しかも、バッハ会長が言う「我々はいくつかの犠牲を払わなければならい。」という言葉の背後には、白人国家ではなくてアジアで開かれる大会であるので、犠牲者はあったとしても白人ではない(黄色人種の日本人)という安堵感があるに違いないのである。
ユダヤ人を虐殺したドイツ人の考えることである。日本国民の感情を逆なでしても、知らぬ存ぜぬである。中国との戦争に日本を引っ張り込んだドイツ人の考えることである。
ドイツは、日独防共協定を結びながら、タングステンなどのレアメタルを買うために、中国へ軍事援助をしていのである。そのため、中国軍はドイツの最新の兵器や戦術・ドイツ軍事顧問団により、日本軍を苦しめたのである。
さて、先に紹介した次の論考を参照願う。
「東京五輪「犠牲払わねば」「緊急事態宣言でも」 IOC幹部に「国民感情逆なで」指摘...開催どうなる」
そんな中で、海外メディアでの東京五輪2020の開催可否については、賛否両論があるようである。
https://www.fnn.jp/articles/-/191192などを参照願う。
そして6月11日~13日には、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が、イギリス南西部のコーンウォールで開かれる。
G7とは、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7カ国であり、2021年のG7では議長国のイギリスは、オーストラリア、インド、韓国、南アフリカをゲスト国として招待すると言う。
強権的な姿勢を強める中国に対して、自由主義諸国の連携を深めたいという狙いがあると言う。
コロナ禍の世界情勢のためコロナ対策がテーマの一つになることは必定であるが、菅総理としては、東京オリンピック開催についての賛同をG7の各国から得たいと思っている筈である。
それにしても東京五輪でのコロナ感染拡大防止策とは、具体的に何を実施してくれるのであろうか。
素人的に判断すれば、次のようなものであろう。これといった究極の対策なんぞは存在しないのではないのかな。一番の対策は、東京五輪を開かないことである。
一つは、日本国民へのワクチン接種の促進である。
二つは、オリンピック参加選手と関係者への徹底した検査とワクチン接種の義務化
三つめは、選手たちの宿泊先の制限と専用車両に限定した移動の徹底
四つ目は、オリンピック会場への観客の入場制限、願わくは無観客とすべきである。海外からの観客は受け入れていないので、原則的には観客は自国民となる。
といったところか。
全く様にならないオリンピックとなってしまう訳であるが、新型コロナウイルスの犠牲者を少しでも少なくすることが最も大切なことなのである。
オリンピックに関する「開催都市契約」などという不平等契約がなれば、ブラジル・リオデジャネイロ市の市長の言う中国武漢・新型コロナウイルスの感染状況が悪化した場合には、サッカーコパ・アメリカの試合を中止させるとの表明と同じように、東京都の小池知事も東京五輪2020を中止させると表明出来た筈だ。
リオ市長、コロナ悪化ならコパ・アメリカ中止も辞さず
2021年6月5日 16:47 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル
ブラジル・リオデジャネイロ市のエドゥアルド・パエス市長(2020年11月29日撮影、資料写真)。(c)CARL DE SOUZA / AFP
【AFP=時事】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)市のエドゥアルド・パエス(Eduardo Paes)市長は4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)状況が悪化した場合、同市で行われるサッカーコパ・アメリカ(2021 Copa America)の試合中止も辞さないと表明した。
アルゼンチンで行われる予定だったコパ・アメリカは、1日にブラジルでの開催に変更されることが決まった。大会は13日に開幕する。
パエス市長は衛生状況に関する毎週恒例の記者会見で、「コパ・アメリカを開催する利点は何ら見いだせない」とし、「われわれがコパ・アメリカ側に頼んだのではない。私の見解では、このような大会を行う適切な時期ではないということだ」と述べた。
また、カンピオナート・ブラジレイロ(全国選手権)1部やリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2021)などのクラブ戦については、首都ブラジリアでコパ・アメリカの開幕戦が行われた翌日の14日まで、法令によって無観客で開催されると強調した。
しかし、状況が悪化した場合は新たな制限措置に踏み切ったり、市内で行われるサッカー大会を「終了させたりすることになる」と述べると、大会主催者が「これまで自治体の保健当局に連絡してきていない」ことも補足した。
計8戦が行われる予定の同市での最初の試合は、エスタジオ・オリンピコ・ニウトン・サントス(Estadio Olimpico Nilton Santos)で14日に行われるリオネル・メッシ(Lionel Messi)を擁するアルゼンチンとチリの一戦となっている。
同スタジアムでは準決勝1試合を含む計7試合が組まれており、決勝は同市内にあるブラジルサッカーの聖地マラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で行われる。
【翻訳編集】AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3350236?cx_part=top_latest
日本でも「感染症対策分科会」の尾身茂会長は、『東京五輪・パラリンピックについて「今のパンデミック(世界的大流行)の状況でやるのは普通はない。そういう状況でやるなら、開催の規模をできるだけ小さくして、管理の体制をできるだけ強化するのは主催する人の義務だ」と述べ、規模の最小化を求めた。』
尾身さんのこの発言は、リオの市長と同じ立ち位置だ。
「今のパンデミックで普通はやらない」 尾身会長が五輪規模縮小を求める
2021/6/2 18:25
衆院内閣委員会で答弁する新型コロナウイルス感染症対策分科会・尾身茂会長=2日午後、衆院第1委員室(春名中撮影)
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は2日、衆院の厚生労働委員会や内閣委に参考人として出席し、東京五輪・パラリンピックについて「今のパンデミック(世界的大流行)の状況でやるのは普通はない。そういう状況でやるなら、開催の規模をできるだけ小さくして、管理の体制をできるだけ強化するのは主催する人の義務だ」と述べ、規模の最小化を求めた。
また、「仮に大会を開催するなら、国や自治体、国民任せにするのではなく、地域の感染最小化に最大限の努力をするのは、大会組織委員会の当然の責任だ」と指摘し、組織委に感染対策の徹底を求めた。
このほか「どのような状況で感染リスクが上がるのか、しっかり分析して意見するのが専門家の務めだ」と強調し、専門家として提言を行うことに前向きな姿勢を示した。
https://www.sankei.com/article/20210602-ERGC2DTTUVKPRH5CJI7N2DJQ2Y/?
当然と言えば当然であるが、菅総理は少し違っていた。
(続く)