しかしながら日本野球機構(NPB)は、(プロ野球12球団は)2011年(12/1)に開いた
オーナー会議ですでにWBC参加を決めているのである。NPBがWBCIに、どのように
第3回のWBCに日本が参加すると話しているのかは知らないが、WBCIとしては、日本は
参加するものと認識していると表明している。
もしNPBがWBCIと正式に(近い形でも)第3回のWBCに日本が参加すると連絡や契約で
もしているとしたら、まずそんなことはないと思うが、NPBは莫大な損害賠償を請求される
可能性があろう。WBCIは、NPBとは日本が参加することで合意している、と嘯いている。
そして選手会の不参加表明は、日本サイドの問題でWBCIとは何ら関係ないという態度を
とっている。
WBC主催者声明 日本は参加との認識「NPBと合意している」
[ 2012年7月21日 08:36 ]
来年3月の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を主催するWBCIは20日、
日本プロ野球選手会が大会不参加を表明したことを受け「WBCにチームを送ることを決
めている日本野球機構(NPB)と(日本が参加することで)合意している」などとする声明
を発表し、基本的に日本が参加するとの認識でいることを強調した。
大リーグ機構と大リーグ選手会によってつくられたWBCIは「2013年WBCへの日本選
手の参加はNPBと日本プロ野球選手会の間の問題」と静観の姿勢だが、今後について
は「しかるべき相手と連絡を取り合いながら、NPB、日本プロ野球選手会とともに事に当
たる」としている。
WBCIは「第1、2回大会優勝者の日本が、ファンが誇りにするチャンピオンにふさわし
いチームをまた送ってくれることを期待している」と声明を結んでいる。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/21/kiji/K20120721003725820.html
ということは、もしも日本が参加選手の派遣が出来なかったら、損害賠償を請求するぞ、
と言ったことを念頭に一種の脅しを仕掛けているとも取れるのである。どうする、日本野球
機構(NPB)よ。
しかもNPBが切羽詰ってアマチュアなんぞをかき集めて(そんなことは出来ないかもしれな
いが) WBCに参加するようなことがない様に、歯止めまでかけてきているのである。
それが上記記事の末尾にある「第1、2回大会優勝者の日本が、ファンが誇りにする
チャンピオンにふさわしいチームをまた送ってくれることを期待している」との声明であ
る。チャンピオンにふさわしい選手で構成していないと、WBCへの参加チームとは認めな
いぞ、との脅しではないかと感ずるのである。
WBCIは、すでに先の先まで読んで、事を進めようとしているのである。こんな様では
NPBは赤子の手をひねるように簡単に丸め込まれてしまうことになる。
どうする、加藤良三よ。
上の記事ではWBCIは「静観の姿勢」としているが、いやいやそんなことで引き下がる相手
では無さそうだ。次の時事通信社の記事では、「引き続き対話を重ねたい」と言ってい
るが、スポンサー権などで譲歩する気はないから、このことは「もし参加出来なかった
ら、NPBさんよ、どうしてくれるのか」との脅迫なのである。NPBサイドも、そのつもりで交渉
する必要があろう。将にけつの穴の毛までむしられてしまいそうである。
「日本と引き続き対話を」と主催者=選手会の不参加表明で―WBC
時事通信社 2012年7月21日(土)08:39
【ニューヨーク時事】野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を主催する米国の
運営会社WBCIは20日、労組日本プロ野球選手会が来年3月に開催される第3回大会
への不参加を決めたことに対して声明を発表し、「引き続き対話を重ねたい。第1、第2
回大会を連覇した日本が、再びファンが誇れるようなチームを参加させることを期待して
いる」と述べた。
声明でWBCIは、日本選手の参加については「日本野球機構(NPB)と選手会の間の
問題」と強調。その上で、今後も関係者との協議に応じる意向を示した。
WBCIは米大リーグ機構と同選手会が共同設立した運営会社。代表チームのスポンサ
ー権などを求める日本側に対し、大会参加国の全費用を負担していることなどを理由に
拒否する立場を取っている。
[時事通信社]
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/sports/jiji-120721F306.html
(続く)