(3)ACORN(共同社会組織即時改革協会)との関係など
アメリカでは、有権者であっても住んでいるところで選挙登録しなければ投票が
出来ない仕組みとなっている。そのため選挙登録を推進する活動を行っている
団体が存在する。
ACORNとはそんな団体で、Association of Community Organizatio
ns for Reform Now(直訳すると、今すぐ改革の為の共同組合の協会とい
ったところか)の略。
苺畑よりと言うブログにACORNの正体の説明がある。それを引用しよう。
http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2008/11/obama_acorn_and_ayers_connecti.html
それによると、ACORNは、「アメリカ最大の過激派クループ」だと言う。
このWiLLの説明だけだとその正体はわからない。どうもビル・エアーズ並みの
過激組織らしい。
ACORNは1960年に生まれた過激派新左翼の後裔で、バリバリのアンチ資本
主義のグループの中でも最も過激で破壊的な「the National Welfare Rights
Organization:全国生活保護権利組織」略してNWROから別れたグループである。
NWROは生活保護事務所に座り込みなどをして生活保護の資格を緩め、より多
くの人々が保護を受けることで生活保護そのものを破壊しようとした。既存の行
政組織を破壊することによって新しい社会主義社会を作ろうと言うのがその目
的だった。
ACORNはNWROから目的は変わっても1960年代風の恐喝的まがいの運動
方法は変わっていないと言う。ただより賢くなって地方で活躍し、全国的なメディ
アのレーダーに引っかからないように運動している。ウォールマートなどの大型
スーパーを標的に最低賃金を引き上げるために過激な活動を行ったと言う。その
ためスーパーなどはその地方を敬遠した為、そこは余計貧しくなってしまったと言
う。そしてACORNは金融機関にもっと厳しい規制をかけるよう訴訟をほのめかし
て、多額の「寄付金」を強請り(ゆすり)取り、民主党候補への選挙運動に横流
ししていると言う。これまでまるで旧ソ連の共産主義のような活動をしていると言
う。
更には、ACORNは連邦準備銀行の公聴会を邪魔したりしたこともあるが、どち
らかと言うと地方市議会などへの暴力的な抗議が目立つと言う。オバマが代表
するイリノイ州のシカゴなどはACORNの支部がかなり幅を利かせている。例え
ばバルティモアーでは、市長の家にバス四台で押しかけ、家の前で叫び立てて
市長の家族を震えたたせたりしたこともあると言う。ACORNとはそんな団体な
のだ。
そして組織的な選挙違反の件だが、
2007年7月、ワシントン州、ACORNによって提出された1800に上る投票登録
書が不正に集められたものであったとし、ACORNの従業員7人が起訴された。
ワシントン州の記録上最悪の選挙違反であった。ACORN支部は集められた登
録書を十分審議しなかったことを認め、罰金を払い今後従業員の監視を厳しくす
ることを約束した。
他にもミズーリ州、オハイオ州を始め12の州に渡ってACORNの選挙違反の例
が挙げられているという。
(続く)