カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(20)

2021年11月1日から2022年10月31日までに発表または発売された乗用車が対象。43回目の開催となる今年度は、国内外の全48モデルがノミネートされた。自動車評論家、ジャーナリスト、有識者からなる60名の選考委員により選ばれた「10ベストカー」(今年度は11台が選出)の中から投票により決定した。開票の様子は公式Youtubeライブ配信され、多くの自動車ファンがその様子を見守った。 

「2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した日産『サクラ』/三菱『eKクロスEV』       

 

投票の結果、最も多くの票を集めたのは日産『サクラ』/三菱『eKクロスEV』で、2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーの栄冠に輝いた。 

 

日産サクラ/三菱eKクロスEVは、日産と三菱が共同開発した軽自動車規格のEV。実質的に200万円以下で購入できるEVとして話題となり、日本における動車普及の可能性を拓くものとして注目されている。評価理由として、「軽自動車+バッテリーEVという組み合わせは、高齢者を含めた多くの人の移動の自由を担保するだけでなく、社会的課題解決への可能性を示している」「ハンドリングと動力性能が従来の軽自動車を凌駕している」「高級車並みの運転支援機能を装備している」などが挙げられた。       

「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したヒョンデ『アイオニック5』 

 

日本カー・オブ・ザ・イヤー国産車だった場合、輸入車で最も得票が多かった1台が選ばれる「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」はヒョンデのEV、アイオニック5が受賞。ヒョンデは史上初のノミネートで、初の10ベスト入りを果たし、今回の受賞につなげた。評価理由として、「革新的なエクステリア/インテリアデザイン」「498km~618km(WLTCモード)という実用的な航続距離や卓越した動力性能」などが挙げられている。かつて“ヒュンダイ”として日本市場に展開していたが2010年に撤退。電動車ブランドとして再上陸したブランドに弾みをつけることができるか。 

 

そのほか部門賞は、「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」(秀でた内外装 

デザインを持つクルマ)はBMW『iX』、「テクノロジーカー・オブ・ザ・イヤー」(革新的な環境・安全その他技術を備えたクルマ)は日産『エクストレイル、パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー(感動的なドライブフィールを味わえるクルマ)はホンダ『シビックe:HEV/シビックタイプR』、「K CAR オブ・ザ・イヤー」(総合的に優れた軽自動車)は本賞と同じく日産『サクラ』/三菱『eKクロスEV』がそれぞれ受賞した。 

 

BMWのデザイン・カー・オブ・ザ・イヤー受賞は、昨年度の『4シリーズ』に続き2年連続。日産は本賞、部門賞を含め3賞を獲得した。 

 

日産 サクラ       

 

選考結果、および部門賞の一覧は以下の通り。 

 

●2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー:日産/三菱 サクラ/eKクロスEV
●インポート・カー・オブ・ザ・イヤー:ヒョンデ IONIQ 5(アイオニック5)
●デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーBMW iX
●テクノロジーカー・オブ・ザ・イヤー:日産 エクストレイル
●パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー:ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR
●K CAR オブ・ザ・イヤー:日産/三菱 サクラ/eKクロスEV 

《レスポンス編集部》 

https://response.jp/article/2022/12/08/365021.html 

 

 

この論考にもある様に、軽EVは電気自動車の普及には相当寄与することになろう。と言うのも、高齢者や地方などで公共交通機関の発達していないところでの「移動の自由」を提供する道具としては、うってつけと見られるからである。そのため、徐々に軽EVは普及してゆくことになろう。 

 

高齢者や地方の過疎地でなくても、都市部でも、一寸した移動にはうってつけのクルマ・道具となる可能はあろう。それにはそれ相応に安くなくてはならない筈だし、道具と言ってもそれに徹してしまっては、まだまで売れないのであろう。 

(続く)