ロシアのウクライナ侵攻(14)

ロシアは専ら誘導弾に頼っているようだ。陸上での戦いは、今や、劣勢となってしまっているようなので、頼れるものは長距離のミサイルだけではないのかな。

 

但し精密誘導弾(ミサイル)はそれほど多くは使えずに、今や使い尽くしているのではないのか、と言った見方がもっぱらのようだ。だから今は無誘導のミサイルを、ある意味、メクラメッボウに撃っているに過ぎないのではないのかと言った塩梅の様だ。

 

だから困るのである、民間人への被害は甚大である。プーチンは戦犯として、真っ先に処刑さるべきではないのか。

 

 

 

露、精密誘導ミサイル枯渇か 米英分析

2022/05/11 22:24

10日、ウクライナ南部オデッサで、ロシア軍の砲撃で破壊されたショッピングセンターで作業する救急隊員(ロイター)    

 

ロシアのウクライナ侵攻で、米英の防衛当局が「露軍は精密誘導ミサイルを使い尽くしつつある」との見方を相次いで示した。侵攻の長期化に加え、対露制裁で輸入に依存してきた電子部品などが不足し、再生産が困難なことが要因だという。ただ、露軍は精密誘導弾の不足を補おうと旧式兵器の使用を増やしているとされ、民間人被害のさらなる拡大が懸念されている。

 

米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、米国防総省高官は9日、露軍が保有する高精度の巡航・弾道ミサイルの多くを消費したと指摘。「実際、露軍による東部マリウポリの製鉄所への攻撃の多くは無誘導弾だ」とする当局者の話も伝えた。

 

国防省も9日、「露軍は精密誘導弾の備蓄が枯渇しているようだ。精度や信頼性の低い旧式兵器の使用を余儀なくされている」とする分析を公表した。

 

露軍の保有ミサイル数は軍事機密であり不明だが、米国防総省は2日、露軍が既に2125発超のミサイルを発射したと発表した。

 

ロシアは侵攻開始当初、「高精度兵器で軍事インフラだけを破壊する」と公言。しかし実際は市街地の被害が相次ぎ、多数の民間人が犠牲になってきた。背景には、露軍が精密誘導弾を温存しようと迫撃砲や無誘導爆弾などを使用し、制空権を奪えず遠距離攻撃を強いられていることロシアは伝統的に精密誘導弾への関心が低く、開発が遅れてきたこと精密誘導弾の運用経験の乏しさ正確な着弾地点を割り出す観測システムの性能の低さ-などがあると指摘されている。

 

今後、露軍が旧式兵器の使用を増加させた場合、市街地や民間人への被害がさらに増えるのは確実だ。

 

こうした指摘に対し、軍需生産を管轄するボリソフ露副首相はインタファクス通信が9日に配信したインタビューで「ロシアには任務達成に十分な精密誘導弾の在庫と生産能力がある」と反論。「民間人の被害は最小限に抑えている」とも強弁した。その上で、艦艇発射型の巡航ミサイル「カリブル」や、今回の侵攻で初使用した航空機発射型の極超音速巡航ミサイル「キンジャル」の性能向上に取り組んでいると述べた。

 

ウクライナ国防省も「露軍は保有ミサイルの約半数を使用したが、なお一定の再生産能力と部品調達能力を持つ」との見方を示し、警戒感を緩めていない。

 

https://www.sankei.com/article/20220511-3U4NSQFTI5MNRNXJQDKZPOZJ4M/

 

 

テレビなどでもさんざん報道されているので、すでにご承知のことと思うが、ロシアはルハンスク州のドネツ川の渡河作戦に失敗して、甚大な損害を被っている。「ロシアが失敗して」と言うことではなくて、ウクライナが渡河しようとしたロシア軍を攻撃して、渡河を何度も阻止しているということだ。

 

ドネツ川はドンバツ地方を南東に流れてロシア領でドン川に合流して、アゾフ海にそそいでる川である。

 

この結果ロシアがやろうとしているドンバス地方の完全占領不可能となった、と言うことではないのかな。永久にとは言わないが、少なくとも数か月は進軍が止まってしまう、と言うことであろう。

 

 

ロシア軍の渡河作戦、ウクライナ軍が「9回阻止」…戦車など「70台以上破壊」

2022/05/15 00:48   ウクライナ情

ウクライナ軍が12日に公表した、東部ドネツ川で破壊された橋などの写真=AP



【ワシントン=横堀裕也、キーウ(キエフ)=上地洋実】米英の国防当局は13日、ウクライナ東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク州)の制圧を目指すロシア軍が渡河作戦中にウクライナ軍の攻撃を受け、重大な損失を被ったことを明らかにした。ウクライナ軍は14日、東部ハルキウ(ハリコフ)周辺でも反撃に転じた。

【随時更新】ロシア軍、ウクライナに侵攻…最新ニュース・速報まとめ

ウクライナ軍が12日に公表した、東部ドネツ川で破壊された橋などの写真=AP

 

 

 露軍が渡河を試みたのはルハンスク州西部のドネツ川ウクライナ軍はSNSで、露軍部隊の渡河を9回阻止し、計70台以上の戦車や装甲車などを破壊したと説明した。

 

 米国防総省高官は、露軍は渡河作戦の失敗で兵力をウクライナに送り込めず、「苦戦の要因にもなっている」と指摘。ドンバス地方制圧を目指す露軍の作戦に、当初の計画より少なくとも2週間の遅れが生じているとの分析を示した。英国防省は、「戦果を示さなければならない露軍司令官の重圧を物語っている」とした。

 

 ハルキウの知事は14日昼、SNSを通じ、ウクライナ軍が州南東部のイジューム方面に向け「反撃に転じた」と明らかにした。イジュームは露軍のドネツク州制圧作戦の拠点だ。露軍は13~14日にかけ、ハルキウ郊外の都市を含む複数箇所に砲撃を加えたという。

 

ウクライナ侵攻、最新ニュースと分析

 

https://www.yomiuri.co.jp/world/20220514-OYT1T50249/

(続く)