ロシアのウクライナ侵攻(1)←題名の変更・異形の北京冬季五輪(15)

北京冬季オリンピックは、 2022.02.04~2022.02.20 の17日間で、

 

ロシア、ウクライナに侵攻が 2022.02.24(木)に始まり、

 

北京冬季パラリンピックは、2022.03.04~2022.03.13の10日間であった。

 

ロシアは習近平の要望には応えなかった。

 

このオリンピックとパラリンピックの間の2022.02.24(木)には、ロシアがウクライナに侵攻・侵略を始めて、この北京のオリ・パラに「徒花・あだ花」を添えたのであった。

 

 

しかもロシア(や中国)のあだ花は、とても危険なものであることを認識しておく必要がある。

 

ロシアは現在ウクライナウクライナだけではなくて、一般市民意図的に虐殺し更には凌辱の限りを尽くしているようだ。

 

この情報は後ほど紹介したいと思っているが、更に恐ろしいことは「ロシアは日本に攻め込む意図を持っている」と言うことも、はっきりと認識しておく必要がある、と言うことである。

 

ロシアでは、「北海道はロシア領である」と言った発言がゆきかっているようだ。だから危険なのである。

 

悪党プーチンの仲間となっている下院副議長が発言したものであることを、念頭に留め置く必要がある。

 

 

 

「北海道はロシア領」発言が示唆するロシア連邦の終焉

ブチャ大虐殺で世界が知った泥棒本領の国家ルーツとは

2022.4.9(土)伊東 乾

 

この愛くるしい動物を撲殺して生活していたのがロシア人のルーツだ

 

 ウクライナ戦争混乱のなか、日本の経済制裁に対し、ロシアの国会議員から北海道の権利はロシアにある」(https://news.yahoo.co.jp/articles/a83da605f5c7ce84465fb610fabd4f68fd5fdbc8)という泥棒発言がありました。

北海道泥棒発言」をしたのはセルゲイ・ミロノフ下院副議長

 ロシア国会で与党「統一ロシア」「共産党」に次ぐ3政党「公正ロシア」党首で、党のホームページに「どの国にも願望があれば、隣国に領土要求を提出することができる。専門家によれば、ロシアは北海道の権利を有している」と記載がなされました。

 これは直ちにホワイトハッカーから攻撃を受けホームペー

ジ(https://spravedlivo.ru/)はダウン、現在は閲覧できません。

 

 語気が荒い割にはみっともない技術力の欠如。典型的なロシアの盗人外交のパターンが噴出しています。

 荒唐無稽と言えばそれまでですが、実はこれには看過すべきでない歴史的経緯と、それを濫用するプーチン戦争指導部の思惑が関係しています。

 全世界に核の脅威をチラつかせながら、占領地域では虐殺による恐怖政治の常習犯であったことがウクライナで露見した「ロシア連邦」。

ならず者国家」として国連人権委員会を圧倒的賛成多数で除名されました。

 こうした懲りないロシアの「盗癖」、21世紀の国際社会が、元から断つ必要のある「18世紀型帝国主義」背景を概観してみましょう。

 

 

元大統領泡沫候補ミロノフの正体
「土建社長の市会議員」

 泥棒発言のミロノフ下院副議長、日本語では3党「公正ロシア」党首ばかりが強調されますが、専制体制のロシアではしょせん「政党」は傀儡に過ぎず、あまり意味がありません。

「公正ロシア」は2006年に予想外の躍進を果たした「ロシア生活党」が民族主義政党「祖国」と「ロシア年金党」を吸収して成立した「中道左派」とされます。

「国民政党」を標榜していますが、実際には与党「統一ロシア系」で、専制ロシアを民主主義に見せかけるための別動隊に過ぎません。

 政策としては「汚職の追放」「貧困の撲滅」それに「天然資源の保護」を掲げ、国民の不満を吸収する役目を担っているようです。

 

 ウラジーミル・プーチンが様々な選挙で得てきた8割とか9割の得票率を支える一つのパートを構成しています。

 この「公正ロシア」の母体となった「ロシア生活党」党首で、上院議長でもあったのが「北海道発言」のセルゲイ・ミロノフです。

 このミロノフ自身かつて2004年、2012年と2度にわたってロシア連邦大統領選に出馬しています。

 いずれも「一見すると民主選挙」に見える演出のための名目出馬で、得票率は1%に届かず、毎回最下位落選している。

 しかし大統領選挙の泡沫候補になる程度には「ロシアの大物」ですが、その正体は「地下資源を狙う北極やくざ」程度にイメージすると理解しやすいと思います。

 ミロノフは19532月にレニングラードプーシキン市で生まれます。鉱山技師として働き始め、27歳でレニングラード鉱山大学卒。

 キャリア・ロンダリングに熱心な人間でソ連崩壊後はサンクトぺテルブルク技術大学(199239歳)、ロシア国家公務員アカデミー(1997年=44歳)などを経て、プーチンドミトリー・メドベージェフなどトップと同じサンクトペテルブルク大学法学部(1998年=45歳)でも学んだことになっています。

 ところが・・・。

 

 

 言動に知的エリートの横顔は見られず、大学院に進学して学位を得るなどのキャリアもなく、叩き上げの鉱山技師としてソ連時代は地下資源探索などに従事、ソ連崩壊直後から建設会社を経営。

 つまり「土建屋のおっさん」が地なわけです。

 そして199441歳でサンクトぺテルブルク市議会議員当選。分かりやすいですね。市議会議員を務める土建会社社長

 それが「北海道はロシア領」ミロノフの地金と押さえておきましょう。

 ここでミロノフは、1992年以来サンクトペテルブルク市副市長を務めていた「灰色の枢機卿のあだ名を持つプーチンと運命的に出会い、文字通り悪党の仲間となります。

 鉱物資源などに詳しい技師たたき上げの土建屋社長は、KGBから転出、ペテルブルク市副市長に収まって汚れ仕事を一手に引き受けていた「灰色」プーチンと利害が一致。

 ちなみにプーチン1997年ミロノフの母校「鉱山大学」に「地域資源戦略」の論文を提出して「経済学準博士」の学位を得ています。

 漫画のようですが、翌年ミロノフはプーチンの母校「ぺテルブルク大学」で法学部学卒の資格を獲得。軒並みゴーストライターありきのキャリアロンダリングであるのは、当時の公務日程を見ても、まず間違いありません。

  1996年、プーチンとメドベージェフのレニングラード大学法学部での師で、彼らを政治に引き込んだ張本人、ペテルブルク市長をつとめていたアナトリー・サプチャーク1の市長選敗北を機に、先月ロシアから逃げ出した「新興財閥」アナトリー・チュバイスらの後押しで「灰色の枢機卿プーチンは「西の玄関口」ぺテルブルクを出て、ロシア政権中枢、モスクワに転出します。

 

1=アナトリー・サプチャークは土建議員にレニングラード大法学部卒をロンダリングした張本人で、このサプチャークについては、彼の不審な死と共に続稿で触れることになるでしょう。

 

 たった4年で実権を握ったプーチン2000年、チェチェン攻撃をポピュリズムの看板として初の大統領選に出馬したとき、ミロノフはペテルブルク選対を担当、権力掌握に貢献します。

 

 

 ここから先がウルトラCというか、ロシアに民主主義も何もないのがよく分る、目に余る論功行賞のオンパレードと相成ります。

 プーチン選対を支えたミロノフは、翌2001年「ぺテルブルク市議会議長」に就任。

 ところがそれと同時に「市議会代表」として「上院議員」つまり中央政界にも打って出、さらに、新人議員であるにもかかわらず直ちに「連邦院議長」の座に着いて、プーチンに都合の良い議事を進行

 また、民主的に見せかけるべく「ロシア生活党党首」を兼務します。

 ほんの6年前のミロノフは、市議会議員に初当選した41歳の建設会社社長に過ぎませんでした。

 それが「灰色枢機卿の手引き48歳のミロノフ「議員」は、中央政界で何の経験もないまま上院議長、国政政党党首に収まった

 今回のウクライナ戦争でも素人の生兵法が目につきますが、こういうヤクザな手口で権力だけ盗っていったわけです。

 こうした権力の厄取ぶりだけでも「北海ヤクザ」の呼称は十分あてはまりますが、ことはそれにとどまりません。

 そもそもロシアには「略奪」を大義に報じる首長のもとに建国された出自があります。

 いわば略奪国家です。

「かりそめにも一国を相手に『略奪国家』とは失礼ではないか?」

 いえご心配なく。ロシアは生粋の「ヴァイキング北極海の海賊として「誇り高い」伝統を持っている。単なる史実に過ぎません。

 

(続く)