森保ジャパン、8強入りならず(6)

次戦の相手 クロアチアとは 

 

クロアチアは前回のロシア大会で準優勝した強豪です。FIFA国際サッカー連盟の最優秀選手にも選ばれたことがあるルカ・モドリッチ選手が攻守にわたってチームを引っ張ります。 

 

 

今大会は、世界ランキング2位で優勝候補のベルギーなどと同じグループFに入り、1次リーグ初戦のロッコは0対0で引き分けました。第2戦のカナダ戦では、アンドレイ・クラマリッチ選手の2ゴールの活躍などで4対1と快勝しました。

そして第3戦のベルギー戦では終盤、相手の反撃を受けながら得点を許さず0対0の引き分けに持ち込み、1勝2引き分けのグループ2位で決勝トーナメント進出を決めました。

日本とはこれまで国際大会で3回対戦し、1勝1敗1引き分けの成績で、ワールドカップでは2006年ドイツ大会の1次リーグで対戦し0対0の引き分け、1998年のフランス大会では同じく1次リーグで日本が0対1で敗れています。 

 

クロアチア代表監督「日本は難しい相手」 

 

決勝トーナメント1回戦に勝ったら… 

 

日本は、決勝トーナメント1回戦でクロアチアに勝てば、準々決勝でブラジルと韓国の勝者と対戦します。 

 

《選手・監督談話》 

 

森保監督 “最終盤に『ドーハの悲劇』の記憶 でも…”  

 

 

「世界最高峰の実力があるスペインとの戦いで、非常に難しく厳しい戦いになるということは予想していた。まさに難しい試合展開の中、選手たちが失点したあとも我慢強く粘り強く戦って、よく頑張ってくれたスペインという世界のトップグループにいる国に勝てたのは大きな自信になるし、うれしい」と強豪を破って決勝トーナメント進出を決めた試合を振り返りました。

また、ハーフタイムの間に選手たちに何を伝えたのかをたずねられると「試合前に前半は我慢して終えようと話していたので、プランどおりによく我慢したと伝えた。そして、後半は失点しないようにしながらよりゴールを狙っていく、奪ってから攻撃にいくことを粘り強く続けながら最後につなげようと話した。前半我慢した分、カウンターにも移れたし、前半よりボールを保持できた」と話していました。

会見の中で森保監督は「試合中にいわゆる『ドーハの悲劇』を思い出したか」と質問を受け「最後の1分くらいのときにその記憶が出てきた。ちょうどそのときに選手たちは前向きにボールを奪いにいっていて、時代は変わったんだなと思った。選手たちが新しい時代のプレーをしてくれているなと思った」と話しました。 

 

同点ゴールの堂安律「あそこは俺のコース」 

 

あそこは俺のコースなので絶対にシュートを打ってやると決めていた。思いきり打つことができた」と振り返りました。そのうえで「まだ歴史を塗り替えたわけではないが、大きな壁を塗り替えたと思う。この勝利で1戦目が奇跡ではなく、必然で勝ったと国民に思ってもらえると思う。ベスト16の壁を乗り越えたい」と目標とするベストエイト進出に挑む決勝トーナメントに向け意気込みを話していました。 

 

吉田麻也“ドイツ戦の経験から0対1だったらいけると”  

 

 

キャプテンの吉田麻也選手は「ディフェンスの時間が長かったが、最初に点を取られてからもドイツの試合の経験から0対1からだったらいけると思った」と振り返りました。そのうえで決勝トーナメントへ向けて「次の相手もタフだが、自分たちの目標はベストエイトで、まだ見ぬ景色に行くことなのでここで満足せずにもう一回勝ちたい」と意気込みました。 

(続く)