この元駐ウクライナ大使だった高玉生氏の発言は、中国政府により瞬く間にネットから削除されてしまったが、その発言録全文が次のURLに載っているので、ぜひ参照されるとよい。
『衝撃の「ロシア敗北論」全文和訳…元駐ウクライナ中国大使は何を語ったのか
ロシアの最終的な敗北は時間の問題
近藤 大介 『週刊現代』特別編集委員
『現代ビジネス』編集次長
2022/05/17 06:00 近藤img_caf_fa5345709
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95310 』
拙いながら、次に小生の簡単なまとめを載せておく。
発言は次のような4部構成となっている。
『第1部がウクライナ侵攻の戦況分析、第2部が近未来の戦況予測、第3部が戦争終結後のロシア、第4部が戦争終結後の新たな国際秩序について』
第1部 ロシアが失敗に向かった主要な原因
・ソ連解体で、ロシアは歴史的に衰退過程にある。
・経済力と財政力が弱すぎる。
・西側の有効な援助とウクライナの頑強な抵抗
・情報戦も含めての総合力がロシアにはなかった。
・ロシアには戦争終結の決定権を失っている。
第2部 (ウクライナの)対抗するパワーと強度が一歩上がる
・ウクライナはクリミア半島と東部ドンバスを取り返すつもりだ。
・NATOと米国はウクライナへの援助を、国際化・制度化した。
・西側諸国は一致団結した。
第3部 新たな国際関係のパラダイムと秩序
・2014年クリミア併合により反ロ感情高まる。
・ウクライナ国民が一致団結して救国抗ロとなる。
・CSTO諸国もロシア離れ
・米・西側諸国がロシアに完勝(ロシアの完敗)
第4部 戦争後の国際秩序の変化と要点
・ロシアの弱体化と孤立そして懲罰
・ウクライナのロシア離脱と西側諸国入り
・旧ソ連圏のロシア離脱
・日本とドイツの軍備拡張
・米・西側中心の国際秩序化
・日本の国防力の増強
と言ったところが、拙い小生の簡単なまとめであるが、訂正や追記があればどしどしやってほしい。
このウクライナ戦争では、ロシアは完敗し孤立化して世界から懲罰を受けるであろう、としているが、そんな兆しがすでに表れている。
(続く)