日韓併合100年(148)

予備協定覚書を破棄されたハリマンは、当然、烈火のごとく怒った。

そして1906/8には腹心の娘婿のウィラード・ストレイトを奉天領事として送り込

み徹底して日本利権を妨害していった。そして高橋是清には、「今から十年の

うちに日本は、米国と共同で満州鉄道を経営しなかったことを悔いる時が

来るであろう
」と語っている、と
小村寿太郎とその時代」(岡崎久彦には記さ

れている。まさにその通りになっている。


この「ハリマン構想」が実現していたら、日本はアメリカと決定的な仲違いは起こ

らなかったことであろう。そして満州ユダヤ系の米国資本と共に共同管理さ

れ、場合によっては、ユダヤ人も住む満州国として世界に認められていたかも

しれないのである。そうすれば、ロックフェラーやモルガンなどのユダヤ
ドイ

ツから亡命したユダヤ人ロバート・オッペンハイマーがリーダーとしてマンハッタ

ン計画
を主導した
)とユダヤ資本によって開発され、ユダヤ異教国

日本にだけ投下された原子爆弾は、無かったことであろう。米国を支配する

ユダヤ人は、日本に原爆を落とすべく原爆開発に惜しみなく金と人をつぎ込み、

日本に落とす原爆を必死に開発していったのである。ハリマン構想を日本が拒

絶したと言う理由で、米国(のユダヤ人)は、それ以来、対日政策を「反日」に

もっていったのである。


だから、「
かってわが国はヤコブ・シフ氏にたいへんお世話になりました」ことは

事実であり、それが無ければ日本はロシアの属国となっていたかもしれなかっ

たので、それは大変ありがたいことではあるが、反面「今から十年のうちに

日本は、米国と共同で満州鉄道を経営しなかったことを悔いる時が来るで

あろう
」ことを、ヤコブ・シフ氏と同じユダヤにより、広島と長崎原子爆弾

無条件に落とされることにより、味あわされたのである。ヤコブ・シフ氏から借りた

2億ドルの金は、その後30年も掛かって利子をつけて返還しているのであり、

その恩はある程度は返しているのである。しかしながら、日本はいまだにユダ

ヤ人の開発した2発の原爆の被害を負い続けているのである。


日本への原爆投下書類に署名したのは、第33代米国大統領のハリー・S・トル

ーマン
であるが、彼はユダヤ系ではなかったが、ユダヤ人とはかなりの親交が

あったと言う。更にはトルーマン大統領は、日本からの駐ソ日本大使宛の暗号

電報の解読で、ソ連に和平仲介を依頼することを知っており、更にはポツダム

の米陸海軍参謀本部の合同会議で「
ソ連が参戦する予定であることと、天皇

存続を認めれば、日本の降伏は今日にでもありうる。日本は既に壊滅状態で、

原爆を使う必要は無く、警告すれば十分。
」との結論も出していた(Wikipedia

より)。しかし、トルーマンはそれらを無視して、ソ連に対日参戦を要請してい

た。そして1945/4には、原爆の完成予定を知っていたトルーマンは、核の力

ソ連を押さえることを考えていた。そしてそれをソ連に認識させるために、日本

が降伏する前に原爆を日本に落として、その威力をソ連に示したかった。そし

て1945/7/21に原爆実験が成功したことの連絡を受けると、1945/7/25には日本

への原爆投下命令書に署名しているのである。


日本の無条件降伏を勧告した「ポツダム宣言」は、原爆投下命令をした翌日

1945/7/26に発表されているから、トルーマンは日本に降伏してもらっては困

るこの様な事情があったのである。この様にアメリカ人は、人徳とか信義よりも

その時の打算で行動する人種であるので、日米同盟にどっぷりと漬かっている

事の危険性に、早々に我々日本人は気付く必要がある、と言うものである。

(続く)