世の中、何だこれ!(WBC不参加、31)

大リーグ機構MLBや大リーグ選手会MLBPAの主だった面々は、過去2回のWBCでは

日本からのお金で、しこたま懐を肥やしたことであろう。野球の国際化の為とは、MLB

やMLBPAの主だった面々の懐を肥やすことなのだ。彼らはそのため(嘗てのタイガー・

ウッズのように)、その金を使っていい思いをしたことであろう。これからもいい思いを続け

たいから、盛んに日本に参加を強制しているのである。タイガー・ウッズは自分で稼いだ金

を使っただけなのであるが、MLBやMLBPAの主だった面々は、人のふんどしで相撲をとっ

ているのである。使い道がわからない以上、こんな想像も出来るのである。なんとしてもや

りきれないものである。


各国の野球振興に役立たせると本気で思っているのなら、WBCIは各国の野球機構など

にその金を分配すべきなのである。しかしながらWBCIの言う「野球の普及と国際化」とは

単なるお題目で、日本からの金集めの口実に過ぎないのである。ましてや日本ラウンドの

開催主体が読売新聞社電通であれば、なおの事 「ただ5年、10年後を考えれば苦渋

の選択
をせざるを得ない
」などといった崇高な理念は持ち合わせてはいまい。


8月1日
の話し合いでは、どんな結論が出るものやら。これまた一年前の記事となるが、参

照願う。

 
 

日本のWBC3連覇は幻に終わるのか!?
参加を巡る日米対立の“お家事情”。

鷲田康 = 文  2011/09/18 08:01
text by Yasushi Washida
photograph by Naoya Sanuki

2013年に予定されている第3回ワールド・ベースボール・クラシックWBC)を巡る主催

者WBCIと日本野球機構NPB)、労組・日本プロ野球選手会との話し合いは、なかなか結

論を得られないようだ。

 これまでの交渉で日本側は、過去2大会で多くの日本企業がスポンサーとして名乗りを

挙げて収益に貢献してきたことを主張。それにもかかわらず、収益分配がWBCIと米選手

会の合計66%に対し、日本はわずか13%('09年の実績)しかなかった点を挙げ、日本代

表のスポンサー権
については日本への帰属を求めて交渉を行なってきた。


 すでに8月にはWBCIの関係者が来日して、NPB選手会と個別の協議を重ねている。

この交渉でWBCIは選手会の切り崩しを図って、選手会への収益分配率がアップする修

正案を出したともいわれるが、あくまでスポンサー権の日本への帰属を求める選手会はこ

れを拒否。一方、WBCIも「収益分配は正当。(日本が参加しなくても)WBCは行なう」と強

気の姿勢で、大会への参加意思の通告期限を9月末日と切ってきている。


 これを受けて9月8、9両日には国際関係委員会委員長の日本ハム・島田利正球団代表

らが、米・ニューヨークでWBCI側と交渉を行なった。ここでは具体的な内容は明らかにされ

なかったが、WBCIから何らかの金銭的な譲歩を示す案が提示されたが、スポンサー権の

譲渡や分配率の修正などに関しては、話し合いは平行線をたどったままだったようだ。


争点のスポンサー権の譲渡に関しては継続協議で妥協か。


 ただ、ここにきて「最終的には落ち着くところに落ち着く」という情報が聞こえてきている。


「おそらく最終的には主催者側の金銭的な譲歩で日本も参加する方向で折り合うと思い

ます。スポンサー権などの問題は次大会以降に継続協議、ということで大人の解決にな

るでしょう」


 こう説明するのは過去2回の大会運営にかかわったある関係者だった。

 背景にはそれぞれの事情があるという。

 一つはNPBの事情だ。


 もともと国際派を任ずる加藤良三コミッショナーWBC推進派で、今回の騒動でも「大

会の灯は消したくない」と苦悶の表情を見せている。


スポンサー権よりも当座の現金が欲しいNPBの懐事情。

 その上で12球団にも12球団のお家の事情がある。

 実はNPBは自らが運営してきた年金制度の破たんにともない、新たに選手が加入する

必要が出てきた国民年金基金の奨励金の負担を迫られている。今回のWBCの収益分配

の見直しもその一端として出てきたものだった。その5億円ともいわれる原資分の収益が

出なければ、12球団はそれぞれ今ある財源から捻出しなければならない。


 逆に言えば、今回の問題で相当分の金銭的譲歩が得られれば、スポンサー権の譲渡に

関しては継続審議で後回しにして妥協点は見いだせるはず、というわけだ。


WBCI側はIT景気に沸く台湾での開催案で日本を揺さぶる。


 しかもWBCIサイドには、不穏な動きもある。


 すでに台湾の関係者と接触しており、コンピューター関連企業が活況を呈している台湾

経済界をバックに、台湾開催の可能性を模索しているという情報がある。そうなると慌て

るのは、これまでも日本ラウンドを主催してきた読売新聞社と、日本企業など大会スポン

サー集めを行ない、すでに日本代表の“サムライジャパン”という呼称までを商標登録して

いる大手広告代理店の電通ということになる。

「こうした様々な思惑から、10月中にはNPBサイドは参加で着地せざるを得ないのでは……」(前出関係者)


選手会は正当な権利の要求を強硬に主張しているが……。


 ただ、問題は選手会の強硬姿勢だった。

 選手会は8月のWBCIとの交渉でも、選手会への分配金アップなどの“甘い誘い”も蹴飛

ばして、あくまで正当な権利要求を貫いてきている。選手会への利益誘導ではなく、あくま

日本球界の正当な権利の要求であり、NPBが潤うことが、選手への利益につながると

いう姿勢なのだ。


「ただ、中にはお金の問題ではなく、国際大会で日の丸を背負ってプレーすることは、

メジャーなどへのアピールの場となると考えている選手も多い。そればかりか若い選手に

は、サッカーの代表戦などを観て、純粋に日の丸のユニフォームを着るのが夢という思い

もある。その夢の場がなくなるのは寂しい、という意見も少なくない。そういう選手の声を

拾っていくと、妥協点を見出さざるを得なくなるでしょう」


 こう説明するのはあるOB選手だった。


主導権の曖昧さを抜きにしてもWBCで得るものは大きい。


「この大会がいったいどういう大会なのかが良く分からない」


 こう語って出場辞退を決めたのは、第1回大会のときのオークランド・アスレチックス

松井秀喜外野手(当時はニューヨーク・ヤンキース所属)だった。


 米国ではWBCIを形成するMLB機構と選手会、日本では読売新聞社や代理店などが主

導した大会は、確かに松井が予見したように、曖昧な中でのスタートだった。


 ただ、そういう曖昧さを抜きにしても、2度のWBCで日本球界が得たもの(同時に失った

ものもあったかもしれないが……)は大きかったはずだ。


 '06年の第1回大会のキューバとの決勝戦の視聴率は40%を上回り、'09年の第2回大会

の韓国との決勝戦も35%越えをマークしている。五輪の正式競技から外れた現在、国際

大会という大きなインパクトを持ち、世界の中での日本野球の位置を計る唯一の場は、や

はりこのWBCしかないというのも事実なのだ。


WBC以外にも世界のプロ選手が結集する国際大会を。


 参加か不参加か。実質的に何か得られるものがあるならば参加すればいいし、参加の

条件が整わないのならば不参加でも、それはどちらでもいい。


 ただ、お金の問題だけを考えれば、日本の企業にはWBCのスポンサー降りて頂い

た方がいい
。その半額でもいいから、日本球界……具体的にはNPB選手会となるのだ

ろうが……をバックアップしてもらった方がいい。


 そうして、WBC大会の縛りがないところで、メジャーリーガーたちも含めて毎年1回でも

日本の野球人が結集して、例えば日韓定期戦とか、国際大会を開催する。


 NPBは来年
(2012年)3月11日東日本大震災復興支援の日本代表戦の開催を決

めた。


 それが第一歩になれば、と期待する。

http://number.bunshun.jp/articles/-/159696

Img_29491105 Img_2950 
さていよいよロンドンオリンピックが始まる。日本選手の活躍を祈る。
(続く)