沖縄戦教科書検定問題(3/10)

(5)12月20日13時より、衆議院第二議員会館第一会議室において

教科書検定への政治介入に反対する会」は、「集団自決」検定問題に関する緊

急集会を開催した。その場で「新しい教科書を作る会」の藤岡信勝会長は、(再)

訂正申請についてはあくまでも「直ちに却下すべし」と主張した。そして次のような

決議文を満場一致で決議した。

(要約)

文科省の12月初旬の直接的な軍の命令や強制によると言う断定的な記述

は認めない「指針」は評価する。

・他方、「集団自決」に至る「複合的な背景、要因」の記述を求めていること

は、納得できない。速やかに却下すべきである。

・この記述は、「軍の強制」を認めることにつながり、反日イデオロギーを公認す

ることであり、日本国民及び日本国の名誉を傷つけるものである。

・このような再訂正を却下するよう文科省及び福田首相の過ちなき対応を

求める。

と言うものである。そして

12月20日午後3時に、文科省を訪れこの「決議文」を手渡すと共に、再訂正

の問題点を指摘し、直ちに却下するよう強く要求した。

文科省も、もし再訂正させるのならば、この村に有力者の協議と村民たちのと

ころへ砲弾が打ち込まれ、逃げ場を失っていたと言う事も、記載させなければ

ならない。そうでなければ、どれもこれも、「過度に単純化した表現」となり望ま

しくない。

これを見ると(1)項の検定内容は、当を得ている内容である。どこが悪いのか。

再訂正の必要などさらさら感じられないし、実際に存在していない。

(6)しかしながらその結果が12月26日、文科省から発表された。

再訂正申請が承認されたと言うのが冒頭の記事なのである。福田も渡海も間

違っている。

(続く)