尖閣諸島問題その3(6)

それでは事件当時、同島を管轄する米軍はいかに対応したか

米軍の「抑止力」は機能したか。

より本質的な問題は、他ならぬ米国が尖閣諸島の帰属のありかについて「中立の立場」。

久場島大正島の二島を訓練場で日本から提供されていながら、これほど無責任な話があるか。

なぜ日本政府は、かくも理不尽な米国の態度を黙認してきたか。

 日本政府は一貫して「尖閣諸島は日本固有の;領土であり、領土問題などは存在しない」と主張。
ところが米国は、一九七一年に中国が公式に領有権を主張して以来、尖閣諸島について事実上「領土問題は存在する」との立場。

とすれば日本がなすべき喫緊の課題は明白。

尖閣五島のうち二島を提供している米国に、帰属で明確な立場をとらせ、尖閣諸島が「日本固有の領土である」と内外に公言させること。

これこそが、中国の攻勢に対処する場合の最重要課題。

これに比すなら三島購入等は瑣末の問題。

同盟国である米国さえ日本の主張を否定するなら、尖閣問題が事実として「領土問題」となっていることを認めざるを得ない。

その場合、日中国交正常化以来の両国間の「外交的知恵」「問題の棚上げ」に立ち返り、漁業や資源問題等で妥結をめざすべし。

石原氏の尖閣諸島購入という威勢の良い「領土ナショナリズム」は結局「中立の立場」という無責任きわまりない米国の立ち位置を覆い隠す役割を担っている。

「日本政府が”領土問題なし。固有の領土”という立場を貫くなら、同盟国米国に領土問題で日中のいずれの立場も支持しない中立ではなく、日本の立場を支持させろ、それが出来なければ当然”領土問題はある”という立場で対処しろ。その際は棚上げが有力」
という豊下教授の論は極めて正論

11日産経  (2012.5.11, 6:59

安倍晋三氏、私は石原さんを断固支持。都ではなく国が責任を持って島を所有すべき」

石原知事なり安倍氏なり、ここを都の島とする、日本の島とするという標識立てたら、中国の軍を追い払えると思ってるのか知らん。

中国危険危険と言って、軍事的解決手段全く持たずただ煽る 。

2012.5.11, 7:10)石原:質問あり「ではいかにすればよいか、孫崎さんは具体案をお持ちなのでしょうか?
はい。持っています。

twilogで過去のtwitterや『不愉快な現実』や『日本の国境問題』を見て戴ければ、幾度も繰り返し発言しているのがおわかりになると思います
http://sun.ap.teacup.com/souun/7479.html

 

 

孫崎の言う、多分「棚上げ論」なんぞは全くの愚論に過ぎない。こいつは馬鹿の一つ覚え

の様に言っているが、向こうの回し者かと思われてしまうよ。中国は騙しの天才ゆえ、日本

が棚上げしている間にこれ幸いと、中国は尖閣諸島を占領してしまうよ。


事実、中国は自分から「尖閣は棚上げしよう」と日本を騙してきた。1972年の国交正常化

の時の周恩来、そして1978年10月に日中平和友好条約批准のために来日した鄧小平だ。

こいつらは何れも「尖閣の領有権問題は棚上げにしよう」と言って、日本を騙したきた。騙

された日本もとろいの一言に尽きるが、その隙に中国は1992年2月25日に「領海及び隣

接区法
」(いわゆる領海法)を制定し、尖閣諸島の領有を宣言したのである。これが中国の

言う「棚上げ」なのである。中国は自分から「棚上げ」を破ったのである。日本は当の昔の

棚上げ論なんぞにこだわる必要は、さらさらない。だから外務省出身の孫崎なんぞは、中

国の回し者なのである。


いまさら「棚上げ」なんぞが有効と思っている馬鹿さ加減には、うんざりだ。思われてしまう

と言うよりも、完全な回し者なのである。きっと外務省時代かその後に、中国に篭絡された

のであろう。今も棚上げなんぞを言っているようでは、何か弱みでも握られているのであろ

う。孫崎には注意するに越したことはない。(
2013.2.6,シナ事変の真相(4)、2009.9.15,尖

閣諸島問題(128)、2008.6.10,中国覇権主義(6)などを参照のこと。


確かに米国は、久場島大正島の二島を訓練場として日本から提供されていながら、尖閣

諸島は日本の固有の領土だ、となぜ言わないのであろうか、と言う疑問は残る。本当にア

メリカは尖閣諸島を守ってくれるのであろうか、これまた疑問が残る。


これだから、日本は憲法9条なんぞは破棄して、核武装自分の国は自分で守ることをし

なければならないのだ。

一寸横道にそれたが、このこと(尖閣諸島が米軍の射爆場であること)も尖閣諸島が日本

の固有の領土
であると言う証拠にならないかね。

似たような話はフィリピンスカボロー礁だ。

1992年11月、米国はフィリピンのスービック海軍基地を閉鎖しクラーク飛行場も、フィリピン

に返却し撤退した。同時に、射爆場として使用していた130海里西にあるスカボロー礁も、

フィリピンに返却している。返却されたフィリピンは、このスカボロー礁の管理を怠った。


中国
1992年2月領海法を制定し、虎視眈々と侵略を狙っていた。

そのためその隙をついて中国が、このスカボロー礁に中国漁民を上陸させて、漁民の溜ま

り場を作ってしまった。そして現在中国はこのフィリピンの排他的経済水域にあるフィリピン

領のスカボロー礁を乗っ取りつつあり、完全な領土問題となってしまっている。この件につ

いては、2012.8.7の尖閣諸島問題その2(16)~などを参照願う。


尖閣諸島がこのスカボロー礁の二の舞にならないようにしなければならないのだ。中国は

このスカボロー礁の続きを尖閣諸島でやろうとしている、と見なければならないのだ。

尖閣諸島は、あくまでも日本固有の領土だ。当ブログの2012.8.27の尖閣諸島問題その

2(30)から8.29の(32)
では、1971.6.17沖縄返還協定の調印、1972.5.15の沖縄返還

に至る過程でのキッシンジャーの返還に関する検討文書「キッシンジャー文書」の事を述べ

ている。


ご承知のように尖閣諸島を含む南西諸島は当時米国の信託統治領であったため、尖閣

島も含めて沖縄が日本に返却されることになる。そのため、急遽、台湾が尖閣諸島の復帰

を保留するよう米国に求めてきたのだった。しかし米国国務省は、台湾に対して、尖閣諸島

琉球諸島の一部であり、日本に復帰させると断言しているのである。この時中国も尖閣

諸島の領有権主張の悪乗りをしてきたのだったが、米国は「根拠なし」と排除している。


そのほか、中国政府(中華民国駐長崎領事)が、石垣村長などに贈った感謝状には「日本

帝国沖縄県八重山郡尖閣列島
」(に福建省の漁民が漂泊した)と明記してある。これなども

中国が、尖閣諸島は日本の領土だと明確に認識していた証拠なのである。それにも増し

て、尖閣諸島へは明治17年(1884年)頃から古賀辰四郎なる人物が渡り探検し、明治29

年(1896年)
には明治政府から30年の無償貸与を受けたのである。その後魚釣島に鰹節

工場などを作り明治40年頃には284人もの日本人が定住していたのである。これも同ブロ

グの2012.9.3の(35)~や2012.9.21の(49)
などを参照願う。


どうか上記の小生のブログを是非ご一読願う。

(続く)