その中国は、アメリカをもしのぐ軍事力の増強を進めている。自信を持って米中
対話に臨んでいる。そして軍事力の増強、兵器・装備の近代化、なかんずく航空
母艦建造の意図などは、依然として不透明のままだ。
40.5、中国、軍事でも新米中関係の構え 国防対話再開200902271830
2009.2.27 18:30 このニュースのトピックス:核・ミサイル事情
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【北京=野口東秀】米中両国は27日、国防当局による定期協議の枠組みであ
る国防政策対話を北京で開いた。オバマ米政権発足後、初の開催。米中間では
安全保障問題でも閣僚級対話を実施することが決まっており、中国側は軍事面
でも新しい米中関係の構築に踏み出したい意向とみられる。
同対話は昨年10月、米国による台湾への最新兵器売却計画に中国が反発し
て中断していたが、先のクリントン国務長官の訪中により米中間の対話拡大に
合意したのを受けて再開した。
28日までの2日間の予定で、今後の米中軍事交流や地域・国際情勢について
意見交換する。
中国国営の新華社通信によると、米側からセドニー国防次官補代理(東アジア
担当)、中国側から銭利華国防省外事弁公室主任らが出席。銭主任は冒頭、
「中米軍事関係は依然困難な時期にある。米側が軍事関係の再開、発展のため
具体的措置をとることを望む」と述べ、台湾への武器売却撤回を求めた。
銭主任はまた、「両国の軍事関係をいかに進めるかへの建議を聞きたい」と述
べた。
中国はこの対話を、オバマ政権の軍事戦略、特に戦略兵器の配備とその意図
を直接探る最初の機会ととらえており、最大懸案と見なす台湾問題でも「新政権
の出方を見極めたい考えだ」(専門家)。
(続く)