「日本学術会議」は親共・容共組織(48)

sankei.comの同じ記事には、「静岡工区工事の凍結」と書かれているが、このnikkei.comでは、

南アルプスの自然を守り、住民の理解を得ることが明確になるまで事業凍結を宣言するのが望ましいと、やや範囲を広げているかのような表現となっている。

 

事業凍結となれば、リニア中央新幹線事業のことを指しているものと考えられるのだが、如何。

 

 

 

静岡県知事が首相に書簡 リニア問題で“工事凍結”直訴

2021.1.4 17:12 政治 地方自治

静岡県知事が“帰省” 静岡県川勝平太知事=4日、静岡県庁(田中万紀撮影)

 

 JR東海リニア中央新幹線静岡工区の工事が、トンネル掘削による川の水量減を心配する静岡県などとの協議が整わず未着工になっている問題で、同県の川勝平太知事は4日、菅義偉(すがよしひで)首相に対し、静岡工区工事の凍結を書簡で提案したと明らかにした。

 

 県庁での記者会見で語った。川勝知事は、静岡工区については環境影響の十分な調査がなされていないと主張。法に基づく環境影響評価では国土交通相環境相からも、南アルプスの自然を守ることや地域住民の理解を得ることを求める意見が付されたとも指摘し、これらの課題が解決されるまでは「事業凍結を宣言することが望ましい」と訴えた。

 

 書簡は昨年12月31日に投函(とうかん)したという。首相に“直訴”した意図については、工事を実施するのはJR東海で、自然保護に関する許認可権は環境相にあるものの「国策なので首相」だと考えたという。「別に返事は期待していない」とも述べた。

 

 書簡ではこのほか、新型コロナウイルスのワクチンの国内製造検討を提案。さらに昨秋、政府が日本学術会議の一部会員候補者の任命を見送ったことは「間違っていると申し上げた」とも明かした。この件については、自身が学問の自由について記したエッセーを同封したという。

 

https://www.sankei.com/politics/news/210104/plt2101040033-n1.html

 

 

 

静岡県川勝平太知事は、あくまでもリニア中央新幹線その物に反対のようだ。単に静岡工区の工事を認めない、と言った簡単な話ではなかった、と言うことでははないのかな。

 

だから、絶対に静岡工区の工事開始の許可は卸さないだろう。

 

 

 

これに対して、静岡市は「リニア工事」には大賛成である。意外とこれが最良の解決策となるのかも知れない。

 

 

 

県とは対照的、静岡市は「JRリニア工事」許可へ

河川法管理権限を市に移せば問題は解決する

2020/10/09 6:00

小林 一哉 : 「静岡経済新聞」編集長

 

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6月のリニア視察で取材を受ける川勝知事。「静岡県知事」権限の大きさを語る背中の刺繍文字(筆者撮影)

JR東海のリニア静岡工区着工は赤信号が灯ったまま、解決の糸口さえ見えない

静岡県反対の“武器”は、1級河川・大井川の河川法許可権限である。地下約400mという大深度のトンネルにもかかわらず、河川占用の許可が必要だが、川勝平太静岡県知事は中下流域の「利水上の支障」を盾に認めない。

国に河川占用の許可権限を戻すのではなく、政令指定都市静岡市が権限移譲に手を挙げれば、万事うまくいくはず。リニア「静岡問題」解決の最強策となるわけだが、問題は、川勝氏から“小僧っ子”扱いされている田辺信宏市長を国がどう支援できるかにかかっている。

川勝知事と田辺市長の関係は最悪

2人とも早稲田大学政治経済学部の同窓生だが、川勝氏は田辺氏を一方的に嫌う。静岡県民、特に静岡市民は、川勝氏が田辺氏の政治手腕をことごとく否定し、「自民市議の傀儡(かいらい)にすぎない」など強烈に罵倒する場面をしばしば見てきた

冷え切った2人の関係を象徴するのは、20194月に行われた静岡市長選。当初、川勝知事は自治体の首長選挙に一切関わらないと明言していたが、難波喬司副知事の擁立に動いた。

難波氏が立候補を断念すると、最終的に立候補した77歳の前県議の支援に回り、投票日前日には街頭演説にまで繰り出し、「副知事を市長特別補佐官として派遣する」とまで約束して大応援した。

そんな逆風にめげず、3万票余差で大勝した田辺氏は当選翌日、「ノーサイドで未来志向の関係を築きたい」と知事を訪問したが、川勝氏は「市民の2人に1人が批判的な『嵐の船出』だ。場合によってはリコールもありうる」などかたくなな態度で拒み、関係修復はほぼ不可能の状態になった。その後も、事あるごとに、田辺氏は批判され、貶められている。

20176月の県知事選では、川勝氏は「県庁所在地に2人の船頭は不要」など静岡市を廃止する独自の“県都構想”を唱え、「静岡市葵区は広く、南アルプスのふもとの井川地区はほったらかしだ」などと田辺氏を批判した。

 

 

知事の言う通り、葵区南アルプス3000m級の山々を含む広大な地域。リニア静岡工区のすべてが行政区域に当たり、河川法と自然環境保全条例を除き、井川地区をはじめとする南アルプス全体を守る役割すべてを静岡市が担う

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リニア路線図(編集部作成)

路線計画図を見てわかる通り、リニアのトンネルは静岡県に入ると、建設予定地の西俣川、大井川(分岐点から東俣川と呼ぶ)の2カ所(斜坑、導水路を含めると6カ所)を通過する。JRのリニア工事を妨げているのは、河川法に基づく河川占用の許可権限。1級河川の大井川168kmのうち、駿河湾から上流26kmを国、そこから源流部までの約142kmを県が管理している。リニアトンネル建設予定地の西俣川、東俣川は県管理であり、河川に工作物を新設する場合、JR東海は知事の許可を得なければならない。

ただ、河川は1級河川だけではない。西俣川支流の小西俣川、蛇抜沢、西小石沢のなどの普通河川も通過する。普通河川は県ではなく、静岡市が管理、市条例が適用されるから、こちらはすべて市長の許可が必要となる。

リニア工事で河川が枯れる影響をにらみ、絶滅危惧種のヤマトイワナ保全などを県生物多様性専門部会で議論しているが、ヤマトイワナが生息するのは、市管理の普通河川であり、モニターを河川内に設置するなどJR東海が対応策を講じる場合にも市の許可が必要となる。


(続く)