森保ジャパン、8強入りならず(5)

ここでの想定は「スペインの強さをいかにいなすか」と言ったことのようである。何はともあれ、「こてんぱんにやられないことを祈るしかないですね。」と神頼みの様相であった。 

 

それほど(コスタリカ戦に負けてしまって)神頼みの状態に、森保ジャパンはなってしまった、と言うことである。かなりの日本人は、決勝トーナメントへの進出は「相当難しい」と感じていた筈だ。 

 

その想定結果が、スペインに日本が勝つ確率は30%で、引き分けの確率は40%だとしている。相当分が悪いようだ、ではなくて悪いのだ。 

 

優勝経験国のドイツに勝利したからと言って、これまた優勝経験国のスペインにも勝利するといった、「柳の下にドジョウは二匹もいない」事は、わかっているからである。 

 

しかしながら、ドジョウは二匹いたのである。 

 

結果は2×1で、日本がスペインに勝ってしまったのだ。 

 

これこそ「ブラボー」である、大ブラボーの逆転勝利であった。 

 

 

ワールドカップ 日本がスペインに逆転勝利 決勝T進出決定 

2022年12月3日 19時33分  

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221201/k10013910191000.html 

 

 

サッカーワールドカップカタール大会、グループEの日本は、1次リーグの第3戦でスペインと対戦し2対1で勝って1次リーグ2勝1敗とし、2大会連続の決勝トーナメント進出を決めました。

日本は決勝トーナメントの1回戦でグループFの2位のクロアチアと対戦します。試合開始は日本時間今月6日午前0時の予定です。また日本時間の3日に決勝トーナメントに進む16チームがすべて決まり、この結果、日本がクロアチアに勝った場合はブラジル対韓国の試合で勝利したチームと対戦することになりました。

※試合経過の詳細、森保監督・選手の談話は記事後半にあります。 

 

《試合結果》日本2-1スペイン コスタリカ2-4ドイツ 

 

《グループE 最終結果》   

        
順位     試合|勝ち点|得失|総得点 
1 日 本  |3| 6 |+1| 4  
2 スペイン |3| 4 |+6| 9  
-------------------  
3 ドイツ  |3| 4 |+1| 6  
4 コスタリカ|3| 3 |-8| 3

※2位までが決勝トーナメント進出 

                                              

 

日本は、第2戦から先発メンバーを5人入れ替え、スペイン1部リーグでプレーするミッドフィルダー久保建英選手やワールドカップ初出場となるディフェンダー谷口彰悟選手などを起用しました。

日本は、序盤から細かなパスでつなぐスペインに押し込まれ、前半11分、クロスボールをアルバロ・モラタ選手に頭で合わされ先制されました。その後もボールの保持率でおよそ8割を握られる苦しい展開となり、日本は、決定的なチャンスをつくれないまま0対1とリードされて前半を終えました

後半、積極的なプレスで相手ゴールに迫った日本は、3分に後半から入った堂安律選手ペナルティーエリアの外から左足を振り抜いて鮮やかなミドルシュート決め同点に追いつきました。 

 

 

さらに6分には同じく後半から入った三笘薫選手ゴールラインぎりぎりからの折り返しに田中碧選手が右足であわせてゴールに押し込み、VARによるビデオ判定でも覆らず日本が勝ち越しました。 

 

「VAR」って何? 

 

日本代表 決勝点 “1ミリの差?最後まで諦めない姿勢が実る

 

その後は、ゴールキーパー権田修一選手の好セーブなど粘り強いディフェンスでスペインの反撃を許さず2対1で勝ちました

日本は初戦のドイツ戦に続き、世界7位の強豪のスペインを破って1次リーグ2勝1敗とし、2大会連続の決勝トーナメント進出です。

【観衆】4万4851人
【得点】スペイン:前半11分 モラタ
    日 本 :後半3分 堂安
        後半6分 田中碧
【シュート数】日本:6本 スペイン:14本
【ボール保持率】日本:17%スペイン:74%
【パス数】日本:238 スペイン:1059
【警告】日本:3(板倉・谷口・吉田)スペイン:0
※累積2枚目の板倉はクロアチア戦出場停止 

 

日本“ボール保持率17%の勝利は「W杯史上最低」” 英で分析 

 

この試合の両チームのボール保持率はスペインの74%に対して日本はわずか17%にとどまりました。試合前日の練習後のインタビューでは多くの選手が口をそろえて「守りの時間が長くなることは間違いないが、いい形でボールを奪えたときに必ずチャンスが来る」という趣旨のコメントを残していて日本にとっては想定通りの展開での勝利でした。

これについてスポーツのデータ分析を手がけるイギリスの「Opta Analyst」は公式のツイッターで「日本はワールドカップの歴史上最も低いボール保持率で勝利した」と伝えています。【詳しいデータはこちら】日本2-1スペイン 

 

 

次戦は日本時間6日午前0時開始 勝てばブラジル対韓国の勝者と

 

 

スペインに勝った日本は勝ち点を6としグループEの1位となりました。この結果、決勝トーナメントの1回戦はグループFの2位のクロアチアと対戦します。 

(続く)