2008年5月12日午後2時半頃(日本時間3時半ごろ)、四川省のブン川県の
地下10kmを震源とするマグニチュード7.8とする地震が起きた。該当地はチ
ベット人が多く住む地域(アバ・チベット族自治州ブンセン県)、なくなられた多く
のチベット人達に哀悼に意を捧げる。
また、中国の国家地震局は12日2時35分(同3時35分)頃、北京市通州区を
震源とするM3.9の地震が観測されたと発表している(5/13中日新聞21面)。
同時刻には、上海でも、また台湾でも揺れを感じている。
中国メディアは、メーンスタジアムの国家体育場(鳥の巣)や国家水泳センター
(水立法)への影響は全くなく、北京五輪には問題ないとしている。しかしながら
8月8日から始るオリンピック開催期間中にも、大きな地震などが発生しないとも
限らない。
北京をはじめ中国には、あまり近寄らないほうが身のためかも知れない。
国賓として5月6日から10日まで訪日していた胡錦濤は、友好ムードを懸命に
演出しようとしていたが、帰国早々、天から痛いしっぺ返しを受けたようなもの
ではないかい?
また、胡錦濤の行き先々では激しい抗議行動があり、予想以上に激しい旅だっ
たようだ。
MSN産経ニュース(5/10 17:59)によると、胡錦濤は、中田宏・横浜市長に「私へ
の反感の声を聞いたが、日本のすべてだとは思わない」と語ったと言う。
そして、多くの日本人が今の中国に大きな不満を持っている事と、口先だけで
日中友好の未来が開けないことに、今回の訪問で、気づいたに違いない、
と結んでいる。
しかも、北京五輪開会式には「皇室は無理でも、福田首相の出席の確約は取れ
る」と踏んでいたようだが、福田康夫は5月7日の共同記者会見で、明言を避け
ている。しかしTVで見たあの言いっぷりは、明らかに「行く予定」であると言って
いるように受け取られる。
また、5月2日には、「(開会式に)行けたらね。行けたらと思います。」と言ったそ
うだ。馬鹿でないかい?胡錦濤が来ると言うのに、相手の譲歩を引き出すため
の大切なカードのひとつを早々に見せてしまうとは。「欧米の民主国家のトップ
の皆さんがボイコットを口にしている時に、やすやすと行きたいね、などと言えま
すか。右に倣うのが筋と言うものではないでしょうか。」くらいは言うべきもので
しょう。
そして胡錦濤からは、ガス田開発の譲歩を引き出す、と言うのが常道でしょう。
「行けたらね。」等と言っているから、翌日発表の支持率は2割を割ってしまって
いる(毎日新聞18%、産経新聞19.8%)。そして五輪出席が現実なものと
なれば、「支持率はヒトケタまで落ちるであろう」と週刊新潮5/15号は伝えて
いる。
小生も本当にそう思う。福田は全くの馬鹿と言うよりも「阿呆」なのであろう、
なぜ交渉のカードとして使わなかったのであろうか。
(続く)