バッハ会長「開催時期は正しかった」 感染拡大への影響を改めて否定
朝日新聞社 2021/08/08 15:49
© 朝日新聞社 沿道に向かって手を振る国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(中央)=札幌市中央区
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は8日、東京都内で開かれた総会で、東京オリンピック(五輪)を成功と評価し、「開催の時期は正しかった」と結論づけた。IOC委員に対しての演説で述べた。
新型コロナウイルスの影響でこの2年間は不確実な状況が続き、中止すら頭をよぎったこともあったという。日本側が無観客開催すると決めたときは「魂のない大会になるかと思った。ある人は幽霊の大会という人もいたが、実際は逆だった。選手が魂を大会に吹き込んだからだ。選手が真の五輪精神を吹き込んだ」。続けて、「競技面の素晴らしさに加え、一体感、そして友情の雰囲気を、私はこれほどの強さで感じたことはなかった」と称賛した。
再び一堂に会し、競い合える場を手にした選手たちからはスポーツが人々を結束させる力を感じたという。「その姿を見て、開催の時期は正しかったと我々は自信を持って言える。選手たちは本当に開催できたことに感謝しており、再び集い、希望や自信を世界にもたらす正しい瞬間だったと考えている」と語った。
その根拠として、大会での高いワクチン接種率をはじめ、コロナ対策が成功したと主張した。「(五輪関係者の)感染率は0・02%。バブルが機能していたことを後押ししている」。そして日本への影響はあらためて否定し、「ウイルスが広がることはなかった。五輪関係者から日本の人々、その逆もしかりだ。それは世界保健機関(WHO)やほかの専門家たちが認めている」と強調していた。(遠田寛生)
https://www.asahi.com/articles/ASP8854N6P88UHBI00R.html?iref=pc_ss_date_article
オリンピック選手たちが心おきなく大会に集中できたことは、日本国民として選手達への感謝の気持ちで一杯であるが、この様なコロナ禍でそのような場を提供できたことに日本国民として非常に誇らしく思えるのである。
言っておくが、これは、トーマス・(ナチス)・バッハの為せるものではない。これは東京都、および日本国が成就させたものである。
中国武漢・新型コロナウイルスに対しては、大会関係者や選手たちに対して、選手村と競技会場だけでの活動に制約したバブル方式はかなり機能したようで、欠点はあったもののウイルス感染はかなり防ぐことが出来ていたようだ。感染率が0.02%という数字が示すとおり、封じ込めには成功していたと言ってよかろう。
但し、バブル外の日本人はオリンピックが始まると同時に「たが」を外してしまい、感染拡大が急速に広まってしまった。自分の国も自分で守れないような国柄の人間は、浮かれてしまって3蜜を防ぐことが出来なかったようだ。
次に東京都の新型コロナウイルスの感染者数の推移を、NHKのデータから示そう。
(https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/?utm_int=detail_contents_news-link_001)
月日 人数
7/11 614
7/12 502
7/13 830
7/14 1149
7/15 1308
7/16 1271
7/17 1410
7/18 1008
7/19 727
7/20 1387
7/21 1832
7/22 1979
7/23 1359
7/24 1128
7/25 1763
7/26 1429
7/27 2848
7/28 3177
7/29 3865
7/30 3300
7/31 4058
8/01 3058
8/02 2195
8/03 3709
8/04 4166
8/05 5042
8/06 4515
8/07 4566
8/08 4066
この数字を見ると、東京五輪が始まる1週間前頃から感染者は増え始めて、オリンピックが始まるとすぐに2,000人となり3,000人を超え、オリンピック終盤には4,000人を越えてしまった。
これでは早晩に病床が圧迫される事態に陥ってしまうことでしょう。恐ろしいことだ。
東京都のモニタリング会議では、1万人越えも間近だと警鐘を鳴らしている。
(続く)