香川真司にうらやましがられたその長友佑都は、2011年2月6日(日本時間
では7日早朝)セリアA・ローマ戦で初出場している。後半30分に左サイドバッ
クとして、インテルミラノの本拠地「ジュゼッペ・メアッツァ」(通称サンシーロ)
でのデビューだ。しかしこれからが大変なのであろう。長友の成功を期待したい
ものである。そのうちに香川もヨーロッパの一流クラブで活躍することであろう
が、両者の成功を祈りたいものである。
d【欧州サッカー】決定機2度演出の長友に絶賛の嵐 レオナルド監督「お見事」
2011.2.8 08:14
【ミラノ7日=坂本万里雄】セリエA、インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都
(24)がホームの「ジュゼッペ・メアッツァ」(別称サンシーロ)で行われた6日
(日本時間7日早朝)のローマ戦で移籍後初出場を果たした。後半30分に左
サイドバック(SB)で登場し、2度の好クロスなど積極的な攻撃参加を披露。「心
が震えた」と感激する長友にレオナルド監督(41)は「Complimenti(コンプリメ
ンティ=お見事)!」と称賛するなど、上々の新天地デビューとなった。(サンケ
イスポーツ)
歴史は刻まれた。創設103年、インテル初のアジア人として立ったジュゼッペ・
メアッツァの夢舞台に、DF長友は興奮を隠せなかった。
「いやあ、もう興奮しましたね。(ピッチに)入るときは、本当に心が震えた。前
半から『ピッチに立ちたい、立ちたい』と思って、監督にその思いが通じるように
ずっと念じていた」
後半30分、オランダ代表MFスナイダーに熱く抱きしめられて交代でピッチに入
ると、15分間で見せ場を連発した。まず34分。アルゼンチン代表FWミリトのパ
スから左サイドをドリブル突破。カメルーン代表FWエトーに高速クロスを上げ、
いきなりホームの6万2344観衆を沸かせた。3分後にもアルゼンチン代表MFカ
ンビアッソに好クロス。得点には結びつかなかったが、積極的な攻撃参加で1メー
トル70の小柄な体を大きくみせた。
移籍後初めてベンチ入りした3日のバリ戦で左SBのライバル、ルーマニア代
表DFキブが4試合の出場停止に。先発デビューも期待された。移籍間もなく、最
終的にはベンチスタートとなったが、短い出場時間で首位ACミランとの勝ち点差
を5に縮める5-3での勝利に貢献した。
そんな男に賛辞が並んだ。レオナルド監督は「Complimenti!!」「Bravo(ブラー
ボ=素晴らしい)!!」と声をかけ、会見では「サポーターも彼のスピードに驚いただ
ろう」と絶賛。元イタリア代表DFマテラッツィら同僚も「Complimenti!!」を連発。
長友も「Grazie(グラッツェ=ありがとう)!」と親指を立てた。
明大在学中の5年前には、負傷時に応援団に混ざって太鼓をたたいていた。
欧州挑戦からまだ半年。「目標」だったブラジル代表DFマイコンと両翼で同時出
場も果たした。夢のようなサクセス・ストーリーに「感激? そうですね」と笑う長友
だが、その言葉はどこまでも頼もしかった。
「でも、もう憧れとはいっていられない。一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してやれ
るくらいじゃないと、世界一のSBにはなれないので」
7日付の伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトは6点(10点満点)の合格点を与え、「15
分間、左サイドを制圧した」と評価。13日の次戦・ユベントス戦(アウェー)での初
先発も見えてきた。目指すは世界一。『カルチョのスカラ座』(本拠地の愛称)
での“出世物語”は、まだ幕を開けたばかりだ。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110208/scr11020808180002-n1.htm
カルチョのスカラ座(la Scala di calcio)は、ミラノ市内に有名な歌劇場「スカラ
座」があることから、サンシーロのことを呼ぶ愛称である。「ジュゼッペ・メアッ
ツァ」は、インテルとACミランの両チームに所属した名選手の名前である。
彼は1980年に亡くなったのであるが、ミラノ市が彼の業績を称えて、スタジアム
の正式名称を「サン・シーロ」から「ジュゼッペ・メアッツァ」に改名した、と
Wikipediaに書かれている。カルチョとは(イタリア語で)サッカーのこと、スカラ座
といわれるほど伝統のあるサッカー競技場なのであろう。
ちなみに「サンシーロ」は”グーグルアース”で見ることが出来る。イタリアの
ミラノに画面を切り替えて、(N)45°28'41.20''(E)9°07'26.26''に移動すると、
そこが「サンシーロ」だ。外観をはじめ内部の様子など沢山のPhotoが貼り付け
られている。じっくりと長友の姿を思い浮かべて眺めるのも、一興かと思う。
さて次の2014FIFAワールドカップはBrasilだ。2014年6月13日から7月13
日と言う日程だ。この大会はFIFAワールドカップ第20回記念大会となる。
開催都市は、マナウス、フォルタレザ、ナタール、レシフェ、サルバドル、
クイアバ、ブラジリア、ベロオリゾンテ、リオデジャネイロ、サンパウロ、クリチバ、
ポルトアレグレ、の12都市で行なうことが正式に発表されている。
http://www.fifa.com/worldcup/index.html による開催都市を次に示す。
我々?にはブラジリア、リオデジャネウロ、サンパウロくらいしか馴染みがない
が、2014年になれば他の都市の名前も馴染みとなるであろう。もっとも日本が
W杯ブラジル大会に出場できれば、の話ではあるが、何はともあれ目標は「ベス
ト4」以上であるので?なんとしてでも、ブラジルで活躍する日本チームを見たい
ものである。
これがBrasil大会のロゴマークだ。3本の手で優勝カップを表している。歓迎し
ている、と言ったことを意味しているそうだ。Welcome!ようこそ!と言ったとこ
ろだが、小生にはとてもそんな感じは受けない。きれいごとで言うと、W杯を獲得
するためにお互いに競い合って行こう、と言うことだと思う。有体に言えば、優勝
カップを奪い取ろう、と言うことではないか。または奪えるものなら奪ってみよ、
これはブラジルのものだ、と感ずるのだが、これは勘ぐり過ぎか。
(続く)