『「中国の行動は、日本の世論を嫌中に向けてしまいました。それが日本の対中政策の手足を縛ることになる。そこに中国は気づくべきだ、いや、すでに気づいていると思います。
究極的には中国指導部が処理水放出批判は逆効果だと理解して、静かに批判をフェードアウトさせる可能性はあるでしょう」』
と書かれているように、『認知戦としては大きな失敗』だったのでしょう。習近平はどのようにして、振り上げた拳を降ろしてゆくのでしょうか。見ものである。
「孫氏の兵法」も、科学的根拠がなければ、何の役にも立たない、と言うことが証明されたようなものではないかい。
11/16のNO.16で掲載したように、高精度分析でも環境影響はなかったのであるから、十分に科学的根拠がある安心と安全なのである。
『処理水海洋放出、高精度分析でも「環境影響なし」 環境省公表
福島民友新聞社 2023年10月31日 09時15分』を参照願いたい。
また中国は、国際原子力機関(IAEA)とカナダ・韓国との海水採取・調査にも参加している。
共同通信社 •2023/10/18 12時33分
国際原子力機関(IAEA)とカナダ、韓国、中国の専門家らは16日、処理水を海洋放出中の東京電力福島第1原発周辺で海水などの採取を始めた。23日までの日程で、日本が実施しているモニタリングの裏付けなどに使用する。
カナダなどは第三者的な立場で参加。中国は処理水の海洋放出に反対している。
原子力規制庁によると、海水のほか海底の堆積物や魚も採取し、放射性物質のトリチウムやコバルト60などを分析する。昨年に採取した試料と比べて変化がないかどうかを調べる。IAEAとカナダなどの分析結果も比較する。
https://www.47news.jp/9995584.html
そのIAEAは1回と2回の処理水放出には「問題なし」と太鼓判を押しているが、上記とは別に、11カ国の専門家でつくる調査団が来日して、10/24~27の間安全性に関する検証活動を実施している。その報告は二カ月後をめどに公表されることになっている。
まあ、特に問題となることはないと思われるが、早く発表してもらいたいものである。
処理水放出「問題なし」 IAEA、信頼醸成へ透明性の確保強調 東電福島第1原発
福島民報社 2023/10/20
岩田副大臣(右)に海洋放出の評価を伝えるエブラール事務次長(左)
国際原子力機関(IAEA)は19日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出の現状について、「全く問題なく実行されており、順調に進められていると評価している」との見解を示した。海洋放出を国際的な安全基準に基づき中長期的に評価し続け、国際社会の信頼醸成につながる透明性を確保する考えも強調した。IAEAのリディ・エブラール事務次長が経済産業省で岩田和親経産副大臣と会談し、直接伝えた。(2面に関連記事)
ReutersIAEA調査団が福島を訪問、処理水放出後初の調査 中国の専門家も参加(字幕・19日)1:16
IAEAは福島第1原発内に現地事務所を設けている。職員が処理水の1回目と2回目の海洋放出について、放射性物質トリチウムの濃度が運用基準(1リットル当たり1500ベクレル未満)を大幅に下回っていることを確認している。こうした取り組みも念頭に、エブラール事務次長は「処理水の放出中も放出後も全面的に日本政府を支援する。常駐職員のモニタリングによる現地での安全性の確認、国際的な専門家を交えた検証を続けていく」とした。
IAEAは(10月)24~27日の日程で、処理水海洋放出の安全性に関する検証活動を実施する。調査団派遣は8月24日の放出開始後では初めて。IAEA職員のほか、放出に反対する中国を含む海外の専門家で構成し、東電や経産省担当者らへの聞き取りや福島第1原発の放出設備の視察などを行う。エブラール事務次長は「安全性の評価は長期計画の一環。放出が国際的な安全基準に整合しているかどうか確認する活動を続ける」と述べた。
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https://nordot.app/1087900284876308735
先にALPS処理水放出に過剰反応する理由を五つ上げおいた。
(続く)