ご承知の様に、与那国島の西崎イリザキの岬は、日本最西端の地である。当然そこには「日本最西端の碑」が建っている。
西崎・日本最西端の碑 いりざき にほんさいせいたんのひ
日本の最も西の果てにある西崎の岬。日本で一番最後に夕日が沈むのがこの地だ。展望台から見る日本で一番遅い夕日は与那国に来たら必見。与那国町観光協会では、最西端に来た証明書を発行している。この「日本最西端の証」は1部500円。観光協会以外では、生活雑貨の店ふく、オネ・マヒナ、米浜レンタカー(空港案内所)、アイランドホテル与那国、漁協空港売店、観光協会事務所(空港案内所)、民宿もすらのたまご、ひだまり工房でも発行してくれる。
日本国 最西端之地 与那国島
渡海の西崎の
潮はなの清らさ
与那国の美童の
容姿の清らさ
日本最西端の琉歌碑
[読み]
トケヌニシザキヌ
ウスバナヌチュラサ
ドナンヌミヤラビヌ
カーギヌチュラサ
[意味]
海を隔てた地、この与那国の西崎のさんご礁に砕け散る白い波の美しいことよ、
それ以上に与那国の乙女たちの美しいことよ。
それではプロジェクトの五つのメニューに移ろう。
プロジェクトのこれまでの概要
謎を知るための5つの企画
① 表も裏も、「発見と興奮の全て」を知るにはこれ
「サピエンス日本上陸 3万年前の大航海」
海部陽介著 講談社
プロジェクトリーダーによる、祖先たちの謎に挑んだ実験の全記録! 個性的な仲間たちと体当たりで繰り返してきた数々の実験、現地での予期せぬ騒動、丸木舟航海の秘話、そして台湾の山から見えたものなど、他では語られていない話が満載です。実験の失敗から学び、改善を繰り返し、最後に成功させたプロジェクトの軌跡は、一読の価値あり。
② 「黒潮の海」を前に思いを馳せる絶景ポイント
記念碑と丸木舟クルー達 ©太田達也 実験航海記念碑その1
実験航海の舞台となった、与那国島を訪れてみませんか?
そこは旅行ガイドで「日本最西端」と紹介されますが、見方を変えれば日本列島への「南の入口」。2020年3月に実験成功の記念碑が建てられた 西崎 ( いりざき ) へ行けば、眼下に広がる黒潮の海の彼方からやってきた、祖先たちに思いを馳せることができます。天気がよければ台湾が見えます。
③ 祖先たちの大航海を「体感」できる博物館のドーム (近日公開予定)
「イセ食品シアター36〇」の球体ドーム
3万年前の大航海を体験できるのは、丸木舟に乗っていた5人だけ……ではありません!
国立科学博物館の「イセ食品シアター36〇」の球体ドームに入れば、スギメの船首につけられていた3DVRカメラの映像を通して、あなたも丸木舟の航海を体験できます。仲間と一緒に、「見えない島」を見つけましょう!
④ 実験の現場を見る映画
航海プロジェクトの実験は、与那国島、台湾の東海岸、能登の山など各地で行われましたが、その映像記録がドキュメンタリー映画が完成いたしました。公開に向けて準備を進めております。進捗情報はこちらでお知らせいたします。
⑤ もっと深く詳しく知りたいという方は
このプロジェクトは、科学的研究の一環として行われました。ですので、その成果は、学術論文として世界へ発信していきます。論文は研究者向けですが、奥深いところにも興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
- その1:
- 竹筏舟の実験成果をまとめた論文で、イギリスの歴史ある考古学専門誌に掲載。こちらから無料でダウンロードできます。
- Palaeolithic seafaring in East Asia: testing the bamboo raft hypothesis
※本論文は「その週の注目」としてNature誌に紹介されました。 - On a model ancient raft, seafarers are up the current without a paddle
- その2:
- 2019年の丸木舟の実験航海は、ニュースとしてScience誌に紹介されました
- Update: Explorers successfully voyage to Japan in primitive boat in bid to unlock an ancient mystery
(続く)