カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(125)

このresponseの記事は、どちらかと言うと、ホンダサイドからいすゞへ共同開発の話を持って行ったような雰囲気の書き方をしているが、ニーズはどちらにもあった訳で、どちらが先手を打ったのかは解らないが、燃料電池を拡販したいとしたホンダなのか、大型ト…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(124)

先には、この両者はOEMの供給関係であったことを書いておいたが、きっとそんなことでの関係で(多分)いすゞからホンダへ「共同研究」の話を持ち掛けたものではないのか、と小生は勘繰っている。 まあこれは小生の推測ではあるが、「Carbon Neutral」などの…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(123)

日本の商用車業界は次の4社で構成されていたのであるが、 1.いすゞ自動車 '19年米カミンズ、'20年ホンダ(FCV)とボルボ、UD統合 (提携相手) '21年トヨタ(資本)、CJPT設立(トヨタと) 2.UDトラックス '20年にいすゞが買収。 3.日野自動車(トヨタ系…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(122)

これまでトヨタの子会社であった日野自動車は、2022年3月にトラックの型式認定の排ガス試験で不正が発覚し、型式認定を取り消されるなど、かつてない大事件が発生し、2022年度は純損益が1176億円の赤字(前年は847億円の赤字)となり、3年連続の純損失で、赤…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(121)

日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの両社は、経営統合を進めるためのプロジェクトチームを立ち上げたようだ。 先ずは、開発・調達・生産・販売などの実務面から検討に着手したのだが、販売は両ブランドを維持する様だ。なんと言っても、統合のメリットを…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(120)

■独ダイムラーも千載一遇のチャンス クルマ情報サイト「Motor-Fan.jp」が国際水素連合について、かなり踏み込んだ書き方をしている。 日野自動車の小木曽聡社長(トヨタ自動車出身)は「カーボンニュートラルや環境への対応は単独では難しい。(トヨタ、メル…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(119)

とはいうものの遠いか近いかは知らないが、いすゞも日野・三菱ふそうグルーブに近づいて来るかも知れないのだ、とそんな感覚にも見舞われる。なんと言っても唯一の独立系メーカーであるから、今更ボルボやGMと提携や統合することはなかろうに。 とは言うも…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(118)

注目されるのはいすゞの動き 今回の発表で注目されるのは、やはり、いすゞの動きであろう。 いすゞは、1970年代の自動車資本自由化の波に対応して米GMと資本提携(1971年)を結んで以来、GMグループにあった。ところが、2000年代に入ってGMの業績悪化により…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(117)

いすゞがどう動くのか具体的な話を期待したが、この論考では、問題提起だけで尻切れトンボになっている。先の論考によれば、 「CASEに関するいすゞの強み」を聞かれた時のいすゞの片山正則会長の答えとしては、「圧倒的なのは信頼性だ」と答えざるを得なかっ…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(116)

これによると、トヨタとダイムラー、そして日野と三菱ふそうの4社は環境対策を主眼として、水素技術を結集することにより、大中を問わずにトラックの環境対策や自動化技術の開発を共同で進めてゆくつもりのようだ。 となるといすゞ・UDグルーブはどうするの…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(115)

それにしてもダイムラートラックとしては不正に染まっている日野との経営統合を提案するとは、よい度胸である。いすゞもしまったと思っているかもしれない。なんと言ってもトラックでの「電動化、自動化、ICT化」を進めるには規模がものを言うから、「カーボ…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(114)

「突然の経営統合の本当の狙いは、まだ、見えてこない。=つづく」と最後に書かれているが、本当の狙いは、「商用車・トラック部門での水素やCASE技術の共同開発」なのでしょう。水素技術などと1点に絞ったものではなくて、CASEに代表される商用車における「…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(113)

■幻に終わったいすゞとの“合併” だが、日野自のエンジン不正問題で、いすゞと日野の経営統合計画は吹き飛んでしまった。 次世代商用車を開発する新会社「コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT)」には、トヨタ・日野自・いすゞの…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(111)

マルチパスウェイプラットフォームとは? 他に類のない異形水素タンクに注目集まる まずは、トヨタテクニカルワークショップ2023から振り返る。 朝10時から夕方6時まで、各種の実車を運転したり、同乗走行したり、また次世代の全固体電池の実物を見たりと、…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(110)

※ 運送業者は戸畑物流・久留米運送・福岡食品サービス・福岡運輸の4社で、2021年8月~12月の8月から12月までの5か月間で、各社それぞれ1カ月余の期間トヨタ「ダイナ」のFCトラックを借受けて輸送実証を行っている。(https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploa…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(109)

コンビニ3社、トヨタFC小型トラックで配送実験 清宮信志 2021年8月10日 12:48 セブン‐イレブンのFC小型トラック セブン‐イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンの3社は、水素を燃料とした「燃料電池(FC)小型トラック」などの導入を開始した。3社は2…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(108)

福岡県は、 2021年8月から12月にかけて、県内の運送事業者4社とトヨタの「ダイナ」のFCトラックで輸送実証を実施している。そして 2022年3月には、「福岡県地球温暖化対策実行計画(第2次)」が策定され、 2022年12月には、CJPTと水素社会構築を目指して「…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(107)

1 FCトラック導入事業者(2社) 福岡県水素グリーン成長戦略会議のFCトラック導入補助金の公募により決定。 ・福岡運輸株式会社(福岡市博多区空港前2丁目2番26号) 主な運行エリア:福岡圏域 主な輸送品 :食料品等 ・株式会社博運社(福岡県糟屋…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(106)

◆1回の充電で260キロ走行 二酸化炭素も排出せず 「FCトラック出発です、どうぞ」 福岡県庁の前で開かれた出発式には、服部知事や企業の関係者など約20人が参加しました。福岡県は地球温暖対策として二酸化炭素を出さないFCトラックの導入が必要だ…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(105)

液体水素エンジンverも現れるか トナミ運輸のウェブサイト(画像:トナミ運輸) もうひとつ、今回の実証実験車両は既述の通り高圧水素を使っている。しかし最新の技術情報においては、水素エンジンにおける燃料は気体から液体へとスイッチしようとしている。…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(104)

内燃機関が水素を燃料とすると、炭化水素である化石燃料とは異なり、排ガス中にCOやCO2は生成されない。わずかの窒素酸化物は生成されるものの、カーボンフリーという意味では申し分ない。 エンジンの特性や操縦感覚においても、既存のディーゼルエンジンか…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(103)

CO2の排出はないのだが、航続距離がそれほど稼げないのが "玉に瑕”と言ったところである。 「水素トラック」は何が新しくて、どこが欠点なのか? 意外と知らないメリット・デメリット、トナミ運輸ら6月実証走行から考える 2023/7/13(木) 14:11配信 産学協同…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(102)

CN(Carbon Neutral)にするためには燃料電池も重宝するものであるが、水素H2を直接燃やす燃料としてトラックを走らせる実証実験も始まっている。 これは国内初のことだそうだ。 なんと言っても、燃料電池には不純物が混じらない純水素が必要となるが、燃…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(101)

トヨタとダイムラー・トラックとの提携は、単に日野の厄介払いだけにとどまらないのではないのかな、と思っている。と言うのも、トラックには水素化が適していると思われるからであり、トヨタもダイムラーも共に、水素技術を持っているからである。 先ずは燃…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(100)

そんなわけで、トヨタとダイムラートラックにとっては、今回の提携話は渡りに船であった訳であろう。 トヨタ、日野自の不正で戦略立て直し 2023/5/30 21:28池田 昇 会見冒頭で握手する、トヨタ自動車の佐藤恒治社長(左)とダイムラートラックのマーティン・…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(99)

日野と三菱ふそうが経営統合へ、規模拡大で脱炭素化に対応 Reuters ビジネス2023年5月30日3:40 午後2時間前更新 日野自と三菱ふそうトラック・バス経営統合へ、トヨタと覚書 [東京 30日 ロイター] - 日野自動車と三菱ふそうトラック・バスは30日、経営…

だから「百年に一度の大変革期」と言われているのではないのかな。この変革期をどのようにして乗り越えるのか、トヨタとしてもある意味暗中模索の状態ではないのかな。この状態は2026年頃まで続くようだが、それにしてもトヨタ(だけではないのだが)は現在…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(97)

日本の自動車供給網、迫られる構造転換 世界最大の自動車メーカーのトヨタ自動車が電気自動車(EV)を起点に生産改革に動き始めた。国内の部品や素材などのサプライヤーも構造転換を迫られる。「サプライチェーンは変わると深く認識している。部品会社とは議…

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(96)

車台(プラットホーム)にモーターや電池などを載せて走行できる状態にまで車体を組み立てた後、残りの工程を車が自走して移動する。コンベヤーが不要となり、活用できる工場のスペースが広がる。設備の配置を変えやすくなり、投資も抑えられるようになる。 …

カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(95)

遅ればせながら、トヨタもBEVの「ものづくりの革新」に取り掛かりだしたようだ。 テスラが「モデルY」で採用した「メガキャスティング」などの革新技術で、原価を半減させた方式に、トヨタは遅ればせながら追従すことになる。 驚くことに、その製造装置…