2014-01-01から1年間の記事一覧

日清戦争開始120年に考える。(33)

尖閣諸島の国有化に関する記述もあるが、それを小生なりに解説すると次のようになる。 2011.3.11の14時46分18秒に、東北地方太平洋沖地震が発生した。いわゆる東日本大震災だ。その一年半後、2012.9.11に、尖閣諸島の地権者である栗原國起氏は、石原都知事に…

日清戦争開始120年に考える。(32)

以上のことの理解を助けるために、念のため7月26日付けの「東洋経済オンライン」を次に紹介する。 中国で沸騰、「なぜ日清戦争に負けたのか?」120年前を起点に語られる民族復興のストーリー西村 豪太:週刊東洋経済記者 2014年7月26日1895年、日清戦争の勝…

日清戦争開始120年に考える。(31)

そんな事もあろうかと、仔細にこの日清戦争の原因を、当ブログで探っていたのである。明らかに日清戦争は中国に非がある。これは当時の国際社会も認めていた事である。(豊島沖海戦や 高陞号事件など) 今日の視点(http://mkitajima.blog.ocn.ne.jp/blog/)…

日清戦争開始120年に考える。(30)

日本は朝鮮への兵員や物資の輸送のため制海権の確保に躍起となっていた。と言うのも清国の北洋艦隊は持久戦を狙い戦力の温存をはかって、なかなか威海衛から黄海へ出てこなかったからだ。 威海衛は山東半島の先端に位置し、渤海海峡に面しており、丁汝昌率い…

日清戦争開始120年に考える。(29)

(13)高陞号を撃沈されたイギリスの対日世論は沸騰し、東郷艦長の処罰と日本政府への損害賠償を要求したきた。 (14)しかし当時イギリスを代表する国際法学者のジョン・ウェストレーキとトーマス・アースキン・ホーランドの両氏がタイムス紙へ「東郷艦長の取っ…

日清戦争開始120年に考える。(28)

8、明治27年1894年3月29日、朝鮮に甲午農民戦争(東学党の乱)が勃発、そして日清戦争へ 1890年頃には、朝鮮からの輸出先はほとんどが日本で全体の9割を占めていた。その中身は米穀がその30%以上であった。そして1889年(明治22)、朝鮮での…

日清戦争開始120年に考える。(27)

7、明治19年1886年8月1日、清国の日本威嚇と長崎事件勃発 清国海軍の北洋艦隊は、ロシアのウラジオストックを訪問した後、艦艇修理を名目に1886年(明治19年)8月1日に長崎に入港させている。定遠、鎮遠、済遠、威遠の4隻である。定遠と鎮遠は、…

日清戦争開始120年に考える。(26)

4、明治15年1882年7月、壬午軍乱勃発 江華島条約を結んだ閔妃(びんぴ、高宗の后、開化派)は、日本から軍事顧問を招き新式軍隊を育成していたが、大院君(高宗の父)ら守旧派は不満を募らせていた。そして1882年7月23日に、大院君らに扇動された旧軍兵士…

日清戦争開始120年に考える。(25)

2、明治6年1873年、牡丹社事件と琉球処分 琉球と日本との関係については、豊臣秀吉の文禄(元年)・慶長(3年)の役(1592年、1598年)では、秀吉軍に食糧を提供しているが、なかなか日本には馴染まなかった。1609年(慶長14年)薩摩藩の島津氏が琉球に侵…

日清戦争開始120年に考える。(24)

何故日清戦争を、戦わざるを得なかったのか。 「純粋に偶然だ」と言わせているが、これこそが純粋に意図して日清戦争120周年記念式典に、日本人を殺して喜んでいるのである。だからわざわざ偶然だなどと言わせているのである。これは、「人民よ、中国共産党…

日清戦争開始120年に考える。(23)

それに「日本人は中国に憎しみを抱いていないし」などと能天気な事を言っているが、大半の日本人は中国に対して、かなりの憎しみを抱いている事をこいつはわかっていない。又は分かっているが読者を騙そうとしているのであろう。 そして遼東半島は、あの三国…

日清戦争開始120年に考える。(22)

日清戦争から120年、中国の日本専門家に聞く 「不平等条約ではなかった」ByOlivia Geng and William Kazer2014 年 8 月 1 日 18:50 JST歌川小国政「暴行清兵を斬首する図」(1894年10月、ボストン美術館蔵) Museum of Fine Arts, Boston via Wikimedia Comm…

日清戦争開始120年に考える。(21)

日清戦争は日本の侵略戦争であるなどと、日清戦争(甲午戦争)勃発120周年記念シンポジウムで、臆面もなく言わせている。日清戦争は中国(清国)の朝鮮への侵略を防ぐ戦いであり、ある意味日本の独立戦争でもあった。 甲午戦争120周年の記念イベントが北京で…

日清戦争開始120年に考える。(20)

先に習近平は胡錦濤と結託して周永康を追い詰めたと書いた(2014.8.20、NO.10)。その故錦濤は中国共産主義青年団(共青団)出身である。だから習近平と共青団はどちらかと言うと仲良しだと思っていたらそうでもなく、習近平はその共青団潰しを企てている、と…

日清戦争開始120年に考える。(19)

検閲から透けて見える党の不安 北京で今月、党大会が開催される期間中、世論を統制し、批判を封じ込めようとしている中国共産党にとり、確かにネットは邪魔な存在だ。今回の指導部交代は、ソーシャルメディア時代の幕開け後初めての経験となる。 中国でツイ…

日清戦争開始120年に考える。(18)

習近平は“虎”も“ハエ”も一緒に叩くと明言した以上、中央の大物も地方の小物も一緒に叩かなければならない。これも2年前の記事であるが、本当に習近平は更なるトラを叩けるのか。先の解説では、もうこれ以上叩かないから静かにしていろ、と大物達に約束させ…

日清戦争開始120年に考える。(17)

生き残った土皇帝や土覇王 こうした人々は1949年に中華人民共和国が成立した後の改革によって根絶やしにされたはずだった。しかしながら、新中国になっても“土皇帝”や“土覇王”は生き残り、今や堂々と復活を遂げ、“蒼蠅”は“老虎”に変身するご時世なのである。…

日清戦争開始120年に考える。(16)

狙いの第四は、四中総会で検討しようとする「法律に基づく治国」が関係している。腐敗摘発から腐敗を防止する制度構築に向かわなければ、何の意味もなさない。 いわゆる「根治」制度と措置をまとめなければならない、と記述されているが、この「根治」制度の…

日清戦争開始120年に考える。(15)

中国共産党中央紀律検査委員会が周永康を規律違反で処罰すれば、周りの大物もひょっとしたら次は自分かもと、習近平には逆らえなくなる。 これが狙いの第二である。元政治局常務委員の周永康を逮捕・処罰することは、他の強烈な見せしめとなる。 さてここで…

日清戦争開始120年に考える。(14)

第3:周立件を見せしめに他の大物トラは叩かない 周を「倒した」後に、他の噂されている大トラ(温家宝などは外国メディアにときどきその家族の腐敗ぶりを報道されていた)や年老いた大トラ(とくに電力関連の李鵬一族についてはいろいろな噂がされている)…

日清戦争開始120年に考える。(13)

25年続いた不文律を破って前最高幹部・周永康立件に挑む習近平の狙い【第468回】 2014年8月6日 陳言[在北京ジャーナリスト]http://diamond.jp/articles/-/57209中国共産党が、前最高幹部の一人である周永康前常務委員を立件すると公表した。25年ぶりに「刑罰…

日清戦争開始120年に考える。(12)

反撃に打って出た石油閥掘削事件の「黒幕」か しかしまさに今年の3月後半当たりから、習近平氏の石油閥叩き作戦が暗礁に乗り上げる様子となった。まずは周永康氏自身が、当局の調査に対し横領などの容疑を全面否定、協力を一切拒んでいることが4月になって…

日清戦争開始120年に考える。(11)

掘削を実施した「中国海洋石油総公司」とは? このような状況では、掘削の開始からベトナム船に体当たりで衝突するまでの中国側の 一連の行動が果たして、中央指導部の指揮下におけるものであったのかどうか、という疑 問が当然生じてくるのである。 ASEAN首…

日清戦争開始120年に考える。(10)

さて、習近平政権誕生からの行動を時系列的に眺めてみよう。 2012.11.14~15、第18期1中全会で、習近平が共産党総書記、中央軍事委主席に就任2013.1.22、中央規律検査委員会で習近平総書記は、「虎 石油閥 もハエも一緒に叩く」と明言。2013.3.5~17、第12期全…

日清戦争開始120年に考える。(9)

先に、科学的発展→軍の近代化→海洋強国の建設→特色ある社会主義→中華民族の偉大な復興→個人の夢の実現 が習近平が考えている道筋だと述べたが、このためには膨大なエネルギーが必要となる。そのために中国における石油関連の事業は、一大国家プロジェクトな…

日清戦争開始120年に考える。(8)

オバマは2014.4.22から4.29の予定でアジアを歴訪した。しかし中国はその直後の5/3に中国初の最新式の深海リグをベトナム沖に設置した。ベトナムは当然黙ってはいない。中国と石油リグをめぐって、中国艦船に向かって阻止行動を取っているが、多勢に無勢だ。 …

日清戦争開始120年に考える。(7)

中国は日清戦争開戦120年を契機にその敗北を解析して、国家主権の防衛力の増強を人民にPRして習近平政権への求心力を高めるべく、そしてそれに乗じて西沙、南沙諸島への自国領としての認識を固定化し、軍事要塞の構築を目指しているのである。 それもオ…

日清戦争開戦120年に考える。(6)

中国が南沙諸島で不法埋め立て―フィリピンが抗議By Trefor Moss 2014 年 5 月 14 日 19:57 JST領有権の対立する南シナ海・南沙諸島のアユンギン礁で国旗掲揚式に参加したフィリピン海軍の兵士たち(3月) Reuters 【マニラ】フィリピンは14日、南シナ海の南…

日清戦争開始120年に考える。(5)

1カイリとは1.852kmであるので、排他的経済水域(EEZ,Exclusive Economic Zone)とは基線より200カイリ・370.4kmの水域で、国連海洋法条約に基いて設定される自国の経済的な主権の及ぶ水域の事で、資源の開発権利を独占できる。従って120カイリは222.24…

日清戦争開始120年に考える。(4)

しかしながら中国は、日本側が挑発したと嘯いている。盗人猛々しい中国であることよ。日本はどう対処したらよいのであろうか。その一部始終を録画して世界に公開するのも、一つの方法であろう。 【中国軍機また異常接近】中国国防省報道官が非難談話2014.6.1…