない教授で安上がりな授業ができる。ドル箱じゃないか。自分たちの大学で定員を増やすのはよいが、他の大学にはやらせない。商売敵ができるとおまんまの食い上げになるからじゃないのか

 第2安倍内閣の国家戦略特区により、ようやく風穴が開き、10年越しの悲願がかなった。にもかかわらず、獣医学部新設にからみ、あたかも不正があったかのように報じられるのは我慢できない

 「『加計学園ありき』と言われているが、愛媛県今治市10年以上前から『加計学園ありき』でやってきたんだ。本質の議論がなされないまま、獣医学部がおもちゃにされるのは甚だ残念だ」

 文科省から流出したとされる「首相の意向」などと記された文書に関しても加戸は「安倍さんと加計学園理事長が友達だと知っていたら、直訴してでも10年前に獣医学部を作ってもらっていたよ」と一笑に付す。

 「行政が歪(ゆが)められたのではない。歪められていた行政が正されたんだ

=敬称略。肩書は当時

http://www.sankei.com/premium/news/170719/prm1707190003-n1.html



さて本論の続きに戻ろう。

 

(4) 規制改革の実効性が高まる半面、権力の私物化を招きかねない。国会では導入を巡り「あらぬ国民の疑念を招くのでは」と制度の危うさが指摘されていた。

友人のために便宜を図り、行政手続きをゆがめたのでは」。

安倍晋三首相が昵懇(じっこん)だったことから、国民の間に疑念が膨らんだ

 

これらの表現も、国民に対する誘導尋問の役を果たしている。そんな証拠は一つも示さずに、あたかも加計学園獣医学部の認可には、疑惑があると言う事をこれでもかと言わんばかりに、あげつらっている。

 

これこそ、新聞などのメディアは「ペンを持った大マフィア」の証拠ではないのか。

 

(5) 周辺の人たちの証言から浮かび上がるのは、二人の公私にわたる蜜月ぶりだ

これなども明らかに誘導尋問そのものである。友人だったから何をしたのか、と言う証拠は何もない。

 

(6) 「腹心の友」と公言する加計氏の計画を本当に知らなかったのか。

これも反論の手法であろう。腹心の友であるから知らなかった筈はない、と言う事を強調している。読者を暗示にかける手法なのである。

 

腹心の友であっても、知らないものは知らないのである。

 

(7) 総理の意向」などと早期開学を迫る複数の文書が流出、特区選定の妥当性が疑われている。

これなどは、安倍総理と加計幸太郎氏との仲を癒着だとする、為の文書として使われたに過ぎないものであった。

 

と言うのもこの文書の日付は「平成28926」であり、この時点では獣医学部新設の議論は決着してしまっており、安倍総理の意向が働く隙間はすでに無くなっていたのである。

 

国家戦略特区WGでは、「成長戦略につながる高度な研究や創薬など新たな部門に携わる獣医師の需要があるのではないか検討せよ」と文科省に宿題を出していた。その回答期限は「平成283月末」であった。しかし文科省からの回答はなかった。そのためWGは「平成28916」にその会議を開催、文科省を攻め立てた。文科省からはその回答がなく、需要の推計を内閣府に委ねてしまった。愛媛県獣医学部の新設が必要である、との結論である。

 

だから総理のご意向と言うこの文書も、明らかに文科省の状況説明の内部メモであったわけである。

 

政府もこういうことをしっかりと説明して、文科省日本獣医師会との癒着状況を白日の基に晒す必要があったのではないのかな。

 

上記のことに言及した論考を次に示そう。

(続く)

東京新聞・「加計」疑惑記事の大疑惑(1)

東京新聞に、<検証「加計」疑惑>なる5回の連載記事が、2017.9.17より掲載されている。

 

丁度小生の「加計問題を紐解いてみれば!(48・総選挙)」が2017.10.16に終わったばかりであったので、比較する意味で読んでみた。

 

すると案の定、言葉足らずの箇所が随所に見つかった。かなり巧妙に文を運んでいるので、森・加計問題の真相を知らない読者たちは、それが真実ではないかと「コロッ」と騙されてしまうであろう。

 

結局選挙目当てで、反安倍・反自民のムードを選挙前に有権者の中に確実に醸成させようとしている策略なのであろう。これだから、新聞と言うメディアはペンを持った大マフィアと言われても、仕方がないであろう。

 

ちなみに東京新聞と同類の中日新聞には、2017.9.21~25に掲載されたようだ。

 

先ずはその第1回目の記事を見てみよう。

 

 

 

【社会】

<検証「加計」疑惑>(1) 始まりは15年4月2日

2017917日 朝刊


2015年4月2日首相官邸を訪問した愛媛県今治市の出張記録。応対者は非公表=市職員名は加工処理

 急きょ東京出張の日程が変更になった。二〇一五年四月二日夕。帰りの航空機の便を遅らせて、愛媛県今治市の職員が首相官邸を訪れた。

 待っていたのは、柳瀬唯夫(やなせただお)首相秘書官(当時)。県職員と学校法人「加計学園」(岡山市)の幹部も同席した場で、(1) 県と市に学園の獣医学部新設を進めるよう対応を迫ったという

 柳瀬氏は、安倍晋三首相が創設した国家戦略特区を担当。アベノミクスの恩恵を全国に波及させるとして、地方創生につながる特区提案を近く募ることになっていた。

 市の文書には、この日の午後三時~四時半、「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のため、市の担当者が官邸を訪問した出張記録が残る。

 しかし、今年七月、国会の閉会中審査で、官邸での面会の事実を問われた柳瀬氏は「記憶にない」を連発。かたくなに面会を否定する政府に対し、県幹部も苦言を呈する。(2) 何で国は隠すんですか

 官邸訪問から二カ月後、県と市が国家戦略特区に提案すると、十年にわたって膠着(こうちゃく)していた獣医学部の計画が一気に動きだす。

 政府関係者は言う。「四月二日が(3) 加計ありき』のキックオフだった」

 ◇ 

 おごりと慢心。「官邸主導」の政権運営にほころびが見え始めた。加計学園獣医学部新設を巡っても、国民の疑念に答えようとしない安倍首相への不信感がくすぶる。「加計疑惑」の背景を検証する。

 

◆もろ刃の「安倍特区」

 昨年十一月五日、愛媛県今治市の菅(かん)良二市長が地元の県議六人を市役所に呼び出した。

 「特区を使って獣医学部の話が前に進みそうだ」。菅市長は意気揚々と切り出した。市の担当者らが、首相官邸で柳瀬唯夫(やなせただお)首相秘書官(当時)と会ってから一年半後のことだった。政府は(2016.11.9)同九日国家戦略特区獣医学部新設の方針を決めた。

 市と県は二〇〇七年以降構造改革特区に提案し続けたが、十年にわたって厚い壁に阻まれてきた。「四国新幹線と同じ。夢物語としか見ていなかった」。福田剛(つよし)県議は、配られた資料に「平成三十年四月開学」と明記されていたことに目を見張った。(→この3節は中日新聞にはない。)

 獣医学部新設が動きだすきっかけとなった国家戦略特区は、第二次安倍政権の目玉政策。これまでの構造改革特区は、自治体などの提案に対し、規制官庁も認定の可否に関わり、思うような成果が上がらなかった。そのため、規制官庁の関与は意見を聴くなどの調整にとどめ、首相のトップダウンで抵抗の強い岩盤規制の突破を図った。

 規制改革の実効性が高まる半面、(4) 権力の私物化を招きかねない。国会では導入を巡り「あらぬ国民の疑念を招くのでは」と制度の危うさが指摘されていた。

 その懸念が現実になった。「友人のために便宜を図り、行政手続きをゆがめたのでは」。特区で獣医学部新設が認められた学校法人「加計(かけ)学園」の加計孝太郎理事長と、特区選定の最高責任者である安倍晋三首相が昵懇(じっこん)だったことから、国民の間に疑念が膨らんだ

 ◆    ◆ 

 米国留学時代に知り合ったという二人。安倍首相は「加計さんが私に対し、地位や立場を利用して、何かを成し遂げようとしたことはただの一度もない」と答弁している。しかし、(5) 周辺の人たちの証言から浮かび上がるのは、二人の公私にわたる蜜月ぶりだ

 政権交代が起こった〇九年夏の衆院選直前。学園が、若手職員を出張命令で安倍陣営の選挙応援に動員させようとしているとの情報が流れた。学園の労働組合の元幹部によると、組合が文書で抗議した結果、学園は有給休暇を使って職員が自主的に選挙応援に参加した形にして送り出したという。学園は「出張命令で派遣した事実はない。有給休暇の利用は選挙運動への参加など職員によってさまざま」とし、安倍首相の事務所は「公職選挙法に則(のっと)り、適正に処理している」とコメントしている。(→この節は中日新聞にはない。)

 獣医学部新設に関し、安倍首相は「国民から疑念の目が向けられるのはもっともなこと」と言葉足らずを釈明しているが、国民の疑問に答えたとは言い難い。

 「事業者が決まった今年一月二十日加計学園獣医学部計画を知った」。七月の国会の閉会中審査で、疑念を振り払おうと安倍首相が発した一言は、かえって不信感を高めた。

 第二次政権発足後、確認できるだけで二人は、十六回ものゴルフや会食を重ねている(6) 「腹心の友」と公言する加計氏の計画を本当に知らなかったのか。

 首相に近い自民党議員は言う。「首相の説明は、説明になっていない。この問題を解決するには、正直に話すしかない」

加計学園問題> 50年以上抑制してきた獣医学部の新設について、政府は1月、国家戦略特区で愛媛県今治市に限定して設置を認めた。公募の結果、「加計学園」(岡山市)が事業者に選ばれ現在、文部科学省の審議会で審査中。5月、特区担当の内閣府文科省(7) 総理の意向」などと早期開学を迫る複数の文書が流出、特区選定の妥当性が疑われている。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017091702000115.html

(続く)

加計問題を紐解いてみれば!(48・総選挙)(9)

会議報告

平 成 27 年 度 第 4 回 理 事 会 の 開 催

 

 

平成27年度 第4回理事会の議事概要

Ⅰ 日 時:平成27910日(木)14001700

Ⅱ 場 所:明治記念館・丹頂の間

Ⅲ 出席者

【会  長】 藏内勇夫

【副 会 長】 砂原和文,村中志朗 酒井健夫( 学術・教育・研究兼獣医学術 学会担当職域理事) 【専務理事】 境 政人

【地区理事】 山内正孝(東北地区) 髙橋三男(関東地区) 小松泰史(東京地区) 宮澤 宏(中部地区) 玉井公宏(近畿地区) 安食政幸(中国地区) 寺町光博(四国地区) 坂本 紘(九州地区) 【職域理事】 麻生 哲(開業・産業動物臨床担当理事) 細井戸大成(開業・小動物臨床) 横尾 彰(家畜共済) 鎌田健義(家畜防疫・衛生) 木村芳之(動物福祉・愛護) 栗本まさ子(特任)

【監  事】 柴山隆史,波岸裕光,山根 晃

【オブザーバー】 北村直人日本獣医師政治連盟委員長)

(欠  席) 髙橋 徹(北海道地区理事) 加地祥文(公衆衛生職域担当理事)

 

・・・・・・・・

 

4/4

2 そ の 他

日本獣医師政治連盟の活動報告

 

北村委員長から,日本獣医師政治連盟は,622日の役員改選以降,北村委員長,鳥海副委員長,篠原幹事長,境会計責任者という布陣で発足したことが報告され た.

 

さらに政治連盟は年度が112月であるため,102日の第3回役員会が新役員による初の役員会となるが, 71日には,日本獣医師会と連名で自由民主党の動物愛護推進議員連盟の総会の席上,マイクロチップ推進の要請書を正式に提出する等活動を進めている.続いて8 25日には,平成28年度の農林水産関係予算についての団体要望並びに平成27年度 農政推進協議会総会に出席したが,次年度は獣医師関連の税制改正要望はなく,予算概算要求も農林水産省担当部局で確保されてお り,これを応援するという対応とした.以降,衆参国会議員,特に獣医師問題議員連盟所属議員のセミナーに出 席した.

 

なお,昨日,藏内会長とともに石破茂地方創生大臣2時間にわたり意見交換をする機会を得た.その際,大臣から今回の成長戦略における大学,学部の新設の条件については,大変苦慮したが,練りに練って誰がどの ような形でも現実的に参入は困難という文言にした旨お聞きした.このように石破大臣へも官邸からの相当な圧力があったものと考える.しかし,特区での新設が認め られる可能性もあり,構成獣医師にも理解を深めていただくよう,私が各地区の獣医師大会等に伺い,その旨説をさせていただいている.

 

秋には内閣改造も行われると聞いており,新たな動き が想定されるが,政治連盟では,藏内会長と連携をとり ながら対応していくので,各位のさらにご指導をお願い したい旨が説明された.

 

http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06811/a2.pdf

 

 

これを読む限り、石破茂が無理やりに「石破4条件」と言ういわゆる「岩盤規制」を、安倍総理に進める日本再興戦略に盛り込ませたことが、よくわかる。

 

加計学園獣医学部新設の認可には、安倍総理は何も絡んでいないにもかかわらず、この石破や日本獣医師会の策略により、お友達の加計幸太郎氏に安倍首相が便宜を与えたかのような、政権批判の嵐が吹き荒れた。

 

これには理解に苦しむが、石破茂や北村や蔵内の日本獣医師会の働きかけ、更には頓馬な前川喜平・前事務次官の虚偽の話を垂れ流したことで、国民がマスコミの虚報に踊らされてしまったことになってしまったのである。

 

本当のことは、加計・安倍のお友達ではなくて、石破茂北村直人日本獣医師政治連盟委員長同期のお友達同志の、業界保護のための「行政を歪めた働きかけの結果の方を、マスコミは問題にしなくてはいけなかったのである。

 

しかし、マスコミもこいつらと「グル」なのであった。マスコミは、中国や北朝鮮からの援助で(?)、盛んに安倍おろしの虚偽ニュースを流し続けた。

 

 

このことを「月刊Hanada9月焦熱号」の『加計学園問題の”主犯”は石破茂(告発スクープ)(文芸評論家・社団法人日本平和学研究所理事長 小川榮太郎)から、引用して示そう。

 

 

石破氏がこの問題では、重要かつ相当悪質な立ち回りを演じていることが明らかだからである。・・・・・・

 

 この議事録当時、石破氏は安倍内閣の地方創生担当大臣だったわけだが、北村氏の発言を見ると、石破氏が、いわば規制緩和を受け持つ担当大臣の一人だったにもかかわらず、「岩盤規制をドリルでこじ開ける」安倍総理の政治意図に真っ向から反して、業界団体の「ご意向」のまま、「岩盤強化」をする側に回っていた---議事録はそうとしか読めない。

 これは、石破氏の内閣=国民の負託への背信ではないのか。そしてまた、業界保護のために「行政を歪めた」事にはならないのか。

 何しろ、石破氏の尽力で、獣医学部の新設、新規参入は「誰がどのような形でも現実的には参入は困難」になったというのである。合理性があろうと必要があろうと、新規参入だけは絶対許すまじと言う業界利権墨守の宣言だ。尋常ではない。・・・・・・

 

 ところが、石破氏の獣医学部新設阻止は、北村氏の文言を見る限り、適切な判断よる規制維持と言うよりは何が何でも規制墨守---そのようにしか見えない。目的は、端的に業界の既得権益、利権の保護そのものだったのではないのか。

 

 

第48回衆議院議員総選挙の投票日の10/22(日)は、1週間後に迫っている。この加計問題がマスゴミや反安倍勢力に、反自民選挙対策として使われている。

 

しかしこの加計問題は、このように詳しく調査し分析してみると、安倍首相サイドには何らの瑕疵はないのである。自民党総裁たる安倍総理は、国家戦略特区と言う岩盤規制に風穴を開ける政策を遂行していっただけである。

 

あるのは、反安倍勢力の国賊たる石破茂や利権集団の日本獣医師会、分解してしまった民進党の馬鹿どもやそれを押す週刊誌やテレビのワイドショーなどのマスゴミの捏造・虚偽・策略話だけである。差し当たって枝野幸男などはその最先方であった。

 

森友学園問題反安倍の印象操作に使われたもので、安倍総理サイドには一切の関与はない

 

森友学園の土地は、「大阪空港騒音訴訟」の現場になったいわくつきの土地だと、「月刊Hanada10月秋桜」には書かれている。それによると、その場所は空港への航空機の進入路で騒音もあるし、高さ制限もある土地で、早く処分したい土地だったと言う。事実、隣接する「野田中央公園」や同じく「豊中市給食センター」等は、補助金助成金を盛大につけて何れも100%近く値下げして、漸く売り払う事の出来た土地だったのである。森本学園の土地も、そのようにして売りたかった土地であった。安倍首相とは何の関わりもなかった案件であったが、メディアと野党がさも「安倍関与」と虚言を言いふらしたものであった。

 

マスコミは、またもや 隣接する「野田中央公園」や同じく「豊中市給食センター」のことは伝えずに、だんまりを決め込んだものであった。この件も既に進行しているので、今は司直の判断に任せよう。

 

なお石破茂にはまだまだ悪事があるようで、「Hanada10月秋桜」には、山際澄夫の「安倍叩きでハシャグ石破茂、まだあるこれだけの”罪状”」と言う論考がある。ぜひご一読を。

 

石破茂は「総理にしたい人物」の上位にランクされているようなデータもあるようだが、「総理にしたくない人物」のトップにランクされてもよい人物のようだ。否、「総理にさせてはいけない人物」のトップにランクさせなければならないのであろう。総理にしたい人物は、今のところ「安倍晋三」しかいない。

 

さて、希望の党の希望は見当たらないようだが、10/22の投票日には、森友・加計問題などのマスゴミの捏造・虚偽報道に惑わされることなく、全国有権者正しい判断で投票に行ってもらいたいものだ。

(終わり)

加計問題を紐解いてみれば!(48・総選挙)(8)

会議報告

平 成 27 年 度 第 2 回 理 事 会 の 開 催

http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06808/a3.pdf

 

27年度 第2回理事会の議事概要

Ⅰ 日 時:平成27622日(月) 10301200

Ⅱ 場 所:明治記念館・丹頂の間

Ⅲ 出席者:

【会  長】 藏内勇夫

【副 会 長】 近藤信雄,砂原和文 酒井健夫( 学術・教育・研究兼獣医学術 学会担当職域理事) 【専務理事】 矢ケ崎忠夫

【地区理事】 髙橋 徹(北海道地区) 山内正孝(東北地区) 髙橋三男(関東地区) 小松泰史(東京地区) 土屋孝介(中部地区) 三野營治郎(近畿地区) 上岡英和(四国地区) 坂本 紘(九州地区)

【職域理事】 麻生 哲(開業・産業動物臨床) 細井戸大成(開業・小動物臨床) 横尾 彰(家畜共済) 平井清司(家畜防疫・衛生) 森田邦雄(公衆衛生) 木村芳之(動物福祉・愛護)

【監  事】 玉井公宏,岩上一紘,波岸裕光

【オブザーバー】  北村直人日本獣医師政治連盟委員長) 今井裕三(島根県獣医師会長)

Ⅳ 議 事

【協議事項】 第72通常総会対応に関する件

【説明・報告事項】

1 部会委員会の開催に関する件

2 職務執行状況に関する件(業務運営概況等を含む)

3 その他

【連絡事項】

1 当面の主要会議等の開催計画に関する件

 

・・・・・・

 

2 そ の 他

日本獣医師政治連盟の活動報告

1北村日本獣医師政治連盟委員長から次のとおり説 明がなされた.

 

内閣府が取り組んでいる成長戦略特区については,構 造改革特区は文部科学省が窓口であるが,成長戦略特区 は内閣府が窓口だとして,今回は静観している.いずれ にしても特区設置の際は,文部科学省が担当することに なるが,これまでの獣医学教育の改善・充実に関する調 査研究協力者会議においても特区にはなじまないという 結論である.

 

内閣府では,4月末から65日までの間,成長戦略特区の公募をしていたが,愛媛県今治市に新設を望む岡山の学校法人文部科学大臣にも説明をし,内閣府に申請したという.藏内会長は麻生財務大臣,下村文部科学大臣へ,担当である石破大臣へは私が折衝を続けてい る.内閣府では,方針の最終案を公表していないが, 藏内会長の強い政治力等により,財務省の担当主計官が文部科学省担当官へ対応のあり方を指摘した.石破大臣は,ライフサイエンスなどは獣医師が新たに対応すべき分野なのか,その需要があるのか,これら基礎データが示されなければ検討できないとしている.しかし,新設希望側は,510年間の計画でデータを作り上げるこ とも視野に置きながら,藏内会長は麻生大臣,下村大臣に,私は石破大臣と折衝をし,一つ大きな壁を作ってい ただいている状況である

 

まず,既存の獣医師養成でない構想が具体化するこ と,次にライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らかになること,さらに既存の大学で対応が困難であることの3つの壁をク リアして初めて,獣医師の需要の動向を考慮しつつ,全国的な見地から平成27年度中に検討を行うというスケ ジュールとなる.内閣府としては平成27年度内に規制 緩和を実施し,数字を残したいという思いがあり,文部科学大臣も官邸も同様の意向である.今後も強い政治力により,この3つの壁を突き崩すよう論議が展開されることも想定され,気が抜けない状況である.藏内会長も私も進退をかけるくらいの覚悟を持っている.

 

本日,総会の新役員の選定の間に藏内会長の許可を得 て,会場の皆さまに共通した認識だけは持っていただく よう説明をさせていただく予定である.

 

2藏内会長から次のとおり補足説明がなされた. 北村委員長の説明のとおり,きわめて厳しい攻防が連日続いており,委員長をはじめ,政治連盟の役員の方々 には,毎日,官邸をはじめ,さまざまな情報をいただき, ともに対応してきた.

 

先ほどの方針の原案はきわめて厳しいもので,「獣医師養成系大学学部の新設に関する検討.既存の獣医師養成とは異なる獣医師養成系大学学部の新設については, 食の安全や人獣共通感染症への国際的対応等の公共獣医師や,応用ライフサイエンスなど,獣医師が新たに対応 すべき分野への対応を含め,近年の獣医師の需要の動向や,全国的な影響等を勘案しつつ,検討し,速やかに結論を得る」と記載されており,北村委員長の努力により, 石破大臣等からいくつかの規制がかけられた.また麻生財務大臣財務省経由で文部科学省に強い対応を求めている.基本的に文部科学省農林水産省も本件に反対であるが,官邸の成長戦略特区を審議するグループが政治的な力を働かせている.要は日本全国での大学新設希望 は,この学校法人だけとなり,新たに今までの大学,あ るいは今までの獣医師で対応できないような新たな分 野,たとえばライフサイエンス等の分野に獣医師の必要性が生じて,既存の獣医学教育の中では対応できないのであれば検討するという解釈である.なお,農協改革で全中の萬歳会長が辞任をされたが,まるで全中は農協改革に抵抗しているように,マスコミを使って悪者にされたのと同様,われわれが大きく反対を表明すると,政治力を使って獣医師に対する悪い風評を流し,獣医師会を悪者にすることも考える必要がある.そのため大学関係者がしっかりと大学での教育は充足しているので,新設には反対する等を明確に表明するとともに,獣医学関係者が獣医師の需給は十分足りていること,たとえば獣医師が地方公務員を志向しないことは,処遇の問題である等を訴えることが重要である.われわれも何十年という時間をかけて獣医学教育の整備,充実に取り組んできたことを理解してもらう必要があり,医師会も新しい医学部の新設に反対をしていることから,できれば医師会との情報交換も行い,場面においては共闘も考慮すべきと 考える.

 

近々,方針の原案が発表されると思われるが,その結果によってきわめて厳しい状況も予測され,少なくともわれわれ,日本獣医師会の中から異論が出ないよう認 識を共有することが不可欠である.

http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06808/a3.pdf

 

 

この議事録によれば、日本獣医師会の諸大臣への「規制墨守」への働きかけにより、石破茂地方創生大臣獣医学部新設に対する難しい条件設定をし、麻生太郎財務大臣下村治文科大臣などが所轄官庁へ許認可を厳しくするよう画策したのである。

 

しかし国家戦略特区諮問会議のメンバー達は、真っ当にこの問題を議論していった様だ。

 

この議事録は、加計学園が「岡山理科大学の今治キャンパス」として獣医学部の設置を申請した後で、6/30に「石破4条件日本再興戦略閣議決定される前のことである。

 

生々しい働きかけと癒着の状況が手に取るように(とはいかないが)解るものである。

 

 

次に、2015(H27).9.104回理事会の議事録を示そう。ここでは6/30の「石破4条件」の閣議決定の状況が、示されている。

(続く)

加計問題を紐解いてみれば!(48・総選挙)(7)

相当膨大な資料となったことであろうから、その中での問題個所は誰が見ても、見つけ出すことは不可能であろう。総理の指示や考えで、各大臣が麾下(きか)の議員や官僚を使って、作り上げるものであるから、安倍首相としては、任せているわけである。

 

総理の部下である地方創生担当大臣石破茂が、悪意を持って小細工をしたものは、よほどのことがない限り見分けることは不可能である。 だから石破茂最高の悪(わる)なのである。

 

 

石破は閣内にいながら、安倍首相の「規制改革」「岩盤規制に風穴を開ける」政策に、見事に反旗を翻していたことになる。

 

それが、石破日本獣医師会との癒着の成せる技(わざ)だったのである。

 

これがなぜ「岩盤規制」を守ることになるのか、と言う事を示そう。

 

 

8.私立大学獣医学部日本獣医師会との関係

 

このことは、「月刊Hanada9月焦熱号」の『加計学園問題の”主犯”は石破茂(告発スクープ)(文芸評論家・社団法人日本平和学研究所理事長 小川榮太郎)に、詳しく書かれている。

 

小生はそれを参考にしている。

 

 

先ずは、日本獣医師会とは、私立大学獣医学部を卒業して獣医師となった人たちの、公益社団法人である。(間違っていたら訂正願います。)

 

日本には私立の獣医学部は次の五つである。何れも関東以北に所在している。偏在である。

                      2017(H29)年度入試  獣医師試験

                        募集 合格者   H27年度(合格)

1.日本大学生物資源科学部獣医学科、神奈川県藤沢市 60  637   129(117) 90.7%

2.日本獣医生命科学大学獣医学部東京都武蔵野市   56  174    93( 82) 88.2%

3.麻布大学獣医学部神奈川県相模原市        86  278   142(118) 83.1%

4.酪農学園大学獣医学科、北海道江別市        93  289   146(125) 85.6%

5.北里大学獣医学部青森県十和田市         120  490    130(115) 88.5%

                         415  1868人 640(557) 87.0%

 

 

https://www.juuiyobikou.com/%E7%8D%A3%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF/%E7%8D%A3%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E9%83%A8%E3%81%AE%E5%81%8F%E5%B7%AE%E5%80%A4%E3%81%A8%E5%80%8D%E7%8E%87/  より。

 

これに対して、今回 岡山理科大学今治キャンパスとして獣医学部愛媛県今治市に出来ることになる。初めての関東以西の地に、獣医学部が設けられることになる。

 

 

ちなみに国立大学としては、次の11校である。

                    H27年度 (合格者)

1.東京大学農学部獣医学過程        31(26) 83,9%

2.北海道大学獣医学部共同獣医学過程    41(34) 82.9%

3.東京農工大学農学部共同獣医学科      36(36) 100.0%

4.帯広畜産大学農学部共同獣医学過程    38(32) 84.2%

5.大阪府立大学生命環境科学域獣医学類      39(35) 89.7%

6.山口大学共同獣医学部獣医学科      31(26) 83.9%

7.鹿児島大学共同獣医学部獣医学科     30(28) 93.9%

8.岩手大学農学部共同獣医学科       29(27) 93.1%

9.岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科        33(31) 93.9%

10鳥取大学農学部獣医学科         30(29) 96.7%

11宮崎大学農学部獣医学類         31(27) 87.1%

獣医師国家試験受験者数          369(331)89.7%

(国家試験合格者数は http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/tikusui/pdf/160311-03.pdf  より)

 

 

私立の獣医学部に関しては、入学年(2017年度)と獣医師国家試験受験年(2015年度)と異なっているので、完全な比較はできないが、大学入学者数と獣医師国家試験受験者数との隔たりがかなり大きいことに気が付く。

 

もう一度言うが、年度が異なるので完全な比較とはならないが、入学者数1868に対して、国家試験受験者数640となるので、おおよそ三分の一の人数しか国家試験を受けていないことになる。67割の人達は、進路を変更しているか脱落していることになるのではないのか。

 

私大の獣医学部への合格者数は定員の4.5となっているので、私学は入学金目当ての合格者増と見られても仕方がないのではないのかな。しかも合格者数の1/3の人数しか、国家試験を受けていない。2/3は、いわば脱落たことにならないのかな。

 

これでは真面な大学の体をなしていない、と言われても致し方ないことになる。

 

私立の獣医学部では、定員の4~5倍の合格者を出して入学金をがっぽり稼ぐことが常態化しているようだ。しかもそれだけ学内で育成しているかと言うと、2/3の人数が脱落しているのだ。これが大学と言えるのかと、普通の感覚をしていれば、怪しんでも当たり前ではないのかな。

 

こんな状態のところに新たに今治加計学園獣医学部が出来てしまえば、受験者がそちらへ流れてしまう。入学金をがっぽりと稼ぐことが出来なくなってしまう。

 

これを日本獣医師会は、極端に恐れたのではないのかな。しかも関東以西には獣医学部は一校もないのだから、次々と建てられてしまっては、私立の獣医学部の存亡の危機となってしまう。

 

日本獣医師会会長の蔵内勇夫日本獣医師会顧問で獣医師・日本獣医師政治連盟委員長 北村直人達の私大出の日本獣医師会の面々は、この日本獣医師会と言う業界の保護のために、その利権を墨守するために死に物狂いで、石破茂を使って「規制緩和」と戦っていたのであろう。

 

そして加計学園のこの状況に危機感を募らせた日本獣医師会は、更に「新設反対」のロビー活動激烈に行い、獣医師会顧問の北村なる人物が、くだんの安倍・加計のゴルフ場での写真を持ち込むことになる。

 

そして加計学園獣医学部が、安倍首相の推進する国家戦略特区諮問会議今治市に設立されることが許可されそうになると、地方創生担当大臣の山本幸三に直談判をして、「新設は1カ所1」と認めさせたのである。

 

 

9.石破茂日本獣医師会の癒着の数々

さて話が長くなってしまったが、日本獣医師会はどのようにしてこの「岩盤規制」を守ろうとしていったか、と言う事を示そう。

 

それは、日本獣医師会理事会の議事録を見ればよくわかる。

 

先ずは、2015(H27).6.22第2回理事会の議事録を示そう。

(続く)

加計問題を紐解いてみれば!(48・総選挙)(6)

石破茂日本獣医師会顧問北村直人自民党同期のお友達、新進党結党から復党まで同時期

2017.07.22

石破茂560c6affc4e506e311114034ff0e2eb4-768x400

いわゆる「石破4条件」は、日本獣医師政治連盟北村直人委員長が当時の石破茂地方創生大臣に働きかけ、新たな獣医学部を作れないようにしたものであることを産経新聞17日の朝刊から計3回連載した。
【加計学園 行政は歪められたのか(上)】新設認めぬ「石破4条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった! 民主党政権でも献金攻勢…(1/4ページ) – 産経ニュース
(http://www.sankei.com/premium/news/170717/prm1707170008-n1.html)

これに対し、石破茂議員は反論しているようだが、日本獣医師政治連盟北村直人委員長は、石破茂議員と同期の元自民党衆議院議員で、小沢一郎が主導した新進党結党に石破茂議員と共に参加し、自民党復党時期まで一致する事実からして「お友達に有利な政治を行ったと言われても仕方がないだろう。
産経新聞の記事では北村直人委員長の経歴が割愛されていたようなので、時系列で石破茂議員との関係性をまとめてみた。



目次 [hide]

 

石破茂北村直人は腹心の友

石破茂議員と北村直人委員長の政治遍歴は、ウィキペディアなどにも掲載されているが、時系列で並べると驚くほど一致する部分が多い。
参考:石破茂 – Wikipedia
参考:北村直人 – Wikipedia

  1986年、初当選

38衆議院議員総選挙
石破茂  自由民主党公認で鳥取県全県区から初出馬、初当選
北村直人 自由民主党公認で旧北海道5区から初出馬、初当選
党内から安倍政権を批判する村上誠一郎議員も同期

  1993年、離党、新進党結党に参加

石破茂  細川連立政権が推進した政治改革関連4法案をめぐり、野党自民党の方針に反して賛成し役職停止処分、自民党を離党→改革の会等を経て新進党結党に参加
北村直人 北海道開発政務次官を辞任、宮澤内閣に対し提出された内閣不信任決議案に与党議員ながら賛成票を投じ自民党を離党→新生党を経て新進党結党に参加

  1997年、自民党に復党

石破茂  小沢一郎代表の安全保障政策に失望し1996年新進党を離党、1997年3月に自民党に復党
北村直人 加藤紘一自由民主党幹事長の誘いを受ける形で新進党を離党し、1997年5月に自民党に復党

北村直人は2005年9月の衆議院議員総選挙民主党候補に敗れ政界引退。2005年と言えば、3月に文部科学省が新たな獣医学部新設の申請すら認めない事を告示している。
参考:大学、短期大学、高等専門学校等の設置の際の入学定員の取扱い等に係る基準:文部科学省
参考:(平成15年3月31日 文部科学省告示第45号)第1条第2号の解釈について

北村直人氏が政界を去る直前に獣医学部新設は申請すら認めない」文科省が告示を出しているのに、今治市加計学園獣医学部の新設を計画したことに対し、猛反発をして石破茂議員に働きかけを行ったとしても何ら不思議な事ではない。
衆議院議員デビューから、自民党離党、新進党結党参加、自民党復党の時期まで同じ、これは野党やマスコミに言わせると「お友達」、安倍さんに言わせれば「腹心の友」だろう。
石破茂のお友達元衆議院議員が日本獣医師連盟委員長を務め、当時の地方再生担当大臣だった石破茂獣医学部の新設が困難となる「石破4条件」を作成。これは野党やマスコミが徹底的に追及せねばならない事ではないだろうか?

http://ksl-live.com/blog10056

 

 

さて次は 最高の悪(わる)である 石破茂の「石破4条件」を見ることにしよう。

 

これは2015(H27)630日に閣議決定されたもので、資料としては相当分厚いものであろう。

 

小生は、

 

「日本再興戦略」改訂 2015 -未来への投資・生産性革命- (新たに講ずべき具体的施策)のうち、

参考資料2 科学技術・学術審議会  総合政策特別委員会 (第 10 回) H27..31 関連部分抜粋 と言うものから、いわゆる「石破4条件」とやらを漸く探し出すことがだ来た。

 

これだけ膨大な資料があれば、いくらやる気のある安倍総理でも、石破が悪意を持って紛れ込ませたこ「石破4条件」を、目にすることはなかったことであろう。

 

 

該当部分を次の載せる。

 

 

 

参考資料2

科学技術・学術審議会

総合政策特別委員会

(第 10 回) H27..31

関連部分抜粋

 

「日本再興戦略」改訂 2015
-未来への投資・生産性革命-
(新たに講ずべき具体的施策)

 

(2015)平成 27 6 30 閣議決定

 

<目次>

第一 総論

Ⅰ.日本再興戦略改訂の基本的な考え方
.改訂戦略における鍵となる施策
.更なる成長の実現に向けた今後の対応 Ⅳ.改訂戦略の主要施策例

 

第二 3つのアクションプラン
一. 日本産業再興プラン

1.産業の新陳代謝の促進

2.雇用制度改革・人材力の強化

3.大学改革/科学技術イノベーションの推進/世界最高の知財立国

4.世界最高水準の IT 社会の実現

5.立地競争力の更なる強化  ←ここに記載されている。

6.地域活性化・地域構造改革の実現/中堅企業・中小企業・小規模事業 者の革新

 

二.戦略市場創造プラン

テーマ1:国民の「健康寿命」の延伸

テーマ2:クリーン・経済的なエネルギー需給の実現

テーマ3:安全・便利で経済的な次世代インフラの構築

テーマ4:世界を惹きつける地域資源で稼ぐ地域社会の実現

 

三.国際展開戦略

 

第三.革命のモメンタム~「改革2020」の推進~

 

・・・・・・・・・

 

5-1.「国家戦略特区」の実現/公共施設等運営権等の民間開放 (PPP/PFI の活用拡大)、空港・港湾など産業インフラの整備/都市 の競争力の向上

 

ⅱ)残された集中取組期間における国家戦略特区の加速的推進

b)更なる規制改革事項等の実現

IT 活用による遠隔地間の学校等を結んだ教育手法の導入

 

・過疎化・少子化の進展に伴い小規模化している学校においても、子ど もたちが切磋琢磨する環境で充実した教育を受けることができるよう、 IT 活用により遠隔地間を結んだ合同授業等について、実証研究を通じ て効果や課題を評価・検証し、導入に向けた新たなルール等を速やか に構築する。

 

獣医師養成系大学・学部の新設に関する検討

 

現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化し、ライ フサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な 需要が明らかになり、かつ、既存の大学・学部では対応が困難な場合 には、近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から本年 度内に検討を行う。

 

P16 /30  はブログ筆者が挿入した。)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu22/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/09/02/1361479_14.pdf

(続く)

加計問題を紐解いてみれば!(48・総選挙)(5)

玉木雄一郎(父と兄弟が獣医師)

             産経新聞は、民進党玉木雄一郎が獣医師会の総会で獣医学部の新設阻止を宣言し[2][1]日本獣医師会が玉木に100万円の献金をおこなっていることから、日本獣医師会と玉木の「深いつながりが明らかになっている」と主張している[2]


石破茂(地方創生担当大臣)

    日本獣医師政治連盟自民党政権奪還の201212月以降、石破茂の「自民党鳥取県第一選挙区支部」に100万円を献金している[6]

             産経新聞によると、日本獣医師会会長蔵内勇夫日本獣医師政治連盟委員長北村直人は、獣医学部の新設を阻むために、「国家戦略特別区域 」の担当である地方創生担当大臣の石破茂に働きかけ[6]日本獣医師会の強い意向により「石破4条件」が盛り込まれたため、獣医学部新設が極めて困難となったとしている[5]。石破は産経新聞の取材に対し、獣医師会からの4条件盛り込み要請について「そのような要請はなかった」と回答している[6]


山本幸三(地方創生担当大臣)

    2016128日に、獣医師会会長で自民党福岡県連会長の蔵内勇夫が、地方創生担当大臣の山本幸三に直談判をして、「新設は1カ所1」と認めさせ、これにより新設は学校法人加計学園1校に絞られたと産経新聞で報じられている[5]

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%8D%A3%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E4%BC%9A

 

 

ここに日本獣医師会と吊るんでいる悪(わる)が登場している。

 

1.玉木雄一郎民進国会議員

民進党獣医師問題議員連盟の事務局長

父親と弟が獣医師、父は香川県獣医師会の副会長

https://mera.red/%E3%81%8A%E3%81%A9%E3%82%8D%E3%81%8D%EF%BD%97

2012年に、日本獣医師会から100万円の政治献金を受けている。

2015.6月の日本獣医師会72通常総会に来賓として出席、獣医学部新設に反対。

「総理のご意向」なる文書で5.17に国会質問、7.24にも学部新設撤回を首相に求めている。

相当な「悪」である。2009民主党から香川県衆議院総選挙に出馬し当選している。

 

 

2. 北村直人、獣医師・日本獣医師政治連盟委員長、日本獣医師会顧問、石破と同期

北海道出身、酪農学園大学獣医学部卒業父親北村義和、1980衆院選挙当選、1期。

父の跡を継ぎ1986自民党公認衆院選挙初当選。1993新生党新進党を経て1997加藤紘一の誘いで自民党に復党。20059月選挙で敗北、政界引退。

2005.3.31文科省が新たな獣医学部の新設を認めない告示北村が(石破に)働きかける

北村と石破は全て同期1986年当選・1993年離党・1997年復党の自民党議員だった。

文科省告示第45、文科大臣は各学校設置基準と歯科医師獣医師・船舶職員の養成大学若しくは定員増又は養成大学の設置でないことを守れ。)

だから、2007愛媛県獣医学部新設の申請をすると、北村顧問は猛反発している。

石破と並び一番の「悪」である。

 

3. 石破茂地方創生担当大臣、北村直人と同期、加計問題の主犯

日本獣医師会顧問・北村直人とは、すべての面で同期生、お友達同士。

日本獣医師政治連盟から2012.12100万円の献金を受ける。

2014.7月の新潟市獣医学部新設申請にも、北村と共に反対して潰す。

2015.6.4加計学園獣医学部設置申請をすると、すぐさま6.30に「石破4条件」を紛れ込ませた日本再興戦略を閣議決定させる。

2014.9.3~2016.8.3の間、安倍内閣地方創生担当大臣を務めている。日本再興戦略の中にこっそりと「石破4条件」を紛れ込ませた張本人、最高の悪(わる)である

石破の父は鳥取県知事の時鳥取大の獣医学部設置に尽力している。

 

4. 蔵内勇夫日本獣医師会会長、自民党福岡県議団会長

福岡県出身、1979日大農獣医学部獣医学科卒業2013.6日本獣医師会会長就任

H62.4~H31.4.29(2019)福岡県議員H13.5.22~H14.5.22は県議会議長を務める。

自民党福岡県議団会長、自民党麻生太郎とは旧知の間柄。

福岡県獣医師会会長を20年勤めて、現在は名誉会長理事に納まっている。

こいつも北村同様、「既得権益」を守るためにキュウキュウしている。いわゆる「悪」である。

 

 

先ずは、石破茂北村直人が同期生で仲の良いお友達同志であることを示そう。

(続く)