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「リニア、ルート変更考慮を」 静岡知事、国交次官に

2020/7/10 20:00
日本経済新聞 電子版

 

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リニア中央新幹線の静岡工区について会談する国交省の藤田耕三事務次官(右)と静岡県川勝平太知事(10日午後、静岡県庁)=共同

リニア中央新幹線の静岡工区を巡り、国土交通省藤田耕三事務次官静岡県川勝平太知事が7月)10静岡県庁で会談した。次官は自然環境への影響が軽微な範囲でJR東海が準備工事をする案を説明し、県の理解を求めた。知事は工区をまたぐ大井川の水資源確保や作業員の安全を優先するよう主張。静岡県を迂回するよう、リニアのルート変更にも言及した。

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国交省の提案

藤田次官「今の段階で(提案を)ぜひ前向きに受け止めて頂きたい」
川勝知事「人は水がないと1日も生きていけない。(また)豪雨で作業用道路が崩落しているのにどう再開するのか」

会談はインターネットを通じた生中継で公開し、予定していた30分の倍にあたる約1時間続いた。今回の会談は626に県庁でJRの金子慎社長が知事に初めて会い、その後2回に渡る書簡のやり取りを経てもなお事態が膠着していたため、国交省が打開案を出すかたちで実現した。

これに対し、知事は従前から繰り返している大井川の水影響の懸念と、豪雨による作業員の安全などを理由に、国交省の案をはね付けた。知事は作業現場の状況を踏まえ、国交省の提案を「空論だ」とも批判した。

協定手続き

藤田次官「(工事の再開に向け、自然環境の保全を巡る県の)条例解釈を(変更)できないのか」
川勝知事「流域市町と2年前から決めていた手続きだ。それでも進まないのは(JRの)準備不足だ」

 条例は県の裁量で決められる。次官はリニアの早期開業と協定の締結までの手続きを両立させるため、解釈の変更余地を要請した。知事は「流域市町の総意」を強調し、一歩も譲る構えを見せなかった

ルート変更

川勝知事「『ルート変更もやむを得ない』との議論もある。これまでのJRのデータがずさんだからで、指導官庁としてどう受け止めているか」
藤田次官「今、ルート変更の議論は全く出ていない」

国交省4月から大井川の水資源を話し合う有識者会議を設けている。さらに結論が出るまではJRにトンネル掘削をしないよう要請している。一方、県はこれまでのJRの説明を科学的根拠に欠けると批判。委員の要望とはいえ、有識者会議が全面公開ではない点にも「約束を覆した」と不信感をあらわにした。

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ただ、リニアのルート変更は容易ではない。実際に静岡県を迂回するルート変更をするとなると、最初から環境評価や地層や地盤の強度を測るボーリング調査、用地確保などが必要だからだ。関係者からは「数年単位の時間が必要」との声が挙がる。

JRは静岡工区のトンネル掘削前にあたる準備工事が6月中に再開できない限り、「2027年の開業は困難」と主張している。今回の次官の求めにも知事が応じなかったことで、JRにとって、延期が不可避となっているリニアの開業時期はより遠のいた。

(野口和弘、高畑公彦)

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61401600Q0A710C2L91000/?n_cid=NMAIL006_20200711_A

 

 

 

この論考で言及されている問題点は、次の2点である。

 

(1) 大井川の水への影響 流域市町との協議内容による(水資源確保

 

(2) 作業員への安全確保 豪雨による作業用道路の崩落

 

 

(2)の安全確保は基本的な事項ではあるが、きちんとやれば解決できない問題ではない筈だ。しかし、(2)の大井川の水量への影響については、それなりに厄介な問題が出てくるのではないのかな。

 

それでは、「大井川の水資源確保」とはいかなる問題なのか。

 

まあこれは、川勝平太一種の方便ではあるのだが。

 

 

リニア工事は静岡県にまったくメリットがなく、工事を受け入れるための“代償”が必要」だと、

 

2019.6月(JRvs静岡県「リニア問題」、非はどちらにあるか

「ヤード整備」巡り質問書と回答書の応酬合戦 2020/07/08 5:15 大坂 直樹 : 東洋経済 記者https://toyokeizai.net/articles/-/361466?page=1

 

に述べていることからしても、何らかの代償をJR東海静岡県に与えれば、すんなりと「トンネル工事」は認められたものと思われるが、事ここに至っては、少しの代償なんぞではこの話はまとまらなくなっているし、既に代償なんぞで解決できる段階から更なる高みに(川勝平太は)担ぎ上げてしまっているので、そんじょそこらの解決策では解決できなくなってしまっているのだ。

(続く)