カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(79)

【午後2時35分】「投資でバッテリーがかなりのウエート占める」 

 

宮崎氏はEV戦略について問われ、「今後150万台造っていく上で、一番大きなピースはバッテリーの準備だ。投資の上でもバッテリーがかなりのウエートを占める」と指摘し、生産性向上やコスト削減に力を入れる方針を示した。 

 

【午後2時18分】「多様化するニーズに応えていきたい」 

 

佐藤氏が掲げた新体制のテーマ「継承と進化」について質問が出た。佐藤氏は「一番継承しなきゃいけないのはクルマ作りの哲学だ。もっといいクルマを作ろうよという言葉に代表されるように、良い車というものには終わりがない」と強調。社会が多様化していく中、「特定の価値観をお客様に押し付けるのではなく、多様化するニーズにお応えしていきたい」と語った。 

 

【午後2時14分】EV組織「しがらみ絶ち、全く新しく立ち上げる」 

 

中嶋氏は次世代EVの専任組織について問われ、「今までのしがらみを絶って、全く新しい組織を立ち上げる」と強調。仕入れ先との関係については「内燃機関関連の取引先は将来への不安を感じていると思うが、これまで培った技術力をどう生かしていけるか我々も一緒に考えていく」と述べた。 

 

【午後2時】宮崎副社長、EVについて「米国で25年に3列シートSUV現地生産 

 

副社長の宮崎氏はEVの地域別の取り組みを説明し、「先進国の市場が成熟する中で、電動車へのシフトが予想される」と指摘し、米国で2025年にEVの3列シート多目的スポーツ車SUV)の現地生産を始める方針を示した。 

 

【午後1時43分】中嶋副社長「EV、26年までに10モデル年150万台販売目指す」 

 

副社長の中嶋氏は、EVについて「26年までに10のモデルを新たに投入し、年間販売台数は150万台にする」との目標を掲げ、電池の効率化などに取り組む考えを示した。燃料電池車(FCV)に関しては「商用車を軸に量産化にチャレンジする」と話した。 

 

  

【午後1時36分】「着実に二酸化炭素を減らす」 

 

佐藤氏は重要テーマにカーボンニュートラルを挙げ、「足元から着実に二酸化炭素(CO2)を減らすために、ハイブリッド車(HV)の販売を強化し、プラグインハイブリッド車(PHV)の選択肢を増やす。バッテリーEVは今後数年でラインアップを拡充する」と話した。 

 

 

【午後1時30分】説明会が始まる 

 

冒頭、佐藤氏は「新体制のテーマは継承と進化だ。もっといい車をつくろうというのが車屋トヨタの一丁目一番地だ」と説明した。また、車作りはチームプレーだとして「世界37万人のトヨタの仲間と仕入れ先・販売店の皆様と一緒に全員でこの車のチーム力を生かした経営を実践したい」と強調した。 

 

www.nikkei.com/article/DGXZQOFD0728F0X00C23A4000000/ 

 

 

 

先に示したトヨタのBEVの組織での「開発・生産・事業」でのBusiness と表現には、かなり複雑な理解ぶりを示したようだ。 

 

「事業」(Business)と書かれていたので少し驚いたわけだが、なんのことはない、今までトヨタ社内でのBEVの取り扱いは「試作」程度の位置づけであったのを、ちゃんとして量産車としての位置づけを与えよう、と言った意味なのだ。 

 

次の「BEVファクトリー」の記事を読んで、そのことがよく分かった。トヨタのBEVは、片手間仕事であったようだ。これではトヨタと言っても、時流に乗れるはずがない。それをしっかりとした位置づけで、電気自動車を開発していこう、と言うことのようだ。単に、クルマとして扱おう、と言う意味で「事業」と表現したものだと、小生は理解したのである。今更の感がするが。 

(続く)