次世代エコカー・本命は?(34)

先にも図体が大きい割には、乗車定員が4名では物足りないと言った主張も紹介した。その理由が、高圧水素タンクを2本搭載することで車室を圧迫しているためだ。その理由を、次に示す記事により説明しよう。

 

MIRAI」への一歩は今日はじまった。トヨタ新型FCV燃料電池自動車)発表会【更新終了】

http://www.gizmodo.jp/2014/11/toyota_mirai.html

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この写真のように、リアシートの下には60Lの高圧水素タンクが搭載されている。そのため左右のシートの間は、コンソールボックスで逃がしているのである。まあ何とかリアシートを3席設置する事も出来たのであるが、車の使い勝手も考えて敢えてリアは2席としたものであろう、と推察する。トヨタのことである、必要なら、一寸した工夫でいつでも5人乗りに出来るであろう。

 

トヨタの大衆車であるカローラAXIOの室内幅は1,430mmであるが5人乗りである。ミライの室内幅は、1,465mmもある。だから無理をしなくても、ミライは5人乗りとすることが出来たのであるが、薄っぺらいシートにはしたくなかったのであろう。

 

次に、FCV「ミライMIRAI」クラウンのガソリンエンジンを比べてみると、

 

ボデーの大きさはほぼ同じとなっているが、FCVのほうが重量が重く、最高出力はアスリートSのほうが2倍以上となっている。さすが3.5Lの大排気量車の面目躍如といったところであるが、それだけCO2をばら撒いているのであろう。燃料電池車ミライはCO2の排出はゼロで、出るのは無害な水だけだ。アスリートGの2.5Lエンジンだと、大分燃料電池の出力に近づく。きっとミライの燃料電池2.0 Lクラスのエンジンと同等クラスだが、とっても環境にやさしい車なのであろう。

 

トヨタは「MIRAIミライ」の燃料電池システムをより強化して、レクサスLSにも載せるようですね。

 

トヨタが「MIRAI(ミライ)」の水素燃料電池をレクサスにも搭載?

 

By Autoblog Japan StaffRSS feed

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ミライtoyota-put-mirai-hydrogen-fuel-cell-powertrain-into-lexus

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今月15日に、水素燃料電池自動車MIRAI(ミライ)」を日本で発売したトヨタ。同社は、"ハイブリッドといえばプリウス"と人々が思うように、"水素燃料電池自動車と言えばMIRAI(ミライ)"という認識が世界中の人々に定着することを狙っている。初年度の同車販売台数目標は全世界で700だが、2017年末までには米国だけで3,000台を販売予定だという。
http://www.autoblog.com/2014/11/17/2016-toyota-mirai-starts-at-57-500-lease-for-499-month/

 

ただし、MIRAIのユニークなデザインに全ての人が満足しているわけではないのも事実。そこで噂に上がっているのが、フラッグシップモデルであるレクサス「LSにこの燃料電池を搭載した新型モデルが発表されるかもしれないという話だ。

豪自動車情報サイトMotoring』が内部関係者の話として伝えるところによると、2017に登場すると見られる燃料電池を搭載したレクサス LSには、電気系統を冷却するためにフロントにより大きなエアインテークが設けられるという。また、燃料電池ユニット(FCスタック)は前席の下に、水素タンクは後部座席の下と背後に搭載されるとのこと。総重量は現行のハイブリッド・モデルのレクサス「LS600hL」より200kgほど軽くなるそうで、MIRAIより強力な150kWFCスタック220kW電気モーターを搭載(MIRAIはそれぞれ114kW113kW)、水素タンクを満充填した状態からの走行可能距離は計算上384kmとなり、MIRAI(ミライ)の300マイル(約483kmJC08モードでは650kmと発表されている)より少しだけ短いという。

実際に燃料電池が搭載された新型レクサスが発売されるとすれば、LS600hL12440ドル(約1,450万円)より高くなることは間違いないだろう。今はこれ以上のことは分からないが、新たな情報が入り次第皆さんにお届けしよう。

By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

http://jp.autoblog.com/2014/12/26/toyota-put-mirai-hydrogen-fuel-cell-powertrain-into-lexus/

(続く)