中国武漢・新型コロナウィルス(21)

アメリカは、その研究所を視察して安全対策が不十分であることを、既に2018年1月に警告を発していたのである。

 

新型コロナ「武漢の研究所から流出」疑惑に注目 「過去に政府が危険性警告」と米紙

2020.4.16

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病院に入院し治療を受ける新型コロナウイルスの感染者たち=2月13日、中国・武漢(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】新型コロナウイルスの感染源をめぐり、初めて感染が確認された中国湖北省武漢市にある中国科学院武漢ウイルス研究所からウイルスが流出した疑いがあるとの指摘が改めて米国内で盛り上がりを見せている。米国務省が2018年、同研究所でのコロナウイルス研究の安全対策が不十分と警告していたと米紙ワシントン・ポスト(14日付)が伝え、一連の指摘が単なる「陰謀論」ではないとの見方が強まったためだ。

 同紙によると、北京の米大使館の科学担当の職員らが2018年1月武漢ウイルス研究所を複数回にわたり視察後、研究所の安全対策が不十分だとして警鐘を鳴らす公電を2度にわたり国務省に送っていた。

 公電は、同研究所ではコウモリに由来するコロナウイルスの研究が行われていたが、「大量の汚染菌を扱っている施設であるにもかかわらず、安全に運営するための適切な訓練を受けた技術者らが著しく不足している」と警告した。

(略)

https://special.sankei.com/a/international/article/20200416/0003.html

 

 

トランプ大統領は、今年の2020年4月30日記者会見で、中国科学院武漢病毒研究所が新型コロナウイルスの起源であるとする証拠を見たことを、述べている。但し生物兵器であるとの見方は否定しているが、中国政府はこのウイルスの漏洩を隠蔽したとして、パンデミックの責任は中国にあると厳しく非難した。

国務長官ポンペオ氏は、更にはっきりしている。同研究所から発生したと言う「沢山の証拠がある」とまで述べているのだ。この証拠とは、先の石正麗の亡命と関係があるのか。

但し、ポンペオ氏も、この新型コロナウイルスが人工物だと言う考えには賛成していない。中国共産党の公式軍事ページの「西陸網」まで人工物だと言っているように、明らかに人工物だと言う情報もある中、アメリカ政府内には何らか魂胆があるのか。

これが人工物だと言うと、大統領選にも影響があるとでも思っているのか。これが人工物だと認めると、アメリカの技術力が中国より劣っていると非難されるとでも思っているのかな、トランプは。それとも、これが人工物だと決めつけると、中国が硬化し過ぎるとでも思っているのか。

 

 

トランプ氏、武漢研究所起源の「証拠見た」 新型コロナ、情報機関は断定避ける

2020.5.1 08:38 国際 米州

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トランプ米大統領(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領4月30日ホワイトハウスで記者会見し、新型コロナウイルスが中国湖北省武漢市にある中国科学院武漢ウイルス研究所から流出した疑いが出ている問題に関し、ウイルスの起源が同研究所であるとする証拠を「見た」と述べた。

 トランプ氏は、証拠の詳細については「言えない。開示を許可されていない」とするにとどめたが、研究所が起源であるとの確信を深めた」と強調した。

 ポンペオ国務長官は同日出演したラジオ番組で、ウイルスが研究所から流出したものであるかどうかについては「分からない」と語っていた。

 一方、米情報機関を統括する国家情報長官室は同日発表した声明で、新型コロナウイルスは「中国が起源だ」と指摘した上で「人工的に作られたものではなく、遺伝子操作されたものでもない」との見解を表明し、一部でくすぶる生物兵器であるとの見方を否定した。

 ただ、ウイルス感染の発生については「ウイルスに感染していた動物と人との接触が原因か、あるいは武漢市の研究所の事故によるものなのか、情報を引き続き精査していく」とし、現時点では研究所が起源であるとは断定できないとの認識を示した。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は国家情報長官室が声明を発表する数時間前、トランプ政権高官が情報機関に対して武漢の研究所がウイルスの起源であるとの証拠を探すよう強く求めていたと報道。同紙によれば、民主党を支持する一部の情報当局者の間では、トランプ政権が関連情報を中国非難のために政治利用する恐れがあるとして懸念が広がっているという。

 トランプ氏はまた、中国との関係について、米中の貿易合意は「もはや二の次だ」と指摘。初動の対応の誤りでウイルスをパンデミック(世界的大流行)に拡大させた中国を「容認できない」として、制裁関税の強化などの報復を実施する用意があることを示唆した。中国に対する債務支払いの停止については否定的な考えを示した。

https://www.sankei.com/world/news/200501/wor2005010013-n1.html

 

新型コロナ ポンペオ米国務長官武漢起源説に「多数の証拠」

2020.5.3 23:47 国際 米州

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ポンペオ米国務長官(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】ポンペオ米国務長官3日、ABCテレビの報道番組に出演し、新型コロナウイルスの起源について、ウイルス感染が最初に確認された中国湖北省武漢市にある中国科学院武漢ウイルス研究所から発生したことを示す「多数の証拠がある」と述べた。

 トランプ大統領4月30日、ウイルスが研究所から流出したとの「確信を深めている」と語っていた。

 ポンペオ氏は「(トランプ政権は)ウイルスの起源が武漢市であると最初から指摘していた」とし、「全世界も今やそれが事実であることを理解できたことだろう」と強調した。同氏は一方で、研究所が起源だと断定するための検証作業を進めているとした。

 ポンペオ氏はまた、ウイルスが人工的に作られたものではないとする米情報機関の分析を支持する立場を明らかにした。

https://www.sankei.com/world/news/200503/wor2005030016-n1.html

 

 

トランプもポンペオも2人そろって、中国武漢新型コロナウイルスが、人工物であることを認めなかった。明らかに人工物であることが中国内の情報で証明されているのに、米国政府は何故この新型コロナウイルスが人工物であることを認めないのであろうか、大いに疑問の残るところである

(続く)