ALPS処理水放出と習近平の凋落(49)

更にはBEVは自動的に(車両)情報をメーカーと通信しているために、スパイ活動の手段として(中国政府により)使われかねないとの懸念も広がっているというではないか。

 

中国製BEVは、その上に、国家補助金の恩恵を大量に受けているので、欧米の各国は輸入規制を考えているという。

 

中国製のBEVの輸出環境は、芳しくない状況が拡大してい様だ。日本に輸出拠点を設けたBYDのBEVに関しても、今は大々的に宣伝されているが、そんな問題はないのだろうか。注意するに越したことはなかろう。

 

 

もう一つ、中国での「EVの墓場」問題に関するもう一つの論考を紹介しておこう。 

この論考も一読に値する。

 

 

 

習近平、打つ手なし…!中国製EVが「バカ売れ」するウラで、中国で「EV墓場」が大問題になっていた! 

藤 和彦経済産業研究所コンサルティングフェロー 2023.09.20 

 

急速なEV普及が招いた「新たな問題」 

 

中国で電気自動車がバカ売れしている。 

 

前編『習近平最後の切り札」がまさかの不発…!世界を席巻中の「中国製EV」がひそかに直面している「ヤバすぎる事態https://gendai.media/articles/-/116280でも紹介したとおり、電気自動車(EV)などの新エネルギー車の販売が伸び、前年の実績を2ヵ月ぶりに上回った。新エネルギー車の販売台数は前年比27%増の84万6000台となり、販売シェアは32.8%となっている。 

 

ドイツ・ミュンヘンで開催された国際モーターショー。中国・BYDのブースには多くの人が集まった Photo/gettyimages  

 

また世界のEV市場でも中国メーカーの存在感が際立っており、ドイツでは「中国製EVの大軍が欧州を侵略する」との悲鳴が上がっている。 

 

世界市場を席巻する中国製EVだが、瀕死の中国経済の救世主になることはできるだろうか。実は、中国ではEVが急速に普及したことで、様々な問題が生じ始めているのだ。 

 

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中国に登場した「EV墓場」 

 

中国では今年の夏、各地で豪雨災害が発生し、EVの水没被害が注目されるようになっている。EVが洪水で次々と流されていくニュース映像は人々に衝撃を与えたからだ。 

 

EVは、バッテリーやモーターなどのコストが全体の6割以上を占めることから、水没した場合、ガソリン車よりも修理費用は高くなる。さらに、EV向け車両保険の支払いが急増した影響で、今後、保険価格の値上げが懸念されている。 

 

EVの大量廃棄の事案も発生している。 

 

中国・河北省石家荘市の高速道路 Photo/gettyimages   

 

浙江省杭州の郊外にある古びた小さな寺院から、膨大な数の新車同然のEVがゴミの中に放置されていることが明らかになった。 

 

このことを報じたブルームバーグ(8月22日付)は「まるでEVの墓場のようだ」と評している。 

(続く)