カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(7)

ガソリン車、35年に禁止へ=EVシフト加速―欧州議会が採決 

2023年02月14日21時13分 

 

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州議会は14日、フランス東部ストラスブールで本会議を開き、2035年に域内でガソリン車やディーゼル車の新車販売を事実上禁止する法案を採択した二酸化炭素(CO2)を排出する車が売れなくなり、電気自動車(EV)の普及が進みそうだ。加盟国の正式承認を経て施行される。 

 

欧州議会ビル=フランス・ストラスブール(EPA時事)© 時事通信 提供 

 

 

 ハイブリッド車HV)やプラグインハイブリッド車PHV)も販売禁止となる。こうした車を得意とする日本メーカーはEVへの転換加速を迫られるなど、大きな影響を受ける。 

 

 EU欧州委員会のティメルマンス上級副委員長(環境政策担当)は採択を受けツイッターで、「世界的な転換が起きており、EUの自動車産業はそれをリードする準備が整っている」と述べた。 

 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023021400657&g=int 

 

 

とはいうものの、すんなりとはいっていないようだ。 

 

 

ガソリン車販売禁止、承認延期 ドイツ不支持で―EU加盟国 

2023年03月03日23時38分 

 

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)議長国スウェーデンは3日、2035年に域内でガソリン車などの新車販売を事実上禁止する法案について、7日に予定していた加盟国による承認を延期すると発表した。手続きは最終局面を迎えていたが、自動車大国ドイツが待ったをかけたことが響いた。新たな日程は未定。
 

 法案を巡っては、EU加盟国と主要機関が昨年、政治合意した。欧州議会が2月に法案を採択し、加盟国の正式承認を残すだけとなっていた。ロイター通信は今回の状況を「通常ではあり得ない」と報じている。 

 

 

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ガソリン車禁止は、石油火力発電廃止と軌を一にしないと、脱炭素の意味がない。そうなると、電源は再生エネルギー(風力・水力・太陽光・地熱)か原子力LNG火力となる。ところがLNG火力はLNGの高騰を考慮すると経済的に難しい。再生エネルギーは、水力や地熱を別にすると不安定である。原子力発電もドイツは廃止の方向である。
ガソリン車禁止にすると、バッテリー電動車になるが(水素燃料電池車にしても、 ... 続きを表示ガソリン車禁止は、石油火力発電廃止と軌を一にしないと、脱炭素の意味がない。そうなると、電源は再生エネルギー(風力・水力・太陽光・地熱)か原子力LNG火力となる。ところがLNG火力はLNGの高騰を考慮すると経済的に難しい。再生エネルギーは、水力や地熱を別にすると不安定である。原子力発電もドイツは廃止の方向である。
ガソリン車禁止にすると、バッテリー電動車になるが(水素燃料電池車にしても、水素の生成に電力が必要となるが)、ドイツはその電力確保の見通しが立っていないように見える。
 

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どちらにせよ、ガソリン車は今後廃止の方向なので、各自動車メーカーも、電気自動車や水素自動車などにシフトチェンジして行かなくてはならない。 

 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023030301225&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit 

 

 

 

脱ガソリン車、NY州も 35年に新規販売禁止 

2022年09月30日07時32分 

 ニューヨーク市マンハッタンの交差点=22日(AFP時事) 

 

 【ニューヨーク時事】米東部ニューヨーク州のホークル知事は29日、乗用車の新車を2035年までに全て排ガスを出さない車に切り替える方針を表明した。同様の規制案を決めた西部カリフォルニア州に追随する。日系メーカーが強みを持つハイブリッド車(HV)も販売禁止の対象となるため、日本勢には痛手となりそうだ。
 

ベンツ、EVセダン発売 航続距離700キロ 

 

 ニューヨークは加州同様、26年型の新車の35%を、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など排ガスを出さない車にすることを義務付ける。この割合を段階的に引き上げ、35年型では100%とする。 

 

 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022093000205&g=int 

 

 

 

 

 

以上のようにBEV化が今後の喫緊の課題だが、クルマをCO2フリーとするためには、BEVの他に各種の手立てが存在している事はご承知のことと思う。 

 

ガソリンエンジン・ICEを使わない方法。 

1)BEV(バッテリー電気自動車) 

2)FCEV燃料電池自動車・H2と酸素で発電する一種の電気自動車である。) 

3)PHEV(エンジン付きの外部充電可能なEV、HEVとBEV の結合車、厳密には 

    CO2フリーではないが、一般的にはZEVとしている。) 

 

・ICEの燃料をCO2フリーとする方法。 

4)HICE(Hydrogen Internal Combustion Engin 水素エンジン) 

5)Synthetic fuel(合成燃料、CO2→CO(+)H2←H2O⇒FT合成→CnH2n)※ 

6)e-fuel(electro fuel、再生可能エネルギーによる電気で作った合成燃料) 

7)biofuelバイオマス・生物資源を原料とする燃料、トウモロコシ、サトウキビなど) 

 

※当ブログ「世界の流れは、EV化(81)」(2022.03.10)を参照の事。 

 

4)~7)は燃料を示しているが、この燃料を使うクルマであれば、既存のエンジンの改良で済ませることが出来るので、既存設備や雇用は維持することが出来る。また、現行車(既販車)のCO2フリーに大いに寄与することになる。 

 

水素、合成燃料(含むe-fuel)は、既存のエンジンの一部改良で使用できる燃料なので、新車でなくても現行車(現在使われているクルマ、含む中古車、既販車)にも使うことが出来る燃料となるので、既存のクルマをCO2フリーにする有力な手段となるものである。 

 

また合成燃料は、航空機や船舶にも使うことが出来るので、移動手段・モビリティのCO2フリーに寄与するものでもある。 

 

と言うことではあるが環境問題の解決が迫られる中、これからのクルマのCO2フリーへの挑戦は、激烈を極めることになる。 

 

現在のICEからBEV化への移行競争が、それである。現在BEV化への挑戦が、各自動車メーカーの間で繰り広げられていることは、ご承知のことと思う。 

(続く)