ALPS処理水放出と習近平の凋落(33)

中国は、現在、次の様に考えている、様だ。 

 

日本はアメリカの属国の地位にあり独立国とは認めがたい。従って日本との対等な付き合いは出来ない、ものとして行動しようとしている。 

 

中国の「台湾侵攻」に対しては、確実に日本(の米国軍の軍事基地)に対して、(先制)攻撃をする計画が準備されている。軍事基地のみならず、日本の工業都市への攻撃も入念に準備している、筈だ。 

 

だから盛んに日本に対して、嫌がらせを始めている。 

 

アステラス製薬の中国駐在員の拘束もその一環であり、ALPS処理水の放出に対する中国の執拗な反対もそのうちの一つである。 

 

しかも、アメリカに対しても、嫌がらせが拡大しているのだ。 

 

 

 

習近平にいったい何が…米軍が激怒した日本近海「中国軍あおり飛行」と、実は中東がヤバい!危険レベル急上昇の「米中衝突」、緊迫の異常事態 

2023.11.01 藤 和彦経済産業研究所コンサルティングフェロー
 

米中は対話に転じたが… 

 

中国の王毅共産党政治局員兼外相は訪米し、10月27日にブリンケン米国務長官らと会談した。 

 

11月中旬に米サンフランシスコで開かれるAPEC首脳会議に合わせた、バイデン大統領と習近平国家主席の会談実現のための地ならしが目的だ。実現すれば、両首脳の対面での会談は約1年ぶりとなる。 

 

米中高官はこのところ、対話に前向きになっている。外交関係者や財務当局者、通商担当者の間では従来の「米中戦略対話」とほぼ同等の形式でハイレベル会議が相次いでいる。 

 

訪米した中国の王毅外相 Photo/gettyimages© 現代ビジネス  

 

だが、今後、雪解けムードになる可能性は低いと言わざるを得ない。むしろ、筆者は衝突が激しくなるイスラエルパレスチナの情勢から、中東地域で米中衝突の危険が高まっていると身構えている。 

 

まずは、米中関係の悩みの種である中国の「軍事力」へのアメリカの警戒感から見ていこう。 

 

中国が保有する「想定外の核弾頭」 

 

国内に喫緊の課題を抱えている米中両国は「目先の対立激化は代償が高いから避けたい」との思惑のみで利害が一致しているに過ぎないからだ。 

米中両国にとって悩みの種は軍事分野だ。 

 

アメリカ軍は中国空軍の「あおり飛行」を警戒している Photo/gettyimages© 現代ビジネス    

 

国防総省は、10月19日に公表した中国の軍事力に関する年次報告書で「(中国の核弾頭保有に関し)想定を上回るスピードだ」と危機感を露わにした。具体的には、中国の核弾頭保有数は今年5月時点で500発を超え2030年までの保有数は1000発以上になるとの見立てだ。 

 

報告書ではさらに「中国軍は昨年から対話を拒み続けている」と指摘した上で、「一段と威圧的でリスクを伴う中国軍の作戦行動は、危機や紛争に発展する事故や誤解の可能性を高める」と非難した。 

 

やめてほしい「あおり飛行」 

 

国防総省は10月17日、昨年1月以降の約2年間に中国軍機が東シナ海南シナ海上空の国際空域で危険な飛行を行った15件の事例を撮影した映像を公開していた。映像からは中国軍機の「あおり飛行」がいかに危険なものかが見てとれる。 

 

これに対し中国外務省は10月20日、「偏見に満ちており、事実が歪曲されている」と猛反発した。中国の戦闘機の危険飛行についても「米国側がトラブルや挑発を引き起こした」と真っ向から反論した。 

 

米中の対立は、いまやいつ発火しても決して不思議ではない状況まで深まっている。 

 

それがもし、激しくなるイスラエルパレスチナの衝突の最中に、「中東地域」で起こるとなれば、事態はさらに深刻となるだろう。 

 

後編記事『習近平、制御不能…!緊迫の「中東情勢」で高まる「米中衝突」の可能性と現実味を帯びる米政治学者「7年前の予言」、その「ヤバすぎる中身」』では、「一寸先は闇」とさえ言われる中東での米中衝突の危険性について、詳しく解説していこう。 

 

https://gendai.media/articles/-/118440 

(続く)